9月9日は重陽の節句である。五節句のしんがりである。
フランスワ・五節句の本国フランスでは「ガヴォット」を弾く習わしである。
♪ソッ<ラッ>ソッ>ミッ・<ファッ<ソッ>ファッ>レッ>|
>ドッ○(<シ<)ドッ○ドッ○○○♪
いっぽう、重陽といえば「蝶ようハナよと」というくらいに
孫を引きたてる森英恵女史が連想される。
その孫娘泉嬢が、ハリー・ウィンストン銀座店オウプン5周年記念のイヴェントの
ドレスデンの40カラット・グリーン・ダイアをその長い首にぶらさげてた。また、
9月9日はソーニア・リュキエル女史のお誕生日である。同女史といえば、
かつては「葬儀屋・リキエル」とあだ名されて……なかったかもしれないが、
黒い服という芸風であったが、最近ではモードよりコスメでお稼ぎのようである。が、
さすがに顔を黒塗りにしたりはしないみたいである。さて、
黒服が似合いそうな韓流女優といえば、イ・ヨンエ女史である。チャングムである。が、
同女史と壇ふみ女史の顔の違いの区別がときどきできなくなる拙脳な私である。
ときに、壇ふみ女史の名は誰が命名したのかは知らないが、西欧式に並べると、
「踏み段」になってしまうのである。命名センスがないのである。まぁ、
そんなに火宅なにとらなくてもいいことなのである。よけいな世話である。
さて、盲目の娘に対する方針を頑なに守ってきたルネ王であったが、
ここにきてにわかにその防波堤が決壊しそうになってきたのである。
このナンバーは、ほとんどが「レチタティーヴォ」で進んでく。
アッレーグロ・ヴィーヴォ(2♪=152)、C、無調号。
王、マールタ、ブリギッタ、ラーウラらがやってきて、
イョラーンタのとこに見知らぬ騎士がいるのに驚く。そして、
→ポーコ・メーノ(2♪=92)。
→モデラート(2♪=126)、3/4。
その騎士ヴォデモンがイョラーンタにその盲目を
バラしたことを知って愕然とする。が、
→3/2。
アラブ人医師イブン=ハキアは、
これはかえって好機でっせ、と王を諭そうとする。
→モデラート・アッサイ(2♪=84)。
すると、「カンタービレ」で木管が、
♪(ミー<ソ<ララ<シ|シン<レレーー>ド|>)
シ<ド>シーー>ラ|ラ<シ>ラーー>ソ♪
と、「眠れる森の中の美女」における「デズィレ王子とオロル姫」の
「パ・ドゥ・ドゥ」中の「アントレ」の一節を吹くころには、
イョラーンタ、ブリギッタ、ラーウラ、マールタ、
ヴォデモン、アリメリク、イブン=ハキア、ベルトラン、
8人がそれぞれてんでに思いを発する「8重唱」になってるのである。
→ポーコ・ピウ・アッレーグロ。
→モデラート・アッサイ(3♪=84)、9/8。
王は愛する娘イョラーンタに言う。
名医を呼び寄せたったで。目が見えるようになりたいか?
→アンダーンテ(2♪=100)、3/2。
しかし、イョラーンタはまだわけがわからない。
お父様がそうしろといわはるんなら、といった具合である。
イブン=ハキアもイョラーンタの言い分=覇気アのない物言いに、
これではあきまへん。手術の契約は破毀や、と具申する。
→アッレーグロ・モデラート(2♪=116)。
王は、ちょいと待ってぇなドクターはん、と制して、
おもろい考えがあるで、とニンマリする。
そして、ヴォデモンに向かって、高札の件を持ち出すのである。
娘の目が治らへんかったら死刑やでホンマに、と言い渡す。
すると、一同、ヴォデモンを憐れむ。
イョラーンタは父王の不人情をボヤき嘆く。
→ポーコ・メーノ(2♪=100)。
が、王はお前の目が治らへんかったらやつは死ぬんや、と突き放す。
→モデラート・アッサイ(2♪=88)、3/4。
ブリギッタ以下、臣下らがイョラーンタを気の毒がる。
→アンダーンテ(2♪=69)。
→アダージョ(2♪=56)。
イョラーンタは医師に尋ねる。私はどうすればえぇんですのか、
何を耐え、どんな苦痛を我慢すればえぇんですか、と。
医師は答える。否、何にも耐えることはあらへん、ただ、
心から見えるようになりたいとさえ望めばえぇ、と。
→アッレーグロ・アジタート(2♪=126)、2/4、4♭。
苦しくったって、悲しくったって、庭園の中では、孤独ではないの。
でも、ヴォデモン様を救うためなら、どんなことでもしまっさかい。
とヘ短で言う。そして、そのまま、
→アダージョ・コン・モート(2♪=69)、3/2。
♪ミン>ド<ファーーッファ>ミ>レ<ミー>ドー|
<ソン>ミ<ラーーッラ>ソ>♯ファ<ソーーー♪
という「ヴォデモンとのデュエット」の節を歌いだすのである。
前曲#7では「ト長」だったものが「変イ長」に替わってる。
幕開き前の序奏のコルアンの第1音「ト」と、つづく#1の、
まだ何も知らずにいたイョラーンタの「ト長」が、
短2度上のナーポリ調「変イ長」に変異したのである。
ナーポリ王ルネの王女の物語だからである。ちなみに、
イョラーンタの妹マルグリートは、バラ戦争の赤バラ軍ランカスター家の
ヘンリー6世の后マーガレットとなるである。 さて、
ヴォデモンは跪いてイョラーンタの決意を受け、そのしもべとなることを誓う。
→モルト・ピウ・モッソ(2♪=108)。
→アダージョ(2♪=76)。
オケがデュエットの節を心和む風情で奏でる。
一同はイョラーンタの手術の成功を神に祈る。
→アニマンド。
→ピウ・モッソ(2♪=112)。
王とヴォデモンを残して、他は手術に向かうイョラーンタに付き添ってく。
ときに、現実は、
ルネ王はロレーヌ公一族であるヴォーデモン伯アントワーヌと
ナーポリ王位の継承権を争ってた、のであり、
紛争で囚われの身とさえなったのである。そして、
ヴォーデモン伯アントワーヌの倅フェリ(このオペラのゴットフリート・ヴォデモン)
とルネ王の娘イョランド(イョラーンタ)を政略結婚させ、
その子孫がナーポリ王を継承する、ということで手打ちになったのである。
ルネの死後はその弟アンジュー公の倅シャルル5世(嫁はヴォデモンとイョの娘)
がナーポリ王を継承し、安住の地とするはずであったが、たった1年で没し、
同門ヴァルワ朝のフランス王ルイ11世の領地に吸収されてしまうのである。
そのかわり、ヴォデモンとイョラーンタの子孫はロートリンゲン公となり、あげくに、
その子孫フランツ3世シュテファンは、神聖ローマ皇帝家(ハプスブルク家)の
マリア・テレジアの亭主になるのである。つまり、
あの皇帝フランツ・ヨーセフも、マイアーリンク心中うたかたの恋のルードルフも、
サライェヴォで撃たれたフェルディナントも、
みんなヴォデモンとイョラーンタの血繋がりなのである。ちなみに、
ルードルフの不倫心中相手は男爵令嬢、フェルディナントの奥方は伯爵令嬢。
それでも、ハプスブルク家では「身分が卑しい」として蔑まれてたのである。ちなみに、
虫が飛ぶような音で開放弦を擦る芸風で開始される「vn協奏曲」で知られる
アルバン・ベルクの女房は、皇帝フランツ・ヨーセフの娯楽胤(私生児)である。
まだまだ暑い時期がつづくのである。虫刺されにはくれぐれもご用心である。
これより他は考えれないくらい無比なほど金管を繊細に塗っても、
皮膚にできた悪性腫瘍には逆効果である。ちなみに、
五節句(ゴセック)は子どもの健やかなる未来と長寿を願うものであるが、
ヴォツェックに刺し殺された相方マリーの子どもに輝かしい将来などないのである。
フランスワ・五節句の本国フランスでは「ガヴォット」を弾く習わしである。
♪ソッ<ラッ>ソッ>ミッ・<ファッ<ソッ>ファッ>レッ>|
>ドッ○(<シ<)ドッ○ドッ○○○♪
いっぽう、重陽といえば「蝶ようハナよと」というくらいに
孫を引きたてる森英恵女史が連想される。
その孫娘泉嬢が、ハリー・ウィンストン銀座店オウプン5周年記念のイヴェントの
ドレスデンの40カラット・グリーン・ダイアをその長い首にぶらさげてた。また、
9月9日はソーニア・リュキエル女史のお誕生日である。同女史といえば、
かつては「葬儀屋・リキエル」とあだ名されて……なかったかもしれないが、
黒い服という芸風であったが、最近ではモードよりコスメでお稼ぎのようである。が、
さすがに顔を黒塗りにしたりはしないみたいである。さて、
黒服が似合いそうな韓流女優といえば、イ・ヨンエ女史である。チャングムである。が、
同女史と壇ふみ女史の顔の違いの区別がときどきできなくなる拙脳な私である。
ときに、壇ふみ女史の名は誰が命名したのかは知らないが、西欧式に並べると、
「踏み段」になってしまうのである。命名センスがないのである。まぁ、
そんなに火宅なにとらなくてもいいことなのである。よけいな世話である。
さて、盲目の娘に対する方針を頑なに守ってきたルネ王であったが、
ここにきてにわかにその防波堤が決壊しそうになってきたのである。
このナンバーは、ほとんどが「レチタティーヴォ」で進んでく。
アッレーグロ・ヴィーヴォ(2♪=152)、C、無調号。
王、マールタ、ブリギッタ、ラーウラらがやってきて、
イョラーンタのとこに見知らぬ騎士がいるのに驚く。そして、
→ポーコ・メーノ(2♪=92)。
→モデラート(2♪=126)、3/4。
その騎士ヴォデモンがイョラーンタにその盲目を
バラしたことを知って愕然とする。が、
→3/2。
アラブ人医師イブン=ハキアは、
これはかえって好機でっせ、と王を諭そうとする。
→モデラート・アッサイ(2♪=84)。
すると、「カンタービレ」で木管が、
♪(ミー<ソ<ララ<シ|シン<レレーー>ド|>)
シ<ド>シーー>ラ|ラ<シ>ラーー>ソ♪
と、「眠れる森の中の美女」における「デズィレ王子とオロル姫」の
「パ・ドゥ・ドゥ」中の「アントレ」の一節を吹くころには、
イョラーンタ、ブリギッタ、ラーウラ、マールタ、
ヴォデモン、アリメリク、イブン=ハキア、ベルトラン、
8人がそれぞれてんでに思いを発する「8重唱」になってるのである。
→ポーコ・ピウ・アッレーグロ。
→モデラート・アッサイ(3♪=84)、9/8。
王は愛する娘イョラーンタに言う。
名医を呼び寄せたったで。目が見えるようになりたいか?
→アンダーンテ(2♪=100)、3/2。
しかし、イョラーンタはまだわけがわからない。
お父様がそうしろといわはるんなら、といった具合である。
イブン=ハキアもイョラーンタの言い分=覇気アのない物言いに、
これではあきまへん。手術の契約は破毀や、と具申する。
→アッレーグロ・モデラート(2♪=116)。
王は、ちょいと待ってぇなドクターはん、と制して、
おもろい考えがあるで、とニンマリする。
そして、ヴォデモンに向かって、高札の件を持ち出すのである。
娘の目が治らへんかったら死刑やでホンマに、と言い渡す。
すると、一同、ヴォデモンを憐れむ。
イョラーンタは父王の不人情をボヤき嘆く。
→ポーコ・メーノ(2♪=100)。
が、王はお前の目が治らへんかったらやつは死ぬんや、と突き放す。
→モデラート・アッサイ(2♪=88)、3/4。
ブリギッタ以下、臣下らがイョラーンタを気の毒がる。
→アンダーンテ(2♪=69)。
→アダージョ(2♪=56)。
イョラーンタは医師に尋ねる。私はどうすればえぇんですのか、
何を耐え、どんな苦痛を我慢すればえぇんですか、と。
医師は答える。否、何にも耐えることはあらへん、ただ、
心から見えるようになりたいとさえ望めばえぇ、と。
→アッレーグロ・アジタート(2♪=126)、2/4、4♭。
苦しくったって、悲しくったって、庭園の中では、孤独ではないの。
でも、ヴォデモン様を救うためなら、どんなことでもしまっさかい。
とヘ短で言う。そして、そのまま、
→アダージョ・コン・モート(2♪=69)、3/2。
♪ミン>ド<ファーーッファ>ミ>レ<ミー>ドー|
<ソン>ミ<ラーーッラ>ソ>♯ファ<ソーーー♪
という「ヴォデモンとのデュエット」の節を歌いだすのである。
前曲#7では「ト長」だったものが「変イ長」に替わってる。
幕開き前の序奏のコルアンの第1音「ト」と、つづく#1の、
まだ何も知らずにいたイョラーンタの「ト長」が、
短2度上のナーポリ調「変イ長」に変異したのである。
ナーポリ王ルネの王女の物語だからである。ちなみに、
イョラーンタの妹マルグリートは、バラ戦争の赤バラ軍ランカスター家の
ヘンリー6世の后マーガレットとなるである。 さて、
ヴォデモンは跪いてイョラーンタの決意を受け、そのしもべとなることを誓う。
→モルト・ピウ・モッソ(2♪=108)。
→アダージョ(2♪=76)。
オケがデュエットの節を心和む風情で奏でる。
一同はイョラーンタの手術の成功を神に祈る。
→アニマンド。
→ピウ・モッソ(2♪=112)。
王とヴォデモンを残して、他は手術に向かうイョラーンタに付き添ってく。
ときに、現実は、
ルネ王はロレーヌ公一族であるヴォーデモン伯アントワーヌと
ナーポリ王位の継承権を争ってた、のであり、
紛争で囚われの身とさえなったのである。そして、
ヴォーデモン伯アントワーヌの倅フェリ(このオペラのゴットフリート・ヴォデモン)
とルネ王の娘イョランド(イョラーンタ)を政略結婚させ、
その子孫がナーポリ王を継承する、ということで手打ちになったのである。
ルネの死後はその弟アンジュー公の倅シャルル5世(嫁はヴォデモンとイョの娘)
がナーポリ王を継承し、安住の地とするはずであったが、たった1年で没し、
同門ヴァルワ朝のフランス王ルイ11世の領地に吸収されてしまうのである。
そのかわり、ヴォデモンとイョラーンタの子孫はロートリンゲン公となり、あげくに、
その子孫フランツ3世シュテファンは、神聖ローマ皇帝家(ハプスブルク家)の
マリア・テレジアの亭主になるのである。つまり、
あの皇帝フランツ・ヨーセフも、マイアーリンク心中うたかたの恋のルードルフも、
サライェヴォで撃たれたフェルディナントも、
みんなヴォデモンとイョラーンタの血繋がりなのである。ちなみに、
ルードルフの不倫心中相手は男爵令嬢、フェルディナントの奥方は伯爵令嬢。
それでも、ハプスブルク家では「身分が卑しい」として蔑まれてたのである。ちなみに、
虫が飛ぶような音で開放弦を擦る芸風で開始される「vn協奏曲」で知られる
アルバン・ベルクの女房は、皇帝フランツ・ヨーセフの娯楽胤(私生児)である。
まだまだ暑い時期がつづくのである。虫刺されにはくれぐれもご用心である。
これより他は考えれないくらい無比なほど金管を繊細に塗っても、
皮膚にできた悪性腫瘍には逆効果である。ちなみに、
五節句(ゴセック)は子どもの健やかなる未来と長寿を願うものであるが、
ヴォツェックに刺し殺された相方マリーの子どもに輝かしい将来などないのである。
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