チャイコフスキーの父方の爺さんは医師にしてヴィャートカ郡グラーゾフ市長、つまり、
「ヴァィヴォーダ」であった。そのため、貴族に列せられたのである。
このバラードは「前半・後半・短い前半の再現がコーダ」という、
よくあるソナタ形式とか挟ンドイッチ形式とかに帰属しない珍しいタイプである。
まず、「前半部」。
アッレーグロ・ヴィヴァチッスィモ、3/4(9/8)、無調号。
一拍=208/1分間、とはまた一泊208万円もするスイートより
はるかにベラボウな値である。たとえとしては不適かもしれないが、
「チャイ5」主章主部(附点8分音符=104)を2倍の速さで
再生したのを想像してみれば、その「異様さ」加減がよくわかる。
コンバスの主音「a」通奏(pp)、
(3小節めからはファゴのパッチワーク「a」通奏(ppp)も加わる)、
ティンパニの♪ラ○ラ・ラ○ラ・ラ○ラ♪(pp)、に導かれて、
チェロが前半部のシテ主題(前シテ主題)を、
「伴奏よりも小さい(ppp)」で弾き始める。
♪ラ○<シ・<ド○>ラ・<レ>ド>シ|<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<レ>ド>シ|
<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<レ>ド>シ|<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<ファ>ミ>レ|
<ミ<ソソッ・ソ>ミミッ・ミ<ソソッ|ソ>ミミッ・ミ<ララッ・>ファ>ミ>レ♪
たがて、ヴィオラとチェロによってワキ主題が(p)で奏される。
♪ファーーーーー|>レーーー、>ドー|>シー>ラー>♯ソー|
>♯♯ファーーー<♯ソー、|<ソーーーーー|>ミーーー、>レー|
>♯ドー>シー>♭シー|>ラーーー<♭シー|*♪
コルアンを加えて(mp)、
*♪<ラー>♯ファー>♯レー|>シーーー<ドー|
<シー>♯ソー>♯ミー|>♯ドーーー<レー♪**
小太鼓、そして、オボを加えて(木管は(mf)、弦は(f))、
**♪<♯ドー>♯ラー>ソー|>レー>シー>♯ソー|
<ミー>♯ドー>♯ラー|<ファー>レー>シー|<【♯ファ】♪
つまりは、♪ファ>レ>シ♪という
「短3度2段下降」音型を繰り返してたのである。
いずれにしても、ここでファゴ&コンバスの通奏がとぎれ、
ワキツレ主題が(実質嬰ヘ短)2クラ*1ペット*アルトロによって
マルカート指定で吹かれる。が、その前に、
(上声が)【♯ファ】の箇所であるが、
和声は(下から)「♯ソ・(<)・シ・(<)・レ・(<)・♯ファ」。
高名な「トリスタン和声」である。そして、
「悲愴」終章の「交差する」主題の緒音の和声である。ともあれ、
この「一撃」を1拍めに打ち据えて、(実質嬰ヘ短)
♪ファー>ミー|>レーー>ド>シー|>ラー>♯ソーー<ラ|<シ○♪
それが呈示されおわると、今度は「(実質)変ロ短」で、
しょっぱなからを短2度高めて繰り返すのである。
ワキツレ主題は当然に「ト短」で再呈示される。そして、
「ハ短」でシテ主題が(fff)で短いクライマックスを描くと、
♪ファーーーー>ミ|ミーーーーー♪音型が顔を覗かせる。そして、
「ホ長」の主和音で沈静化する。すると、
前シテ主題の音型を各弦が交代で弱く続けるのであるが、
3フルが低音で新たな動機を吹き始める。
♪♯レー<ミー|<ソーーーーン>ファ|ファーーーーー|ーーーーーー|
ーー、>ミー<ファー|<ラーーーーン>♯ソ|♯ソーーーーー|
ーーーーーー|ーー、>♯♯ファー<♯ソー|<ドーーーーン>シ|
シーーーーー|ーーーーーー|ー♪
これは♪ファーーーー>ミ|ミーーーーー♪音型を含む、
「悲愴」主章のシテ主題の音型のヴァリアションである。
ともあれ、弦による前シテ主題の断片がさらに引き継がれ、
バスクラが「会話のような表現で」低音のレチタティーヴォを歌うのである。
やがて、減7によどむと、ハープがグリッサンドを弾き、満を持した
チェレスタが、例の「短3度2段下降」音型を含んだパッセージを叩く。
そうして、この「交響譚詩曲」は「後半部」に入るのである。
「ヴァィヴォーダ」であった。そのため、貴族に列せられたのである。
このバラードは「前半・後半・短い前半の再現がコーダ」という、
よくあるソナタ形式とか挟ンドイッチ形式とかに帰属しない珍しいタイプである。
まず、「前半部」。
アッレーグロ・ヴィヴァチッスィモ、3/4(9/8)、無調号。
一拍=208/1分間、とはまた一泊208万円もするスイートより
はるかにベラボウな値である。たとえとしては不適かもしれないが、
「チャイ5」主章主部(附点8分音符=104)を2倍の速さで
再生したのを想像してみれば、その「異様さ」加減がよくわかる。
コンバスの主音「a」通奏(pp)、
(3小節めからはファゴのパッチワーク「a」通奏(ppp)も加わる)、
ティンパニの♪ラ○ラ・ラ○ラ・ラ○ラ♪(pp)、に導かれて、
チェロが前半部のシテ主題(前シテ主題)を、
「伴奏よりも小さい(ppp)」で弾き始める。
♪ラ○<シ・<ド○>ラ・<レ>ド>シ|<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<レ>ド>シ|
<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<レ>ド>シ|<ミッ○>ド・>ラ○ラ・<ファ>ミ>レ|
<ミ<ソソッ・ソ>ミミッ・ミ<ソソッ|ソ>ミミッ・ミ<ララッ・>ファ>ミ>レ♪
たがて、ヴィオラとチェロによってワキ主題が(p)で奏される。
♪ファーーーーー|>レーーー、>ドー|>シー>ラー>♯ソー|
>♯♯ファーーー<♯ソー、|<ソーーーーー|>ミーーー、>レー|
>♯ドー>シー>♭シー|>ラーーー<♭シー|*♪
コルアンを加えて(mp)、
*♪<ラー>♯ファー>♯レー|>シーーー<ドー|
<シー>♯ソー>♯ミー|>♯ドーーー<レー♪**
小太鼓、そして、オボを加えて(木管は(mf)、弦は(f))、
**♪<♯ドー>♯ラー>ソー|>レー>シー>♯ソー|
<ミー>♯ドー>♯ラー|<ファー>レー>シー|<【♯ファ】♪
つまりは、♪ファ>レ>シ♪という
「短3度2段下降」音型を繰り返してたのである。
いずれにしても、ここでファゴ&コンバスの通奏がとぎれ、
ワキツレ主題が(実質嬰ヘ短)2クラ*1ペット*アルトロによって
マルカート指定で吹かれる。が、その前に、
(上声が)【♯ファ】の箇所であるが、
和声は(下から)「♯ソ・(<)・シ・(<)・レ・(<)・♯ファ」。
高名な「トリスタン和声」である。そして、
「悲愴」終章の「交差する」主題の緒音の和声である。ともあれ、
この「一撃」を1拍めに打ち据えて、(実質嬰ヘ短)
♪ファー>ミー|>レーー>ド>シー|>ラー>♯ソーー<ラ|<シ○♪
それが呈示されおわると、今度は「(実質)変ロ短」で、
しょっぱなからを短2度高めて繰り返すのである。
ワキツレ主題は当然に「ト短」で再呈示される。そして、
「ハ短」でシテ主題が(fff)で短いクライマックスを描くと、
♪ファーーーー>ミ|ミーーーーー♪音型が顔を覗かせる。そして、
「ホ長」の主和音で沈静化する。すると、
前シテ主題の音型を各弦が交代で弱く続けるのであるが、
3フルが低音で新たな動機を吹き始める。
♪♯レー<ミー|<ソーーーーン>ファ|ファーーーーー|ーーーーーー|
ーー、>ミー<ファー|<ラーーーーン>♯ソ|♯ソーーーーー|
ーーーーーー|ーー、>♯♯ファー<♯ソー|<ドーーーーン>シ|
シーーーーー|ーーーーーー|ー♪
これは♪ファーーーー>ミ|ミーーーーー♪音型を含む、
「悲愴」主章のシテ主題の音型のヴァリアションである。
ともあれ、弦による前シテ主題の断片がさらに引き継がれ、
バスクラが「会話のような表現で」低音のレチタティーヴォを歌うのである。
やがて、減7によどむと、ハープがグリッサンドを弾き、満を持した
チェレスタが、例の「短3度2段下降」音型を含んだパッセージを叩く。
そうして、この「交響譚詩曲」は「後半部」に入るのである。
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