なんかカールしてる

良いことあったら、ちょっとおしえましょう。

あきらめの夏

2018-08-04 18:29:52 | 日記
   ここ数年、お盆前には岩手に妹と帰省して、お墓そうじとお参りと親戚へのあいさつ回りをしていました。母がいなくなって、実家も住む人がいない空家のまま放ってあるので、気休めにすこしだけ風を通して、片付けないとねーと確認しては、またすぐ閉めて帰ってくるという里帰りでした。
 高校生のとき使っていた駅
   今年はそれができない。わたしの体調のせいもあるけれど、妹の仕事がとにかく忙しくて、山形から岩手へのとんぼ返りもできない状況なので、今年の夏は二人とも帰省しないことにしました。

   親戚の皆さんにはいろいろご迷惑をおかけするので、今日は、帰省できない旨のおわびの手紙を本家と大本家に当てて書き、お菓子を添えて発送しました。一日がかりだったぁー。手紙の下書きだけで午前中費やし、昼からは和菓子屋さんに行って、当地の銘菓(?)の「山ざくら」という最中を購入。本居宣長さんにちなんで命名されたみたいですが、白あんにすこしの小豆の粒がはいった上品なお菓子です。
 宣長さんの鈴のかたち

 ひさしぶりに食べたらすごく甘かった
   2カ所に送るのに個数の多いのと少ないのを買ってしまい(そのときは、よりお世話になっている方に気を張ったつもりだったんだけれど)、あとからやっぱり同じものにしようと、また買いに走り、お店のおばさんから「暑いなか何度も来てもらったから」と、その最中を6個もおまけにいただきました。最初から小細工しないで、同じ大きな箱をどーんと買っておけばよかったのに、変なところでケチってしまい、あげくの果てには、心配になってオロオロするという情けない性格です。

   手紙とともにパッキングして郵便局へ。すべてが済んだのが4時で、家に帰ってきたらクタクタになってしまいました。だいたい手紙を書くということが、久しくありませんでした。2軒分で便せんに5枚文字を書くだけで、エネルギーを使い果たします。
 赤い日日草を買い足した

   ちょうど先日借りてきて今読んでいる、小川糸さんの「キラキラ共和国」は、「ツバキ文具店」の続編で、代書屋さんをしている女の子のお話でした。実際、こんないろいろな難しい状況に合わせて代書するお仕事をしている人がいるかわかりませんが、やってみたらこれはすごくエネルギーを使う仕事だろうなぁと思います。おわびの手紙とか、とても気が重いし。

   昨日は、お友達から暑中見舞いのおハガキをもらったので、わたしも書いて投函しました。これは、本家へのおわびの手紙とは打って変わって、気楽な楽しいもの。ちょうど、お習字の練習をしていて、そこに墨と筆があったので、それでひまわりを描いて、色鉛筆でテキトーに色をつけて出しました。ヘンテコなものになったけれど、勢いだけはある暑中見舞いになりました。
 これは40年前に夫に描いた暑中見舞い なんか一生懸命だ
   
   思いがけず、お手紙三昧の夏の日です。本当だったら今ごろは、岩手への旅でソワソワしている頃。暑さに負けて、今年はいろんなことをあきらめてるなぁ…。なんだかしょんぼりしてしまいますが、涼しくなったら、妹とともに故郷を訪れるかも…と、可能性10パーセントぐらいの期待をもって、この夏を過ごしていきましょう。

 もうすぐ夜が訪れる 暑い夜が はぁ…

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