長髪大怪獣ゲハラを見た。

ネタバレ気にせずに書いてます。
ストーリーに突っ込んじゃいけない。
怪獣映画のエッセンスを楽しむ贅沢な15分と考えていいんではないかと。

みうらじゅんさんが企画してNHKの番組でオリジナル怪獣を募集していたのは知っていました。
しかし、それが短編映画になると知ったのはテレビ雑誌でです。

ゲハラの目が光り、ガレキから頭を出しているスチル。
その静止画を見て激しく期待したんですよ。
ただ、ある種考えていた方向の期待を持って見ると期待がはずれるかもしれません。
これは、僕らの子供だったころの怪獣映画のエッセンスを凝縮して、平成怪獣映画（ガメラとかガメラとかガメラとか）の絵作りをしたものなので、割り切って見たほうがいいです。

まず、襲われた人間がハゲになるあたりがすごいじゃないですか。
ゲハラ自身も長髪を巨大扇風機で吹き飛ばすとハゲがある。
これはハゲ達、または長髪に憧れるすべてのオッサンの想いにより生み出された怪獣なんじゃないかと…。

それをNHKスペシャル一本分の予算でやってしまうNHKの恐ろしさ。

まずキャストが豪華すぎます。
佐野 史郎さんはいい味出しすぎ。突然自然の驚異と人間のほうが恐ろしい的なテーマに持っていこうとするあたりがクセモノ。
漁師の津田 寛治さんは、ほんとうにいろんなところで見る俳優さんですよね。どれだけ仕事をしてるんだろう。

渡辺 裕之さんはガメラ2のまんま。存在感あるよなぁ。
藤井 美菜さん美人。うん美人。お兄ちゃんと呼ばれてみたい。

監督の田口清隆さんは、「G」という自主制作映画を撮られた方なのだそうです。
これも見てみたい…。

一番ウケたのは「変な外人（失礼、褒め言葉です）」昔の怪獣映画はけっこう外人さん出てましたもんね（特にガメラ）
あと宇宙人の円盤に連れ去られるゲハラがまんまゴジラのポーズだわ。
ほかにもいろいろあったんでしょうが、唯一不満点を上げるとしたら終わり方。
どうもゲハラの凶暴性が足りない気がするんですよ。そして、それがバーンと発揮されるであろう事を示す予告編。
あの予告編を見たら続き見たいじゃないですか。何、この寸止めは…。
そんなわけで続編を見せてスッキリさせてほしい今日この頃です。


ゲハラ公式ページ

G予告編（ニコニコ動画）