昨日、ネットを流し見ていて、ちょっと気になった記事があった。アンドロイド用のインスタグラムが出たという記事だ。それについてつまらないはなしをくっつけて出していたけれど、書いたのはたぶん世の中を知らない若い人だろう。アイフォーンを使う人たちと、アンドロイドを使う人たちの階級格差があるのだそうだ。まったくお笑いもいいところだ。
インスタグラム(こちらはおばはん世代だから、ここは全部カタカナで統一しておく)のアンドロイド用が出たのが、アイフォーン派には不満だというのだけど、だからなんなのだと言いたいですな。たしかにアップルの製品は素人の当方が見てもデザインの美しさ、センスの良さでは抜群だけれど、日本人の多くを占める普通のおじさん、おばさんが英語の説明文を読みこなして、機械を使いこなせるとでも思っているのかね。普通のケータイでさえラクラクホンを愛好する方々がどれだけ多いか知ってるのかね。
アイフォーンを使う階級? 馬鹿を言っちゃいけない。アイフォーンが若い人でも簡単に手に入るようになったのはソフトバンクの販売作戦のおかげでしょう。本来、ちゃんとしたパソコンが買えないような子でも、ソフトバンクの分割払いでアイフォーンなら買えたからアイフォーン派になった人が多いように見えるんだけど、そのへんはどうなんだね。
アイフォーン派は二つの流れがあるはず。本当に仕事の必要や好みのデザインでパソコンのときからアップルに慣れ親しんでいた方たち、それから、ソフトバンク経由で簡単に手に入るから切り替えた方たちの二つの流れが合って、アイフォーンを使う方たちすべてが上の階級だなんて、ちゃんちゃらおかしいのではないかい。
インスタグラムは面白いから、アンドロイドのこちらでもぜひ使いたいけれど、アンドロイドがインスタグラムを使えるようになるのは気に入らないなどというのは論外じゃないかね。「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」という福沢諭吉の学問のすすめのなかのことばにもあるように、物事を広く正しく見る目を持つためにも、くだらないことを言ってないで、もっともっと勉強したらどうなのかね。
おばはんはインスタグラムの面白さをそんなつまらないことでつぶされたりしてはもったいないとおもうんだけどね。良いものは良い、面白いものは面白い、もっと素直に他の人たちと一緒に楽しもうとは思わないのかねえ。余計なお世話でもこれくらいは言っておきたいよ。