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【映画】プリデスティネーション…面白かったしイーサン・ホークはこういう映画が似合う

2021-08-22 20:58:19 | 映画
本日2021年8月22日(日曜日)2度目の鑑賞です。
(1度目はこちら)
「ボウリング・フォー・コロンバイン」の記事をアップしたあと、「アーティスト」「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」を鑑賞、家からは一歩も出ませんでした。



以下は映画鑑賞記録です



「プリデスティネーション」🥃
監督 :マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
出演 :イーサン・ホーク、サラ・スヌーク、ノア・テイラー
制作年:2014年
制作国:オーストラリア🇦🇺
原題 :Predestination



TSUTAYA DISCASから「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」と一緒に届いた1本。
2021年8月21日(土曜日)の深夜から日付が変わって22日(日曜日)の0:40頃までにかけて鑑賞しました(Blu-ray)。



概要
ロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」の映画化。
1970年3月、ある男がビルの地下に仕掛けられた爆弾を処理しようとする。爆弾は防護装置の中で被害を最小限にするも男は爆風を浴び顔に大火傷を負ってしまう。男は何者かの助けでバイオリンケースに見せかけたタイムマシンを使い未来に飛ぶ、次に気がついた時男は治療室におり、回復したときは皮膚移植により元の顔とは全く違う顔になっていた。回復後、最後の任務のため過去に飛ぶことになった男(イーサン・ホーク)は、1970年11月フィズル・ボマーと呼ばれる連続爆弾魔による混乱の中にあるニューヨークにバーテンダーとなって潜入していたが、そこにやってきた客の男(サラ・スヌーク)は、バーテンダーと話すうち「奇妙な話…」として「自分が少女だった頃…」と半生を語り始める。



感想
(めちゃくちゃネタバレしていますご注意)
なかなかシッカリしたタイムスリップ物だなと思って観ていたら原作付きでした。
ロバート・A・ハインラインの短編小説の映画化との事。

原作では(ネットの情報見る限り)爆弾魔の要素が無いっぽいですが…まぁ確かにあそこが蛇足っぽくて、それまでの1本軸だった時間軸を崩すんよね。

コインランドリーに追い詰めたフィズル・ボマーをニューヨークが爆破されてしまう前に殺しちゃうわけで、ここで爆破のない未来に続くみたいな描写にも思えるのですが、最後の不穏な音楽と映像の終わり方が「そうではないよ」と言っているようで…
かつフィズル・ボマーがニューヨーク大爆発を失敗しちゃうと、この映画の中ではなんとなく(よくわかっていないけどこのタイムトラベル自体の動機付けが薄くなってタイムパラドックスになるんですよね。

頑張って読み解くと…

(1)コインランドリーで出会ったフィズル・ボマーは、主人公が“次の”と思っているニューヨークの大爆破を行う前ではなく、既に未来軸で行った後だった。

(2)次の爆破と思っているニューヨークの大爆破は、死んだフィズル・ボマーの次の仕事ではなく、この後フィズル・ボマーとなる男の最初の爆破だったりするのかもしれない

等々、結局時間が1本軸のまま進む可能性もゼロではないわけで…とかなりそう。
…そうなってくると、救いのないバッドエンドな映画ってことになっちゃいますけど話としては締まりそうです。

ただ、その場合でもフィズル・ボマーは、違う時間軸の事故を新聞の切抜きまで作って知っているんよね…結局は時間の枝分かれがある世界となってしまい、爆破阻止軸がある可能性も捨て切れません。
まぁフィズル・ボマーは精神病んでいるわけで、あの新聞切抜きの存在もしくは解釈が正しいとは限りませんが。

現実(我々の世界)にはそういう爆弾テロは起こっていないわけで、その点から良い方向に未来改変を成し遂げた話と思ってあげても良いのかもしれません


話はラストシーンから先にしちゃいましたが、途中のジェーンの話、ジョンの話、ジェーンの娘ジェーンの話、そしてイーサン・ホーク演じる主人公の話は、良くできていて、故にかなり序盤で、その相関図のカラクリに気がついてしまいます💦
…ジョンがあのジェーンとの出会いの場所に行く理由と、そこからウッカリ歴史をなぞってしまう理由と、いくら鏡を見ないとはいえ、それまで自分の顔を記憶と結びつけられなかったことには違和感を感じますがまぁ良いです。
で、彼らの根っこも未来もない人生には恐怖を感じます。
(ドラえもん等で似たような話があった気がします…そっちは怖くないけど)

サラ・スヌークという女優は知らない方でしたが、
男性の時はジョディ・フォスターに似ていて、
女性の時はお笑いトリオGAGのメガネの人の女装に似ています😆
振り幅が大きく、違う人物に見えていたのは見事です

ところで自分と自分で子供を作っても自分が生まれる可能性って天文学的以上の確率なんじゃないかな
遺伝子は使っている方と使っていない方で組み合わさっているはずなので、自分同士で交配しても自分は生まれないと思うのですが…そこもちょい甘い設定と思ったかな。
ロバート・A・ハインラインが原作を描いた時代には、そのあたりの情報ってあんまり世の中になかったのかも知れません。

いずれにせよ自分が主人公だったら、タイムマシンの影響がなくても精神に異常きたしちゃうかな💦…というような波乱万丈すぎる人生のお話。
まずまず面白かったです

映像はそこまでお金がかかっていない映画なのに、それなりに退屈せず観続けられるものに作られていたのも高評価です


点数は4点強(5点満点中)

イーサン・ホークはこういう映画に向いていますね。
「ガタカ」を思い出すような雰囲気の映画でもありました。



では、このあたりで



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