雍正13年8月23日は清朝第5代皇帝世宗の命日だそうである。当然、
現行暦に換算すれば1箇月以上先にあたるのであるが。
ときに、この皇帝は康煕帝の第4皇子だった。
現在、BSジャパンで放送されてる「康煕王朝」での皇太子は第2皇子である。
この皇太子は結局、都合2度、廃されるのである。そして、
康煕帝は最後は後継者を決めない状態、だったのである。1722年暮れ、
69歳の康煕帝は狩猟に出かけ、その帰り、にわかに体調を崩し、あっけなく死ぬ。
皇太子を置かない代わりに、康煕帝は遺詔を残してた。が、
策士インチェン(第4皇子)は手下にその文を密かに持ち出させる。
中身をみて愕然とするインチェンとその一派。
「立十四子」(第十四皇子を立てる)
が、インチェン派の重臣ロンコドが「機転」をきかせる。
「十」に「ふた筆」加えれば「于」(を)でございます。
「立于四子」(第四皇子を立てる)
孤立語の恐ろしいとこである。
とまぁ、帝位についたことに関して、そういう「噂」がある、
という雍正帝である。が、以下は真実である。
有力有能な弟たちも「謀反の疑いあり」として引っ捕らえ、
ロンコドや年羹堯を臣下に弾劾させ、殺した。ことに、
戦功著しく最大の政敵であった第14皇子は戦線から引き戻し、
ご先祖様の墓守に格下げにした。第8皇子と第9皇子を幽閉し、
それぞれ、阿其那(アキナ)、塞思黒(サスヘ)、と改名させ、獄死させた。
ちなみに康煕帝の皇子の諱(いみな:高貴な人の本名)はすべて、
「胤(イン)」なんとか、なのである。一説によると、
女真族の言葉で「アキナ」は「チンコロ(イヌ獣)」、「サスヘ」は「ブタ畜生」、
という意味なのだそうである。ところで、
そんな残忍に思われてしまうような雍正帝であるが、実務は有能だったらしい。
勤勉で、睡眠は4時間ほど。先帝時代にはキリスト教のうち、
イエズス会のみが儒教を容認したために布教活動を許されてたのであるが、
その侵略思想を見抜き、これも禁じた。現代でもイエズス会派上智大出身の
野田聖子前議員に対して、同大後輩の刺客女史がさしむけられた。それはどうでも、
それぞれ在位60年ほどの先帝とあとの乾隆帝に挟まれた、たった13年の治世は
「張り出し」程度に思われがちらしいが、「為君難」「則天去私」を信条とした
優秀な為政者だったようである。さて、
「イョラーンタ#6附けだし(ヴォデモンのロマンス)」である。
初演のヴォドゥモン役ニコライ・フィグネルの要請で張り出した歌謡だそうである。
よって、けっこう「手抜き」である。
アンダーンテ・クワーズィ・アダージョ(2♪=63)、3/4、4♭。
ロベールのアーリア「4♯」に対して、「4♭」である。
現実にカノジョがいるロベールと、まだ巡り合ってないヴォデモン。
魅惑的なカノジョを賛美するロベールに、理想を語るヴォデモン。
ホルン、そして、弦の導きに従って、ヴォデモンが、
「いや。自分の性器を撃つくらい情熱的な美女の性的な魅力は、
ボクには関心がないよ。ボクの理想は清廉で正大光明な天使だ。
森のスズランよりもけがれなく、野のユリよりもおしとやか。
そんな女性がボクの理想なんだ。ボクはそんな女性が現れるのを
待ち望んでる。あぁ、はやく、ボクの目の前に現れておくれ」
という拙大意のロマンスを歌いだす。
♪ボクの髪ぃ~がぁ~~、肩まで伸びてぇ~~~♪
辮髪を結えるようになったら、セパタクローに興じたり、
理想の女性と巡りあって結婚したいもんだ。
♪ドーー○<ファ>ミ|>ラ<シ<ミ>レ>♯ファ<ソ♪
そして、♪【○ソ<ラ<シ<ドー|ー<レ<ミ<ファ】>ミー♪
と、「スペイドの女王」2幕でイリェーツキィ公爵が、
「リーザさん、私は貴女を愛します。計り知れぬほど愛します」
とリーザに対する思いのたけを語るアーリアの中の上昇音階節が蘇る。
が、そのつぎには今度は「前曲」ロベールのアーリアの一節、
♪【【○ラララ<♭シ>ラ】】|>ソ>ファ>ミーー>レ♪
が弦の伴奏にのって語られる。ロベールのシュミをもちだし、
それを自分のシュミにはなじまない、と引用するのである。
→ポーコ・ピウ(2♪=84)。
実質変イ短で下降する音階主題に、
クロマティック上昇するvnプリが合いの手を入れる。
その合いの手のゼクヴェンツで高揚すると、
→アッレーグロ・モデラート(2♪=120)。
♪○○ドー>シー|>ラー>ソー>ファー|
>ミー>レー>♯ドー|<レー<ラーーッ>ソ|ソ○♪
→アニマンド。
♪ラー<シー|<ドーーーー○|<♯ドーーーー|
<レーーーーー|ーーーーーー|ーー♪
この「(階名)レ=(音名)b」の「ハイb」はテナーの聴かせどころである。
→ア・テンポ。
弦の♪♯ファー<ソー|<ラー>♯ファー<ソー|<♭ラー>ソー♪
が、もどかしくせつないながら美しく幸せな思いを表す。
♪ドー<レー|<ミー<ファー<♯ファー|
(リテヌート・モルト)<ソー>ミ○<ファー|
<ソー<ラ○<シー(フェルマータ)|
(アンダーンテ)<ドーーーーー|ー♪
「張り出し歌謡」ながら、この「変イ長」が大団円の「変イ長」を貫くほどの、
ヴォデモンの断固とした思いによる「救済」を予告させるのである。ときに、
砒素はかつて、林真須美の家ではカレーのスパイスのひとつとして使われてたり、
モーツァートの死をその過剰塗布による中毒死だとする説もあるように
梅毒の対処療法の薬として用いられてたり、
癌の治療に使われた時期もあったほどであるが、現在でも、
歯科で歯髄を失活させるのに使われてるのである。
イブン=ハキアがイョラーンタに施した視力獲得手術の際、なんらかに
砒素を用いたとしたら、おそろしいことではあるが、
「As」が功を奏した、ということかもしれない。
あるいは、もし、イョラーンタの視力が得られなかった場合、
ヴォデモンは砒素をあおって死ぬ覚悟だった、のかもしれない。
現行暦に換算すれば1箇月以上先にあたるのであるが。
ときに、この皇帝は康煕帝の第4皇子だった。
現在、BSジャパンで放送されてる「康煕王朝」での皇太子は第2皇子である。
この皇太子は結局、都合2度、廃されるのである。そして、
康煕帝は最後は後継者を決めない状態、だったのである。1722年暮れ、
69歳の康煕帝は狩猟に出かけ、その帰り、にわかに体調を崩し、あっけなく死ぬ。
皇太子を置かない代わりに、康煕帝は遺詔を残してた。が、
策士インチェン(第4皇子)は手下にその文を密かに持ち出させる。
中身をみて愕然とするインチェンとその一派。
「立十四子」(第十四皇子を立てる)
が、インチェン派の重臣ロンコドが「機転」をきかせる。
「十」に「ふた筆」加えれば「于」(を)でございます。
「立于四子」(第四皇子を立てる)
孤立語の恐ろしいとこである。
とまぁ、帝位についたことに関して、そういう「噂」がある、
という雍正帝である。が、以下は真実である。
有力有能な弟たちも「謀反の疑いあり」として引っ捕らえ、
ロンコドや年羹堯を臣下に弾劾させ、殺した。ことに、
戦功著しく最大の政敵であった第14皇子は戦線から引き戻し、
ご先祖様の墓守に格下げにした。第8皇子と第9皇子を幽閉し、
それぞれ、阿其那(アキナ)、塞思黒(サスヘ)、と改名させ、獄死させた。
ちなみに康煕帝の皇子の諱(いみな:高貴な人の本名)はすべて、
「胤(イン)」なんとか、なのである。一説によると、
女真族の言葉で「アキナ」は「チンコロ(イヌ獣)」、「サスヘ」は「ブタ畜生」、
という意味なのだそうである。ところで、
そんな残忍に思われてしまうような雍正帝であるが、実務は有能だったらしい。
勤勉で、睡眠は4時間ほど。先帝時代にはキリスト教のうち、
イエズス会のみが儒教を容認したために布教活動を許されてたのであるが、
その侵略思想を見抜き、これも禁じた。現代でもイエズス会派上智大出身の
野田聖子前議員に対して、同大後輩の刺客女史がさしむけられた。それはどうでも、
それぞれ在位60年ほどの先帝とあとの乾隆帝に挟まれた、たった13年の治世は
「張り出し」程度に思われがちらしいが、「為君難」「則天去私」を信条とした
優秀な為政者だったようである。さて、
「イョラーンタ#6附けだし(ヴォデモンのロマンス)」である。
初演のヴォドゥモン役ニコライ・フィグネルの要請で張り出した歌謡だそうである。
よって、けっこう「手抜き」である。
アンダーンテ・クワーズィ・アダージョ(2♪=63)、3/4、4♭。
ロベールのアーリア「4♯」に対して、「4♭」である。
現実にカノジョがいるロベールと、まだ巡り合ってないヴォデモン。
魅惑的なカノジョを賛美するロベールに、理想を語るヴォデモン。
ホルン、そして、弦の導きに従って、ヴォデモンが、
「いや。自分の性器を撃つくらい情熱的な美女の性的な魅力は、
ボクには関心がないよ。ボクの理想は清廉で正大光明な天使だ。
森のスズランよりもけがれなく、野のユリよりもおしとやか。
そんな女性がボクの理想なんだ。ボクはそんな女性が現れるのを
待ち望んでる。あぁ、はやく、ボクの目の前に現れておくれ」
という拙大意のロマンスを歌いだす。
♪ボクの髪ぃ~がぁ~~、肩まで伸びてぇ~~~♪
辮髪を結えるようになったら、セパタクローに興じたり、
理想の女性と巡りあって結婚したいもんだ。
♪ドーー○<ファ>ミ|>ラ<シ<ミ>レ>♯ファ<ソ♪
そして、♪【○ソ<ラ<シ<ドー|ー<レ<ミ<ファ】>ミー♪
と、「スペイドの女王」2幕でイリェーツキィ公爵が、
「リーザさん、私は貴女を愛します。計り知れぬほど愛します」
とリーザに対する思いのたけを語るアーリアの中の上昇音階節が蘇る。
が、そのつぎには今度は「前曲」ロベールのアーリアの一節、
♪【【○ラララ<♭シ>ラ】】|>ソ>ファ>ミーー>レ♪
が弦の伴奏にのって語られる。ロベールのシュミをもちだし、
それを自分のシュミにはなじまない、と引用するのである。
→ポーコ・ピウ(2♪=84)。
実質変イ短で下降する音階主題に、
クロマティック上昇するvnプリが合いの手を入れる。
その合いの手のゼクヴェンツで高揚すると、
→アッレーグロ・モデラート(2♪=120)。
♪○○ドー>シー|>ラー>ソー>ファー|
>ミー>レー>♯ドー|<レー<ラーーッ>ソ|ソ○♪
→アニマンド。
♪ラー<シー|<ドーーーー○|<♯ドーーーー|
<レーーーーー|ーーーーーー|ーー♪
この「(階名)レ=(音名)b」の「ハイb」はテナーの聴かせどころである。
→ア・テンポ。
弦の♪♯ファー<ソー|<ラー>♯ファー<ソー|<♭ラー>ソー♪
が、もどかしくせつないながら美しく幸せな思いを表す。
♪ドー<レー|<ミー<ファー<♯ファー|
(リテヌート・モルト)<ソー>ミ○<ファー|
<ソー<ラ○<シー(フェルマータ)|
(アンダーンテ)<ドーーーーー|ー♪
「張り出し歌謡」ながら、この「変イ長」が大団円の「変イ長」を貫くほどの、
ヴォデモンの断固とした思いによる「救済」を予告させるのである。ときに、
砒素はかつて、林真須美の家ではカレーのスパイスのひとつとして使われてたり、
モーツァートの死をその過剰塗布による中毒死だとする説もあるように
梅毒の対処療法の薬として用いられてたり、
癌の治療に使われた時期もあったほどであるが、現在でも、
歯科で歯髄を失活させるのに使われてるのである。
イブン=ハキアがイョラーンタに施した視力獲得手術の際、なんらかに
砒素を用いたとしたら、おそろしいことではあるが、
「As」が功を奏した、ということかもしれない。
あるいは、もし、イョラーンタの視力が得られなかった場合、
ヴォデモンは砒素をあおって死ぬ覚悟だった、のかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます