チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#28/パ・ドゥ・ドゥー(4)デジレ王子のヴァリアシオン」

2010年10月29日 00時26分31秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
SFジャイアンツが地元で第1戦を勝利した。
テクサス・レインジャーズはせっかく2回までに
リンスカムから2点を先制した。が、3回表、
3番センター・ハミルトンがレフトフライ、続く
4番ライト・ゲレーロがセンターフライ、そして、
5番クルーズがライトフライ、
というような、3、4、5番の外野手連が、それぞれ
絵に描いたような外野フライを打ち上げてしまった。
調子があがらなかったリンスカムにここで
とどめをさしとかなければならなかった。が、
すべてフライアウトの三者凡退に沈んだことが、敗因である。
その裏、ジャイアンツは同点に追いついた。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第28曲"Pas de Deux"は、
オロル姫とデズィレ王子によって踊られる。そして、

1)タイトル無し(導入) [Allegretto、6/8拍子、1♯]
2)Entree(アントレ=登場) [Allegro moderato、6/8拍子、1♯]
3)Adagio(アダージョ) [Andante non troppo、6/8拍子、無調号]
4)Variation(ヴァリヤスィヨン)1 [Vivace→Prestissimo、6/8→2/4拍子、無調号]
5)Variation(ヴァリヤスィヨン)2 [Andantino、2/4拍子、3♯]
6)Coda [Allegro vivace、2/4拍子、4♯]

という6つで構成されてる。その4)。
[Vivace→Prestissimo、6/8→2/4拍子、無調号]
デズィレ王子単独で踊られる。

[Vivace、6/8拍子、無調号(イ短調)]
ファゴット2管+チェロがfで、
****♪●●ミーミー・ミーー>♯レ<ミー│ミーー>♯レ<ミー・ミーー>♯レ<ミー♪
と奏し、それ以外の木管と弦がタンバリンの[タタター]という打突を伴い、
****♪ミーーーミー│>レーーーレー・>ドーーードー│>シーーーシー・
   <レーーーレー│>ドーーードー・>♯ソーーー♯ソー│<ラーーー>ミー♪
というユニットをダブらせる主題を奏でる。
ごく短い中間部は、
[ミ<♯ファ<♯ソ<ラ・<シーー>♯ソ>ミー]というパターンが繰り返される。
踊りではデズィレ王子役がtours en l'air(トゥル・ザンレル)を
4度繰り返す場面である。
また主題が戻る。そして、
→[Prestissimo、2/4拍子、無調号]
とテンポ・アップし、主題が、
****♪ミー●、ミ│>レー●、レ・>ドー●、ド│>シー●、シ・
   <レー●、レ│>ドー●、ド・>♯ソー●、♯ソ│<ラー●、(ラ)♪
というように、拍子が変えられ、さらに歯切れいい律動に変ぜられる。
デズィレ王子役のダンスルは、
grand jete en tournant(グラン・ジュテ・オン・トゥルナン)で
舞台を一回り跳び回る。たいてい、そこで
客席から拍手が巻き起こる。
終いは、イ短調の第3音c(ド)が半音上げられ、
次のオロル姫が踊るヴァリヤスィヨン2の[3♯(イ長調)]を予告、あるいは
それに繋げる意図でか、イ長調の主和音を打ち出して、
a(イ)のユニゾンで閉められる。
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