小学校3、4年の頃、「世界名作全集」の類を
読みあさった。その中のひとつが、
「噫無情(ああむじょう)」、すなわち、
"Les Miserables"である。昼に読みはじめても、
のめりこんでしまって、その晩の
ヴィクトル・湯後には読み終えてしまった。なぜなら、
児童向けに編まれた、原作より相当に短いもの、
だったからである。それはともかくも、
その後にはかなり筋を忘れてしまってる。なにしろ、
石橋奈美女史と熊谷真実女史の声も聞き分けれない
拙脳な私であるゆえ、しかたないことであはある。
ジャン・ヴァルジャンが盗んだのが
パンだったかパンツだったかも、それが
無職ゆえに姉とその7人の子らの飢えを
なんとかせにゃあかんでしかし、
という思いから出た犯行だったことに気づかなかったら、
あやうく忘れかけるとこだった。
悪いこととはいえ、身内のひもじさをなんとかしようと、
罪を被ブランジェとて、パンを盗むなんて、このおじさんも
ガンバルジャンと感激したものである。が、
トホホなことにすぐに捕らえられてしまうのである。
それから南仏はトゥーロンの監獄に、苦節19年、
閉じ込められることになるのである。が、
このジャン・ヴァルジャンのパン窃盗を、私はなぜか
「ラ・ヴェイユ・ドゥ・ノエル(クリスマス・イヴ)」
のときのこと、と誤って記憶してたのである。実際には、
「アン・ディマンシュ・スワール」、つまり、
「ある日曜の夜」(冬であることは確か)
とだけしか書かれてない。ちなみに、
ジャンはのちにヒキョウにも「銀の食器」を盗む。が、
心の広いシキョウによって救われる。それはともかく、
「銀」はフランス語で「argent(アルジャン)」。
「ヴァルジャン」と韻を踏んでるわけではないが、
「カタカナ表記外国語」が大好きな私には、
充分なおやじギャグを形成してるのである。ともあれ、
ヴァルジャンの1度めの窃盗は酌量の余地もあるが
捕まって量刑を過度に逸脱した年数を牢獄で送ったが、
2度めの盗みは恩をあだで返すものだったのに、
徳ある人によって目をつぶってもらえた。これでは、
道理が立たないが、また、これが
「ああ無情」と「ああ人情」、
「闇(オンブル)」と「曙(オロール)」、
というものである。つまり、後者のauroreは、
「見ぜらぶる、聞かざぶる、言わざぶる」の
「日光」なのである。ところで、
ジャン・ヴァルジャン(Jean Valjean)は、
何度も脱獄を企てたために加刑され、
ナポレオンがセント・ヘレナに送られた1815年に
やっと出所する、という筋立てである。
ナポレオンと同い年の1769年生まれ、
という設定でもある。ユゴの父親はガチガチの
ボナパルティストな軍人だった。ともあれ、
「Jean>Val<Jean」というように、
Jeanでval(谷)を挟んでるわけであるからして、
Jean=mont(山)なのではないかと思ってしまう。そして、
やはり、ヴァルジャンやナポレオンと同年生まれの
Jean Lannes(ジャン・ランヌ)へのオマージュ、そして、
ヴァルジャンが死ぬのと同じ1833年に死んだ
Jean-Baptiste Jourdan(ジャン・バティスト・ジュールダン)
への憐み、のようなものを
ヴィクトル・融合させた寓意でもあるのかと、
穿ってしまうのである。いずれにしても、
ヴィクトル・夕ご飯をどの女性からも伴にしてもらえない
独りわびしいmiserableな私の、la veille de noelは、
ひとかけらのpainもない、むなしい(vain)夜である。
20(vingt)歳ほどの若い女性などもちろん求めたりしないが、
せめて1杯の葡萄酒(vin)をサンタさん(ル・ペール・ノエル)に
恵んでもらえたら、とショセットをモミの木に
吊るしたところである。あ、
誰かから電話がかかってきた。
?……!
「受話イユ・ノエル」と、祝い言う、述べる。
読みあさった。その中のひとつが、
「噫無情(ああむじょう)」、すなわち、
"Les Miserables"である。昼に読みはじめても、
のめりこんでしまって、その晩の
ヴィクトル・湯後には読み終えてしまった。なぜなら、
児童向けに編まれた、原作より相当に短いもの、
だったからである。それはともかくも、
その後にはかなり筋を忘れてしまってる。なにしろ、
石橋奈美女史と熊谷真実女史の声も聞き分けれない
拙脳な私であるゆえ、しかたないことであはある。
ジャン・ヴァルジャンが盗んだのが
パンだったかパンツだったかも、それが
無職ゆえに姉とその7人の子らの飢えを
なんとかせにゃあかんでしかし、
という思いから出た犯行だったことに気づかなかったら、
あやうく忘れかけるとこだった。
悪いこととはいえ、身内のひもじさをなんとかしようと、
罪を被ブランジェとて、パンを盗むなんて、このおじさんも
ガンバルジャンと感激したものである。が、
トホホなことにすぐに捕らえられてしまうのである。
それから南仏はトゥーロンの監獄に、苦節19年、
閉じ込められることになるのである。が、
このジャン・ヴァルジャンのパン窃盗を、私はなぜか
「ラ・ヴェイユ・ドゥ・ノエル(クリスマス・イヴ)」
のときのこと、と誤って記憶してたのである。実際には、
「アン・ディマンシュ・スワール」、つまり、
「ある日曜の夜」(冬であることは確か)
とだけしか書かれてない。ちなみに、
ジャンはのちにヒキョウにも「銀の食器」を盗む。が、
心の広いシキョウによって救われる。それはともかく、
「銀」はフランス語で「argent(アルジャン)」。
「ヴァルジャン」と韻を踏んでるわけではないが、
「カタカナ表記外国語」が大好きな私には、
充分なおやじギャグを形成してるのである。ともあれ、
ヴァルジャンの1度めの窃盗は酌量の余地もあるが
捕まって量刑を過度に逸脱した年数を牢獄で送ったが、
2度めの盗みは恩をあだで返すものだったのに、
徳ある人によって目をつぶってもらえた。これでは、
道理が立たないが、また、これが
「ああ無情」と「ああ人情」、
「闇(オンブル)」と「曙(オロール)」、
というものである。つまり、後者のauroreは、
「見ぜらぶる、聞かざぶる、言わざぶる」の
「日光」なのである。ところで、
ジャン・ヴァルジャン(Jean Valjean)は、
何度も脱獄を企てたために加刑され、
ナポレオンがセント・ヘレナに送られた1815年に
やっと出所する、という筋立てである。
ナポレオンと同い年の1769年生まれ、
という設定でもある。ユゴの父親はガチガチの
ボナパルティストな軍人だった。ともあれ、
「Jean>Val<Jean」というように、
Jeanでval(谷)を挟んでるわけであるからして、
Jean=mont(山)なのではないかと思ってしまう。そして、
やはり、ヴァルジャンやナポレオンと同年生まれの
Jean Lannes(ジャン・ランヌ)へのオマージュ、そして、
ヴァルジャンが死ぬのと同じ1833年に死んだ
Jean-Baptiste Jourdan(ジャン・バティスト・ジュールダン)
への憐み、のようなものを
ヴィクトル・融合させた寓意でもあるのかと、
穿ってしまうのである。いずれにしても、
ヴィクトル・夕ご飯をどの女性からも伴にしてもらえない
独りわびしいmiserableな私の、la veille de noelは、
ひとかけらのpainもない、むなしい(vain)夜である。
20(vingt)歳ほどの若い女性などもちろん求めたりしないが、
せめて1杯の葡萄酒(vin)をサンタさん(ル・ペール・ノエル)に
恵んでもらえたら、とショセットをモミの木に
吊るしたところである。あ、
誰かから電話がかかってきた。
?……!
「受話イユ・ノエル」と、祝い言う、述べる。
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