Aシミュレーション

一応、当記事はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。


●Aシミュレーション

みなさん、世界の子供を救うために児童ポルノは禁止にすべきです！
アニメも漫画も、持ってるだけで逮捕です！
日本は世界から遅れています！
みんな泣いています！
子供は水着着なくていいです！
子供の写真撮ったら逮捕でーす！

かくして、児童ポルノ単純所持(アニメや漫画を含む)が実行された。
各メディア製作会社は、事態に敏感に反応し規制を開始した。
創作作品等において子供の裸は規制対象となり、しずかちゃんのお風呂シーンはカットされ、シンノスケはケツを出さなくなった。

市販の漫画は戦争中のごとく黒マジックで塗り潰された。

エロマンガと呼ばれる物は、全て絵柄が劇画調になり幼く見えるアニメ絵は消滅。

パンチラも規制、乱暴な戦闘シーンも規制。
名探偵コナンでは殺人がおきなくなり、ワカメちゃんはズボンをはいた。

エロいメディアに刺激される人間がいなくなったために、性犯罪が激減した。


「僕たちは、ロリコンがイケナイ事だとわかりました。」

ロリコンたちも、自分達の悪しき趣味を恥じ、反省し、まともな性癖を持つようになった。

かくして誰も悲しむ事がないパラダイスが実現したのだ…。


……と、規制を叫ぶ人はこれを目指してるの？
では、もう一つのシミュレーションを。

エロマンガやそれ系のメディアがキレイに販売店から無くなった。
一つのウリだった日本の萌え文化は衰退…。
男性向け、女性向けアニメ全て規制されたDVD会社や、アニメ、エロゲ製作会社は次々倒産した。
しかし、それと反比例して勢いを増した世界もあった。

都会の某所、知る人ぞ知る裏マーケット。

「いやー品が少ないおかげで、ばんばんエロ系商品の値段が上がってるよ！少々危ない橋を渡っても儲かるから、ほら闇商品のルートも規制前より増えましたぜ！
マニアは金持ってますからねー。まったく規制サマサマですよ！」

規制派の活動が規制商品に希少価値を生み、宣伝となり、規制前よりマーケットはより深い根をはり広がった。
摘発可能な組織は、より巧妙な方法で地に潜った。

手に入らないと欲しくなる。それは当然の事。
禁制の品の価格はどんどん上がり、二次元、三次元問わずマーケットは広がった。
急増する子供の誘拐事件とも関係があるのだろう。

取り締まりも強化されたが、大元は逃げ末端の逮捕者ばかりが増えた。

そして今まで漫画やアニメで満足していた人が、性犯罪に走るケースも増えている。

最初は性犯罪を防ぐため進められた規制は、表現の幅を狭めるものから、やがて国や特定政党の批判を禁止する言葉狩りへと変化した。
そして、ついに全てのパソコンへの検閲ソフト導入が義務づけられる事になったのである。


…この記事はフィクションですからね！
そりゃあ馬鹿親が欲のために娘をキワドイビデオに出したりするやつは、どんどん規制してかまわないと思いますよ。
でも、今の規制派を見てると、なんでも禁止すればいいって感じでしょ。
そんな風に思うわけですよ。