GWも最終日、今は働き方が多様化しているので、GWといえど日常と変わらなく仕事をされている人も多くおられますね。
どの業種も、今は労働時間がきっちり管理されているところが多いので、あとでちゃんとお休みが取れるのでしょうけど、
自分が休みの日に働いている方々に対応していただくと、「ありがとうございます!!」と言いたくなります(笑)
さて・・・今日の絵本は 世間は夏休みだけど、パパの仕事が忙しくて、どこにも遊びにいけない少年が夏休みの間にした
「仕事」のお話を紹介したいと思います。
はちうえは ぼくにまかせて
ジーン・ジオン 作 マーガレット・ブロイ・グレアム 絵 もり ひさし 訳
ペンギン社 1981年初版
なつやすみにどこへも行かないから なんでも好きなことをやってもいいと言われたトミー、
夏休みに旅行する人の鉢植えを預かってお世話をすることに・・・植木鉢1個で1日2セント!!
トミーの家は家じゅう植木鉢でいっぱいになりました。
植木鉢の世話が上手なトミー、1週間経ち、2週間経ち・・・・植物はどんどん伸びて、ジャングルのようになりました。
お父さんは「いつまで続けるんだろう・・・?」とつぶやきます。
しかし、トミーの世話はずっと続きます。
お父さん、お母さん、トミーは鉢植えに囲まれてごはんを食べます。
部屋でTVを見るときは、ジャングルで映画を見ている様でした。
トミーは「こんなおもしろいこと、今までになかった!!」と思います。お父さんは「こんなつまらないこと 今までになかった」
とつぶやきます。
トミーは植物がどんどん伸びて 家に入れなくなって 煙突から水をあげる・・・そして植物がぐんぐん大きくなって家が壊れて
しまった・・・夢をみました。
朝起きたトミーは図書館で植物の本を片っ端から調べます。
それから・・・・園芸店に駆け込んだトミー、なんやら買い込みます。
さて・・・トミーは何をしたでしょう?
トミーは伸びすぎた部分を刈り込み、切り落としたのを小さな鉢に植えました。
夏休みも終わるころ、近所の人達が鉢を受け取りに来ました。
「前よりも素敵になってる!!」 「鉢植えがとても元気!!」
ところで、小さな鉢植えたちはどうしたのでしょうか?
子どもたちにプレゼントしたのです。みんな大喜び!!
そして・・・ようやく、トミーのうちから植木鉢がすっかりなくなり・・・・お父さんも喜んだことでしょう・・・
と思うトミーでしたが・・・・
結末が気になる人は是非、本屋さん、図書館などで読んでみて下さいね。
だいたいどこにでもおいてある絵本じゃないかなと思います。
さて トミーはとてもいい仕事をしたと思っています。
トミーは植物たちをじっくり観察し、植物に合わせてお世話をします。
そして・・・大きくなって大変!!な状況に直面すると とことん「自分で調べて」「具体的な行動を起こし」
「お客さんが満足するサービスを提供し」仕事の基本をしっかり押さえていますね。
今は図書館に行って本で調べる・・・というよりはPCで調べる・・・・人が多いかもしれませんが、「自分で調べる」という
事では同じですね。
ただ・・・家族にとっては「大歓迎」ということではなく、お父さんは「いつまでするんだろう?」と不満な気持ちが絵本から
伝わってきます。 しかし・・・結末では・・・意外なことが起きます!!
お母さんは、文句を言ったりしませんし、お風呂で寝てしまったトミーに「明日も朝から水やりするんでしょ?」と早く寝るよう声をかけます。
不満を感じているお父さんもつぶやきはするものの「面と向かってやめるように言わず見守っています」
なので、トミーは思う存分自分が好きな事ができたのかもしれませんね。
もし、逆にとても理解がある父・母のもとでやっていると、どうしてもあれこれ口と手が出てきて、「自分で考え、対処する!!」ことが出来なくなる
のでは?と思いました。
そして、切り取って不要になった植物も小さな鉢に植えて、それを子どもたちに「プレゼントした」ことも地域の人たちに還元する行為をしたというこ
とで すばらしいと思いました。
いろいろなお仕事をされている人たちの行動などいろいろな媒体で、目にすることも多いですが、世間から選ばれ、愛されて
いるお仕事をされている方(会社・団体も含めて)は皆、損得抜きに 「還元すること」も大切にされているように感じています。
過日に今は小学生・中学生・高校生で「起業」する子どもがいる と知りました。
子どもは「興味を持ったことにとことん向き合う時間が取りやすい」というメリットもあるように思います。
そして・・・今は文明の利器もいろいろ揃っています。情報も得やすくなっていますね。
トミーのような子どもたちもこれからどんどん出てくるかもしれません。
「取引先の相手が小学生だった!!」という話もでてくるかもしれませんね。(笑)
そして、新しく入ってくる新人さんたちはかならずしも学校を卒業した人というだけではなく、義務教育を学んでいる
最中の人たちともいっしょに仕事をする!!・・・なんてことも未来にはあるかもしれません。
私たち大人もそんな子どもたちと共にいい仕事をしていけるように、子どもたちに「いっしょに仕事をしたい」と思ってもらえるように
「頭や心も柔らかくしないといけないなあ」と感じています。
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