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峯山政宏 地獄のドバイを読んだ

2008年11月08日 19時07分08秒 | つぶやき
あっという間に読んでしまった。
内容は観光大国ドバイで、一旗あげようとした日本人の話。しかしどういう訳か彼は拘置所に入れられてしまう。

ドバイという国については、オイルマネーによる空前のバブルで、とてつもない建築計画が数多く企画されていて、リッチな観光大国というイメージしかなかったのだが、その裏では安い賃金で働かされる外国人労働者がいる事を、この本を読んで知った。
とにかく考え方が違うのだ。
国が違えば、考え方もまったく違う。
そして華やかなオイル成金達の生活からはわからないような問題を多く持つ国なのだ。

この本が主張するテーマは重い。
だけども、とても書き方が柔らかく見知らぬ国の出来事を楽しく表現している。
楽しくというと申し訳ないけども、ドバイの問題に対して、ただ怒ったりしているのではなく、どこか愛のある文章なのである。

そして登場する人物がみな魅力的。
お金持ちの感覚、そしてイスラム圏の考え方、中でもソマリアから来たアリの言葉は胸に響く。

著者がどうなるのかドキドキしながらページを進め、そして考えさせられた一冊
彼がアブダビ中央拘置所に入れられたのは、驚くべき理由。
その理不尽な一面をドバイが持っているという事、とにかくぜひ読んでほしい一冊。
オススメです。

地獄のドバイ―高級リゾート地で見た悪夢
峯山 政宏
彩図社

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