本記事は、piroaki7が未来の一日を勝手に妄想した日記であり、フィクションです。
実際の人物、団体とは関係ありません。
朝、脳内に映像が流れる。
神経細胞に過剰な刺激を与えないように配慮されたメロディが響き、ゆっくりと意識が戻る。
ライトグリーンの天井、そしてカレンダーとニュースのヘッドラインが視界にあらわれる。
テレビ局というものは消滅し、総合的に映像データを配信、管理する「映像データ局」がすべてを管理している。
人間の額に埋め込む端末と超高速データ通信網が登場し、メディアは革命を迎えた。
映像は脳内に直接表示される。
大画面や劇場で映像を見るといった意味が無くなる。
家電製品も多くが、その存在意義を失った。
なんせ脳神経に直結なわけだから…。
過去、または現在に制作された映像コンテンツを全て見ることができるのだ。
なんと素晴らしい世の中だろう。
ネットワーク上の仮想空間に、自分のアバターを投影することで、外を出歩く必要が無くなった。
仕事もネットワーク上で済ませられる。
いや、働かなくてもベーシックインカムで最低限の生活はできるのだ。
そのため、もう長い間、誰ともリアルで会ってないかな。
話したくなったら、空気の読める人工知能といくらでも会話できるし、愚痴でもなんでも、嫌がらず聞いてくれる。
人間の運動量も減ったため、食事はバクテリアから合成したサプリメントのみですむ。
脳内端末の働きで、味気ないサプリメントでも、ステーキや高級料理を食べているかの満足を得られる。
脳の領域をさわる事で、我々日本人は、最低の規模、最小の浪費で生きれるようになった。
結婚や恋愛といった旧世代の行為は無くなり、年に一度精子を国に提供するという事務的な行為のみが義務とされた。
正直、今、日本人が何人いて、世界がどうなってるかというのは、開示されてないのでわからない。
このカプセルホテルのような個室に何年いるのだろう?
外の状態がどうなってるのかもわからない。
ただ、この部屋にいれば全ての災害や精神的苦痛を感じることなく生きてゆけるのだ。
安定剤入りの室内ガスのせいか、つねに陽気で、寂しいと感じたことはほとんどない。
ひとつ気になることがある。
数日前から視野の右上に、赤い数字が表示されるようになった。
最初は100で、毎日少しずつ減り…このペースでいくと、あと5分ほどでゼロになるはずだ。
脳内にインフォメーションボイスが流れる。
「数日前より表示させていただいてます数値は、あなたの日本全体への総貢献度です。」
へ?
「これは国民一人ひとりの遺伝的優位性と、バーチャル空間での創作的活動を総合的に評価して求めた数値です」
…
「この数値がゼロになった場合、あなたの存在は、我が国家にとって必要ないものと見なされます」
いやだ…
「ご心配なく、特殊ガスにより眠るように処置されます。その後は、新しい国民がこの部屋に配置されます」
甘い香りが室内に充満する。
意識が…。
だんだん重くなり…。
…くそー。
希望にあふれた未来を想像しようと思ってるのに…
なぜこうなるかなー。
とほほー。
実際の人物、団体とは関係ありません。
朝、脳内に映像が流れる。
神経細胞に過剰な刺激を与えないように配慮されたメロディが響き、ゆっくりと意識が戻る。
ライトグリーンの天井、そしてカレンダーとニュースのヘッドラインが視界にあらわれる。
テレビ局というものは消滅し、総合的に映像データを配信、管理する「映像データ局」がすべてを管理している。
人間の額に埋め込む端末と超高速データ通信網が登場し、メディアは革命を迎えた。
映像は脳内に直接表示される。
大画面や劇場で映像を見るといった意味が無くなる。
家電製品も多くが、その存在意義を失った。
なんせ脳神経に直結なわけだから…。
過去、または現在に制作された映像コンテンツを全て見ることができるのだ。
なんと素晴らしい世の中だろう。
ネットワーク上の仮想空間に、自分のアバターを投影することで、外を出歩く必要が無くなった。
仕事もネットワーク上で済ませられる。
いや、働かなくてもベーシックインカムで最低限の生活はできるのだ。
そのため、もう長い間、誰ともリアルで会ってないかな。
話したくなったら、空気の読める人工知能といくらでも会話できるし、愚痴でもなんでも、嫌がらず聞いてくれる。
人間の運動量も減ったため、食事はバクテリアから合成したサプリメントのみですむ。
脳内端末の働きで、味気ないサプリメントでも、ステーキや高級料理を食べているかの満足を得られる。
脳の領域をさわる事で、我々日本人は、最低の規模、最小の浪費で生きれるようになった。
結婚や恋愛といった旧世代の行為は無くなり、年に一度精子を国に提供するという事務的な行為のみが義務とされた。
正直、今、日本人が何人いて、世界がどうなってるかというのは、開示されてないのでわからない。
このカプセルホテルのような個室に何年いるのだろう?
外の状態がどうなってるのかもわからない。
ただ、この部屋にいれば全ての災害や精神的苦痛を感じることなく生きてゆけるのだ。
安定剤入りの室内ガスのせいか、つねに陽気で、寂しいと感じたことはほとんどない。
ひとつ気になることがある。
数日前から視野の右上に、赤い数字が表示されるようになった。
最初は100で、毎日少しずつ減り…このペースでいくと、あと5分ほどでゼロになるはずだ。
脳内にインフォメーションボイスが流れる。
「数日前より表示させていただいてます数値は、あなたの日本全体への総貢献度です。」
へ?
「これは国民一人ひとりの遺伝的優位性と、バーチャル空間での創作的活動を総合的に評価して求めた数値です」
…
「この数値がゼロになった場合、あなたの存在は、我が国家にとって必要ないものと見なされます」
いやだ…
「ご心配なく、特殊ガスにより眠るように処置されます。その後は、新しい国民がこの部屋に配置されます」
甘い香りが室内に充満する。
意識が…。
だんだん重くなり…。
…くそー。
希望にあふれた未来を想像しようと思ってるのに…
なぜこうなるかなー。
とほほー。