「森でいちばんのクリスマス・ツリー」をご紹介したいと思います。
ジョン・ハセット/アン・ハセット 作 せな あいこ 訳
評論社:2008年11月10日 初版
タトルさんはクリスマスツリー農家、クリスマスが近づくとトラックに 森で育てたツリーをぎっしり載せて町へ向かいます。
タトルさんはお客さんにそれぞれに合った大きさのツリーを選ぶ名人です。
毎年、ツリーが全部売れた帰りにタトルさんは奥さんへの特別なプレゼント「クリスマスにかぶる新しいぼうし」を買って帰ります。
ところが・・・ある年は、まったくツリーが売れません。
今はプラスチックのツリーが流行っているのです。
ツリーが一本も売れなかったタトルさん、その年 奥さんへの新しいぼうしは買えませんでした。
翌年、製材所の人から森の木を全部買い取りたいと話を持ち掛けられました。
森の木でつまようじとせんたくばさみを作るのだと言う・・・・
クリスマスまでにどうするかを決めなければなりません・・・
なかなか決心がつかないタトルさん・・・
とうとう クリスマスまであと1日という日になってしまいました。とその日タトルさんのもとに不思議な手紙が届きます・・・・
さて・・・手紙の差出人はだれなのでしょう?いったいどんな内容の手紙なのでしょうか?
タトルさんは森を売ることにしたのでしょうか?
さあ・・・どうする?タトルさん(ちょっと大河ドラマのパクリでしたね)
今回のブログのタイトルからして、既にネタバレ感満載・・・という感じなのですが
実はこの絵本、偶然見つけて 別の絵本とどっちを買うか迷ってもう1冊の方を購入したんです。
でも・・・後からじわじわとこの絵本のことが気になってきてこれも買っとけばよかったかな?
とめずらしく思ったのでした。
この絵本をブログを読んで下さる皆さんにお伝えしたい!!と思うようになりました。
二度手間を経て無事私のところにやってきたこの絵本、この絵本では「本物のよさ」はなくならない
ということを伝えているような気がしています。
現代では手の込んだ物より、すぐ作れて 何度でも再利用できたり、値段もお得なものに人気が集まりがち
ですが、手をかけて作られた物、昔から変わらずあるものの良さはやっぱりあると思います。
昔からある「本物」「よいもの」「名作」「名曲」・・・などは今も生き残っているのです。
絵本もそうですね
50代半ば近くの私がこどものころに好きだった絵本、今も健在です。
老舗のレストランの〇△は昔ながらのレシピのまま、人気があり・・・
ここの秘伝のタレは「継ぎ足し」で代々作っています・・・などなど
名曲と言われる歌謡曲、若い歌手がカバーで歌ったりしていますね。
美術品などはおどろくほど高いお値段がつけられたりします。
よいものには、その価値を認める人たちが 残していきたいという思いがあり、何らかの「愛の力」が働くような気がしています。
「本物は生き残るのです」
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