通り魔事件とゲーム感覚

また残酷な事件がおきてしまいました。
8人の方が刺され、一人が亡くなられた事件。
犯人の動機はわかっていません。

他者の命を何とも思わない犯人に対し怒りを感じるわけですが、早速、今回も犯人がゲームファンで漫画を100冊持ったアキバ系という報道がされました。
原因不明の事件があると人は不安になる→理由を求めるといった構図の結果に、「あぁ、ゲームファンだからだ」っていう意見が定着してしまった気がして、ゲームファンとしては残念な気もします。

もちろんゲームが人間にまったく影響をおよぼさないとは思いませんが、それはトリガーの一つに過ぎません。
今回もテレビのアニメや映画が放送休止になったりするんでしょうか？
まず休止すべきはワイドショーだと思うんですが…
センセーショナルな事件が起きるたびに、それを取り上げ、賞味期限が切れると放り出してしまうワイドショー。
まぁ人々の欲求に正直なのかもしれませんが、今回の犯人を動かしたのも、ある種の欲求です。
人間の根底には残酷な煮えたぎるマグマがあるわけで、それがどんな形で放出されるかが問題になるんじゃないかと思います。

たまった毒を強制放出させられる人、または場所が必要なんじゃないでしょうか？
昔は教師がその役目を持っていたんでしょうが、今では多くの教師達も悩める存在になってしまったようです。
この世界の病巣は果てしなく深いです。
たまに、世界を救う力があれば…なんて思いますが、自分自身も救えないありさまです。
少しでも世界が良い方向に向かってほしいと願います。
腐って落ちる前に…