早起きは三文の徳

何気ない喜びや驚き、発見は日常の中にある

惚れた女の前で2度死んだ男

2024-01-12 06:09:13 | 日記

 自分の部屋、自分のイスで見る「暴れん坊将軍」はホッとするな。きのうは珍しく11時まで起きていたが、目覚ましよりも早く目が覚めた。

 けさのお話は、岡場所で恋仲になった女郎のお夕(稲垣愛)を身請けしようとする若者・伊佐吉(加納竜)を、カネを出してやるからと言いくるめて大店に火を付けさせ、金品を奪った盗賊団の悪事が端緒になる。犯罪の片棒をかつがされたうえ、当然のごとく口封じのために殺されたはずの伊佐吉だが、崖から落ちる途中で木に引っかかり命拾いし、盗賊団に復習しようとするもの。盗賊団は国をまたいで悪事を繰り返していた。

 お夕は何の因果か盗賊団の親玉の囲われ者にされており、伊佐吉は一層怒るが、まだ生きているのを親玉に知られると、お夕に再会できたものの目の前で殺されてしまう。

 (吉宗に相談するお夕)

 さて、吉宗の出番。盗賊団が全国で暗躍できたのは、関所を治めるべき道中奉行なる役職の幕閣が裏で糸を引いていたから。吉宗は大立ち回りを演じた後、道中奉行に「貴様も武士なら潔くいたせ」と最後の情けをかけ、目の前で切腹させる。

 いつもは、ひと懲らしめした後、御庭番(密偵)に斬殺させるだけに、珍しい成敗だと思った。

 それにしても、吉宗は昼酒が好きだね。


イスって大事

2024-01-11 17:57:42 | 日記

 11泊の入院生活からウチに帰った。曲がりなりにもあてがわれている自分の部屋の自分の席に座ると、やはり落ち着くな。

 病院にいたころは、ベッドの柵の上に枕を置いて寄っかかったり、胡坐をかいていたが、すぐに腰が痛くなる。立ち上がって伸びをしたくなる。2時間ドラマの再放送も途切れ途切れになってしまっていた。サロン的な部屋の椅子に座っても同じ。「座るってこんなに痛かったっけな」と思っていたが、ウチのいつもの椅子にすると痛くない。そうだったよな。入院前は意識もしないでいた。

 別に特別なブランドものではないし、どこにでもあるイスだと思うんだが、相性かね。もう何年も前にこのイスを買いに行ったときに、安いのを買おうとしたオレに、高校生だった息子が「もっといいの買った方がいいと思うよ」と言われたことを覚えている。「僕は座り心地いいけどね」と言っていた。

 イスって大きいね。


退院。次の世界は・・

2024-01-11 15:49:53 | 日記

 吉宗も見たし、最後の朝ご飯・笹かまぼこの煮物も食べた。

 11泊だったな。シャワーは10時からだから、きょうはあきらめよう。一刻も早く帰りたいから。前の日に「なるべく早く帰りたい」とナースに言ったら、「カルテに書いときます。それでも会計ができるのは10時過ぎかな」ということだったが、結果的に、料金面で、個室時代が差額ベッド代として扱われていたりして、因縁をつけたために、出は11時過ぎとなった。バスで帰る。

 入院はいろんな疾病で何度もしたが、自由に動けて大食堂みたいなとこでもいいからタダでテレビが見られれば、お気楽なもんだが、今回は症状もなく体もフツーに動くのに重病人扱いで「ベッドから降りるな」「トイレや洗面所に行くときは必ずナースに介助してもらえ」などとがんじがらめで始まった。おまけに24時間点滴と心電図に、血中濃度測定器という装備品付きだったが、熱は下がって、どこか痛いとかだるいとかの症状もないし、フツーに暮らせる状態だったから、文句言い始めたら4日目くらいから徐々に手枷は外れたね。それでも行動域はフロアのみ。シャワーは11泊で4回した。このフロア、22部屋に何人収容されているのか知らないが、2室のシャワー室の前を通っても「使用中」を見たことはなかった。ご飯は「胃腸にやさしい」特別職で貧相だったが、おいしかった。途中から大盛にしてもらった。
 そして、一番、興味深かったのは、ここまで書いてこなかったが、3つ滞在した部屋の一番目の怪奇現象だった。最初の個室(大部屋満室のためで、差額ベッド代なし)には、間違いなく何かいたな。時を選ばず一日中、気配を感じていた。若めなオンナのような気もするし、子供のような気がするときもあった。きっと、いい死に方しなかったんだろな。もう一つ個室に移り、そのあと3人部屋に移ったが、その後は、そのような”気配”を感じたことはなかった。

 さて、午前中にはおウチに帰れた。3連休半、満喫するか。

 これが、病室からの展望。希望と見るか、「これからまたか」と見るか、微妙だね。


幻の500両に踊らされた半次郎

2024-01-11 06:27:40 | 日記

 入院12日目の朝、退院の日も「暴れん坊将軍」で始めないとしっくりこない。早めに起きて4時を待つ。昨晩、ベテランナースに「朝は早いんですか?」と雑談されたので、「時代劇の再放送見るから遅くとも4時には起きてるよ」と答えると、「松平健の暴れん坊将軍でしょ? 面白いよね。火消しの頭はまだ北島三郎?」とか、思わぬところでひと話。前にも何人も朝の話になったことがあるが、けっこう見てる、というか再放送しているの知ってる人って多いんだよね。

 けさはおカネの話。と言っても、庶民が主役。火消し「め組」の半次郎(佐藤B作)の家に、叔父の友人を名乗る男・彦八(レオナルド熊)が上方からやって来て、「半次郎の叔父が死んだから遺品を持って来た」と言って何やら置いて帰って行った。

 キョトンとする半次郎だが、中身を見てビックリ。500両の小判が入っていた。

 妹のお葉(伊藤つかさ)と小躍りして喜ぶ半次郎だったが、それは最近、上方から江戸に出てきた“凶族”「まむしの弥平」の一味と化していた、本当は叔父本人である彦八が、かつて半次郎の母親に世話になったお礼として、盗んだ小判から持って来たものだった。

 今回、更生を説得したのは、吉宗ではなく半次郎だった。

 彦八はまむし一族が次に狙う酒問屋をお上に密告したが、それがバレて殺されてしまう。

 そして、吉宗の役割はまむしを操る火盗改め奉行を成敗することだった。

 始めは大金に遊び惚けていた半次郎だが、小判は幕府直営の小石川療養所に寄付することにした。

 吉宗の出番が少なかった気もするが、こういう回もあってもいいのかなと思った。


豪華天丼と厚切りとんかつ

2024-01-10 19:55:35 | 日記

 夜ご飯を病院で食べるのもきょうが最後。日テレ「ニュースエブリ」の特集コーナーを見ながらいただいた(ここは病室食)。

 お題は五街道のグルメ。まずは中田あすみさんが甲州街道・府中宿の豪華な天丼を紹介。ユニークな名前の由来は長くなるので省略。

 しきりに「天つゆがおいしい」ことを強調していた。

 続いては、尾花貴絵さんが日光街道・千住宿の厚切りとんかつを堪能。230グラムのひれ肉を「やわらか~い」とほおばっていた。

 日替わりランチは814円だって。昔の旅人にとっても、それぞれの宿場町の名物ご飯は旅の大きなお楽しみだったんだろうね。