チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「イョラーンタ#6後半(ロベールのアーリア)」

2005年08月17日 16時21分24秒 | イヨランタはまだスィスィ16だから
(ロベールのアーリア)
→ヴィヴァーチェ(3♪=120)、9/8、4♯。
2クラ*2ファゴ、弦、そして、途中から2フルを加えて、
♪ファ>ミ>レ<ミ<ファ<ソ・<ラ>ソ>ファ<ソ<ラ<シ・
<ド>シ>ラ<シ<ド<レ|<ミ>レ>ド<レ<ミ<ファ・
<ソ>ファ>ミ<ファ<ソ<ラ・<シ>ラ>ソ<ラ<シ<ド|
<レ>ド>シ<ド<レ<ミ・<ファ>ミ>レ<ミ<ファ<ソ・
<ラ>ソ>ファ<ソ……♪
という「胸がさわぐ」16分音符連に導かれて
(音符カタカナ表記をここから音価半分に圧縮)、
♪ソ|<ドーー(フェルマータ)・ー
(モルト・リテヌート)>シ>ラ・>ソ>ファ>ミ|
→モデラート(3♪=72)。
<ラ>ファ>ミ・レーー・ーー
(ここから「コン・アパッスィョナート・エ・ドルチェッツァ」の指示)
レ|レ>ド<レ・<ファ>ミ<ファ・>レ<ミ<ファ|
<ソーー・ーーー・ー○>ド|<レ>ド<レ・<ファ>ミ<ファ・
>レ<ミ<ファ|<ソーー・ーーー・ー○♪
(わてのマティルダの右に出るおなごなどおるやろか?
 きらめき輝く黒い瞳は、秋の夜空の星のようや)
というアーリアが始まるじゃあーりあせんか。
マティルドゥとロベール。あ、キミがいてボクがいる。
→ピウ・ヴィーヴォ(3♪=80)。
ここでホ長からハ長に転じる。(ソ→シと置換して)
♪シ|<ドーー・ー>ソ<ラ・<シ<ド<レ|<ミ>ド>ラ・>ソーー・ー
ソ|<ドーー・ー>ソ<ラ・<シ<ド<レ|
<ミ(をドに戻してホ長に帰り)ーー・ー>シ<ド・<レーー|
ーーー・ーーー・>ドー>♯ファ|<ソーー・ーーー・ー(フェルマータ)
(リテヌート)>ラ<シ|<ド♪
→モデラート・アッサイ(3♪=66)。(コン・ドルチェッツァ)
♪ソ・<ラ>ソ>ド|<ミーー・>レー<ソ・<ラ>ソ>ド|<ミーー♪
(彼女が一瞥をくれただけで、雷鳴ポルカに打たれたかのごとく)
と、「アニェーギン」3幕の「グリェーミン公爵のアーリア」中部の節、
すなわち「タチヤーナの手紙のアーリア」中の節
(♪○ミ<ラ>ソ|>ド、<レ<ラ>ソ♪)、はたまた、
「3番交響曲緩徐章」(♪ド<ファーーー>ミーッ>ラ|<シーーー・ーーーー♪)、
「白鳥湖/#13-5」(♪ミ|<ラーー>ソー>ド|<♯ドーー・ーー♪)、
の亜種が蘇るのである。マティルドゥへの思いで胸がつまるような楽想が続く。
→アニマンド。
♪レ・<ミ>ラ<ミ|<ファーー・ーーファ・<ソ>レ<ソ|
 (リテヌート)<ラーー・ーーラ・♭シ>ラ>レ
→モデラート・アッサイ。
<ファーー・>ミー<ラ・<♭シ>ラ>レ
→アニマンド。
<ファーー・>ミーミ・<♯ファ>シ<♯ファ|
<ソーー・ーーソ・<ラ>ミ<ラ|(リテヌート)<シーー・ーーー・ーーシ
→アンダーンテ(3♪=60)。
<ドーー・ー>シ>ラ・>ソ>レ<ソ|<ラ>ソ>ミ・<ソーー・>レー<ソ|
<ドーー・ー>シ>ラ・>ソ>レ<ソ|<ラ>ソ>ミ・<ソーー・ーーソ|
→ピウ・アニマート(3♪=72)。(ドルチェ、エスプレッスィーヴォ)
ソ>ファ>ミ・ミーー・>レー<♭シ|♭シ>ラ>ソ・ソーー・>ファー<ラ|
(コン・ドルチェッツァ、ア・メッツァ・ヴォーチェ→クレッシェンド)
ラ>♯ソ<ラ・<ドーー・ー>シ>ラ|>ソ>♯ファ<ソ・<♭シーー・ー>ラ>ソ|
>ファ>ミ<ファ・<♭ラーー・ー>ソ>ファ|
(リテヌート)>ミ>レ>ド・<ミ>レ>ド・<ミ>レ>ド|
→ヴィヴァーチェ(3♪=120)。
<ソーー・ーーー・ー♪
ここでまた、「胸がさわぐ」16分音符連が戻ってくる。
今度はホルンやペットの「裏打ち」附きである。
♪ソ|<ドーー(フェルマータ)・ー
(モルト・リテヌート)>シ>ラ・>ソ>ファ>ミ|
→モデラート(3♪=72)。
<ラ>ファ>ミ・レーー・ーーレ|レ>ド<レ・<ファ>ミ<ファ・>レ<ミ<ファ|
<ソーー・ーーー・ー○>ド|<レ>ド<レ・<ファ>ミ<ファ・
>レ<ミ<ファ|<ソーー・ーーー・ー○♪
→ピウ・ヴィーヴォ(3♪=80)。ハ調転である。
♪シ|<ドーー・ー>ソ<ラ・<シ<ド<レ|<ミ>ド>ラ・>ソーー・ー
ソ|<ドーー・ー>ソ<ラ・<シ<ド<レ|<ミーー・ーーー・ミーミ|
<ソーー・ーーー・ー(フェルマータ)>♯ファ>ミ|
→ポーコ・ソステヌート。
(ホ長に戻って)>ソ>ミ<ソ・<ラーー・ーーラ|
<♭シーー・<Nシーー(フェルマータ)・ーー<ド|
→モデラート(3♪=100……モデラートに対するこの数字の齟齬は何であろうか)。
ドーー・ーーー・ー♪
オケによるごく短い後奏が続く。
♪ソ<ミーー・ー>レ>ド|>ラ>ソ・>ミ>ド・>ラ>ソ>ド♪

チャイコフスキーがこの「愛を語る」ロベールの「ホ長」のアーリアに
これだけデリケートなめまぐるしく細かい指示を与えてるのは、
その「理想の女性像」を語らせてるからであると解せる。
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