この一週間、お出かけ続きでブログが更新できませんでした。何があったかな。記憶に新しいところからたどっていってみましょう。
昨日は、かねてから行ってみたいと思っていた美杉村太郎生(たろお)へ。旅する蝶のアサギマダラが、この時期、太郎生のフジバカマの畑へやってきているということを数か月前に知りました。お天気も良かったので(蝶が見られるかどうかはお天気が大事)、今年は最後のチャンスと思い、夫と息子と出かけて行きました。
畑から正面に見えたお山 ごつごつしてる
ここはすぐお隣がもう奈良県で、山の反対側はススキの草原で有名な曾爾高原です。山の斜面を利用した小さな休耕田でフジバカマを栽培していて、下の道からすこし登っていくと、たくさんの蝶がヒラヒラしているのが見えました。
くすんだピンクの花 ユーパトリウムのなかま?
わたしたちと同じように見に来ている人が6、7人いて、みんな無言でカメラやスマホを蝶に向けています。アサギマダラは花から花へ蜜を吸うのに忙しくて、じっとしていることがありません。それにこの日は風がすこし吹いていたので、止まったとしても翅をたたんだまま。カメラマンたちが期待するようなポーズはなかなかとってくれないのです。
誰もが根気強くシャッターチャンスを待って、ひだまりの田んぼで息をひそめています。アサギマダラを山奥の里にわざわざ見に来る人は、どこか性質が似ているのかもしれません。静かにこの旅する蝶に感心して(?)見守っているのです。「あ、今この蝶が翅を広げていますよ」とか、知らない誰かと情報の共有もして、いい雰囲気。
わたしはポンコツデジカメなのでなかなか上手く撮れませんでしたが、息子がスマホでアップを撮ってくれたので載せてみましょう。
アサギマダラのアサギとは「浅葱色」からきているのでしょうね。薄い青の美しい蝶です。ガラスのようなその色を黒や茶色で縁取りしていて、ステンドグラスみたい。この地で翅にマーキングされた蝶が
喜界島で発見されたらしいですよ。テントにいた、太郎生を蝶の里にしようとがんばっている会の方が教えてくれました。春から夏にかけて南から北へ移動し、秋には南下するアサギマダラ。飛行距離は二千キロに及ぶものあるということです。このヒラヒラした蝶がどうしてそんなに長距離を移動できるのか不思議ですが、会の方の説明によると、上昇気流に乗って行くらしいです。すごいですね。
昨日はフジバカマの畑で素敵なヒラヒラの舞いを見せてくれたのですが、一昨日は気温が低くて、すぐに林の中に飛んでいってしまったそうです。林の中の木の葉っぱの陰をねぐらにしているんですね。知らなかった。フジバカマの花だけじゃなくて、安全な居住空間としての林もないとアサギマダラは立ち寄ってくれないのかぁ。ウチにフジバカマを植えたら、アサギマダラが来てくれるかと思ったけれど、そんな簡単な話ではないみたいです。
アサギマダラの幼虫が食べるキジョランの葉っぱ(それしか食べないらしい)の話しとか、いろいろお話を伺えて本当に勉強になりました。お話をしてくれたおばちゃんは「わたしは話がうまくないから」とおっしゃっていたけれど、親子三人、気持ち良く興味深く耳を傾けて、貴重な時間となりました。
そのテントで売っていた美杉村産のよもぎ餅を買って、フジバカマの畑をあとにしました。このよもぎ餅、このイベントのために、80才になる名人のおばあちゃんにお願いして作ってもらったそうです。そのおばあちゃんもそこにいらして、「よもぎもわたしが摘んで、もち米も作って、あんこも炊いた」とお話されていました。これほど混じりけなしの地産地消はないでしょう。信頼のよもぎ餅です。
伊勢奥津の駅でスーパーのおにぎりを食べた後、せっかくなので古民家カフェの葉流乃音さんへ行くことにしました。駅の駐車場に車を停めて三人でフラフラと歩きます。息子は初めての場所。もともと海や川が好きなので、途中の橋から見えるきれいな川が気にいったようでした。
水が透きとおってる
葉流乃音さんはわたしたちが座るとほぼ満席。店主のご夫妻とちょっとお話するのも楽しみなのですが、昨日はお忙しそうで、それができずに残念でした。息子とわたしはケーキセット、夫はコーヒーを頼んでゆっくりとした時間を過ごしました。大阪市内から通っているお年寄りのご夫婦がみえて、撮った写真を額に入れて店主さんご夫婦にプレゼントされていました。都会に住んでいて満たされないものが、一見なんにもないような美杉村で、ゆるゆる充填されていくのだなぁ。
なんかガチャガチャのまま撮っちゃった
家に帰って、お茶を入れて、おばあちゃんのよもぎ餅をみんなでいただきました。今どきのトレハロースとか餅をベタベタにするものなんか一切入ってないし、「真実のよもぎ餅」という感じ。しみじみとおいしくいただきました。
昨日は、かねてから行ってみたいと思っていた美杉村太郎生(たろお)へ。旅する蝶のアサギマダラが、この時期、太郎生のフジバカマの畑へやってきているということを数か月前に知りました。お天気も良かったので(蝶が見られるかどうかはお天気が大事)、今年は最後のチャンスと思い、夫と息子と出かけて行きました。
畑から正面に見えたお山 ごつごつしてる
ここはすぐお隣がもう奈良県で、山の反対側はススキの草原で有名な曾爾高原です。山の斜面を利用した小さな休耕田でフジバカマを栽培していて、下の道からすこし登っていくと、たくさんの蝶がヒラヒラしているのが見えました。
くすんだピンクの花 ユーパトリウムのなかま?
わたしたちと同じように見に来ている人が6、7人いて、みんな無言でカメラやスマホを蝶に向けています。アサギマダラは花から花へ蜜を吸うのに忙しくて、じっとしていることがありません。それにこの日は風がすこし吹いていたので、止まったとしても翅をたたんだまま。カメラマンたちが期待するようなポーズはなかなかとってくれないのです。
誰もが根気強くシャッターチャンスを待って、ひだまりの田んぼで息をひそめています。アサギマダラを山奥の里にわざわざ見に来る人は、どこか性質が似ているのかもしれません。静かにこの旅する蝶に感心して(?)見守っているのです。「あ、今この蝶が翅を広げていますよ」とか、知らない誰かと情報の共有もして、いい雰囲気。
わたしはポンコツデジカメなのでなかなか上手く撮れませんでしたが、息子がスマホでアップを撮ってくれたので載せてみましょう。
アサギマダラのアサギとは「浅葱色」からきているのでしょうね。薄い青の美しい蝶です。ガラスのようなその色を黒や茶色で縁取りしていて、ステンドグラスみたい。この地で翅にマーキングされた蝶が
喜界島で発見されたらしいですよ。テントにいた、太郎生を蝶の里にしようとがんばっている会の方が教えてくれました。春から夏にかけて南から北へ移動し、秋には南下するアサギマダラ。飛行距離は二千キロに及ぶものあるということです。このヒラヒラした蝶がどうしてそんなに長距離を移動できるのか不思議ですが、会の方の説明によると、上昇気流に乗って行くらしいです。すごいですね。
昨日はフジバカマの畑で素敵なヒラヒラの舞いを見せてくれたのですが、一昨日は気温が低くて、すぐに林の中に飛んでいってしまったそうです。林の中の木の葉っぱの陰をねぐらにしているんですね。知らなかった。フジバカマの花だけじゃなくて、安全な居住空間としての林もないとアサギマダラは立ち寄ってくれないのかぁ。ウチにフジバカマを植えたら、アサギマダラが来てくれるかと思ったけれど、そんな簡単な話ではないみたいです。
アサギマダラの幼虫が食べるキジョランの葉っぱ(それしか食べないらしい)の話しとか、いろいろお話を伺えて本当に勉強になりました。お話をしてくれたおばちゃんは「わたしは話がうまくないから」とおっしゃっていたけれど、親子三人、気持ち良く興味深く耳を傾けて、貴重な時間となりました。
そのテントで売っていた美杉村産のよもぎ餅を買って、フジバカマの畑をあとにしました。このよもぎ餅、このイベントのために、80才になる名人のおばあちゃんにお願いして作ってもらったそうです。そのおばあちゃんもそこにいらして、「よもぎもわたしが摘んで、もち米も作って、あんこも炊いた」とお話されていました。これほど混じりけなしの地産地消はないでしょう。信頼のよもぎ餅です。
伊勢奥津の駅でスーパーのおにぎりを食べた後、せっかくなので古民家カフェの葉流乃音さんへ行くことにしました。駅の駐車場に車を停めて三人でフラフラと歩きます。息子は初めての場所。もともと海や川が好きなので、途中の橋から見えるきれいな川が気にいったようでした。
水が透きとおってる
葉流乃音さんはわたしたちが座るとほぼ満席。店主のご夫妻とちょっとお話するのも楽しみなのですが、昨日はお忙しそうで、それができずに残念でした。息子とわたしはケーキセット、夫はコーヒーを頼んでゆっくりとした時間を過ごしました。大阪市内から通っているお年寄りのご夫婦がみえて、撮った写真を額に入れて店主さんご夫婦にプレゼントされていました。都会に住んでいて満たされないものが、一見なんにもないような美杉村で、ゆるゆる充填されていくのだなぁ。
なんかガチャガチャのまま撮っちゃった
家に帰って、お茶を入れて、おばあちゃんのよもぎ餅をみんなでいただきました。今どきのトレハロースとか餅をベタベタにするものなんか一切入ってないし、「真実のよもぎ餅」という感じ。しみじみとおいしくいただきました。