またまた日にちが経ってしまいました。。。。
今日は「世界でいちばんリクエストのおおいくつ屋さん」の絵本を紹介したいと思います。
「この絵本は、だれひとり こまらない くつをつくっている 元てぶくろ屋さんのお話です。」
の書き出しから始まる 実話に基づく絵本です。
文 十河孝男 十河ヒロ子 絵 本田 亮
合同出版 2023年 9月15日 初版
ある日、手ぶくろ工場を営んでいる十河さんのところに 高齢者施設の園長をしている友達が相談にやってきました。
老人ホームのお年寄りがよく転ぶので「転びにくいくつ」を作ってもらえないだろうか?という相談でした。
あちこちのくつ屋さんをめぐっても どこにも売っていなくて、「そんなくつは作れないよ!!」と言われた末、困って
十河さんに相談にきたのでした。
「うちはてぶくろ工場だぞ!!」と最初は驚いた十河さんも、昔から「困っている人をほっておけない性格」だからなのか
作ってみたいと思い、根気よく工場のスタッフを説得し、十河さんの熱意が伝わりました。
こうして 皆の挑戦が始まったのでした。
十河さんは まず 友人の老人ホームのお年寄りの方々の足をひたすら観察することから始めました。
奥様のヒロ子さんは 一人一人に寄り添って、転びそうになると支えたり、いっしょに歩くときにやさしく語りかけ、話を聞きました。
更に 他の施設にも出かけて行き、500人以上ものお年寄りの足の動きを観察したり、お話を伺うことで、「転ぶ原因」がわかってきたのでした。
そして、いよいよ 靴の試作です。
ヒロ子さんは「手ぶくろ作りのベテラン!!」試作を続け 改良に改良を重ねて 友達の依頼から2年後!! ついに 「転びにくいくつ」が完成したのでした。
出来栄えも上々!!!
施設の皆さまに履いてもらうと、皆歩きやすそうにしています。
続きは次回のお楽しみに
さて、この絵本は仕事に関する絵本の中でもとても中身の濃い~絵本なのだと思います。
仕事をしていくうえでのヒントがたくさん!!
1回のブログに収めようと思うと、かなり長くなるので・・・シリーズでご紹介することにしました。
ここまでで、私の心に響いたのは、「畑違いの業者さんの挑戦です」
おそらく、くつ屋さんなら どこのくつ屋さんに頼んでも 引き受けてくれる所はないだろうと思います。
それは くつ作りを知っているから・・・
畑違いの十河さんだったからこそ、「転びにくいくつ」という目標に対して 先入観なしに挑戦できたのだと
思いました。
くつ屋さんならくつ作りを経験してきたからこその「先入観」があるのでは?
仕事を問わず、新人さんが先入観なしに挑み すごい力を発揮したり、新人さんの素朴な一言がベテランさんの大きなヒント
になったりすることもありますよね。
そして・・・ひたすら対象者の様子(足)を観察し続けた事、会話からニーズを引き出せた事、そして、更に数多く観察することで、
転ぶ原因を確信できた事が鍵だと思いました。
それは、もしかしたら 靴と手袋という作る物は違っても 「モノ作り」ということに関して共通点があったから・・・
なのかもしれません。
(絵本には手袋作りは「OEM」企業として 請け負っていた・・・と書かれていましたので、実際には発注業者からの依頼
どおりの商品を作っておられたかもしれませんが・・・・)
奥様のヒロ子さんとの二人三脚も大きな力となっていると思いました。
この絵本を通して・・・
知らないことは逆に「大きな力」となる!!
丁寧なリサーチの大切さ!!
を改めて感じました。
今日はここまでとさせて下さい。
ここまで 順調にきたかのような感じですが・・・実は「見えない大きな 応援する力」のおかげもある様ですよ
次回はその辺もご紹介できたらと思います。
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