「チャレンジ33」

日々の生活で感じたことを綴っています。

「負の数✖️負の数=正の数」 乗法の導入授業

2021年05月15日 | 中学校数学

5月15日(土)

 負の数は、長い間「正式な数」として認められていませんでした。

負の数を初めて「正式な数」として認識したのはインド人だと考えられています。

 ヨーロッパでも、負の数は「正式な数」として認められていませんでした。

例えば、12~13世紀のイタリア生まれの数学者フィボナッチは、

負債を表す場合だけ、負の数を認めましたが、

当時のヨーロッパの学者の大部分は、負の数を「うその数」と呼んだと言われています。

 17世紀になって、フランスのルネ・デカルトが数直線上に数を目盛り、0を基準として、

それぞれ反対方向に、正の数、負の数をとることによって、初めて負の数は正の数と

全く同一の地位を得るに至りました。

 しかし、19世紀になっても、負の数の扱いに悩んだ人がいます。

それがフランスの小説家スタンダールです。スタンダールは自叙伝の中で、

「私は、数学では偽善は不可能であり、少年らしい単純さから、数学が応用されるすべての

科学はみなそうだと思っていた。

 しかし、どうして(ー)×(ー)=(+)になるのか、誰も説明できないことが

わかったとき、どうしたらよいだろうか。・・・・・マイナスの量をある人の借金と

考えたとき、1万フランの借金に500フランの借金をかけて、それがどうして

500万フランの財産を持つことになるのか」

という文章を残しています。

(オモシロ数学史 上垣 渉 編著 より)

 さて、中学1年生への授業での説明です。

私の年齢と、髪の毛の量を考えて、次の導入が生徒への定着が一番良いと考えました。

以下にそのプリントを掲載します。空白の部分は、学校名や個人名です。

 5月17日(月)

授業をしてみたら、生徒の反応は良かった。

教科書の本読みをして、規則をみつけてする方法よりも分かりやすくて、

良い。生徒もよく分かったと言う子が多かった。

後は、定着をさせること。



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