幻想小説周辺の 覚書

写真付きで日記や趣味を書く

つめたいコンクリート階段に寄せたアツい思い 建築ブログ

2022-12-02 17:27:00 | アートコラム
とある建築業界のブログ掲載にコンクリート階段についての記事があり、大きく共感した。

冷たいはずのコンクリートの階段、この狭い場所に型枠大工、鉄筋、コンクリート打設、そして現場監督の熱い想いが詰まっている。 




















この写真は、まぎれもない自分と仲間の手による作品であり、
数年前になるが こんな仕事ができたのだといいう自分への碑文でもある。
(いささか気取りすぎた文章で大変恐縮です)

映画のレビュー アイアムサム を見てスタバに行こうか

2022-12-02 17:21:00 | 映画レビュー
「アイアムサム」2001年公開 監督ジェシーネルソン
スターバックスで働くサムは発達障害で7歳の知能しかない中年シングルファーザー。
母親に逃げられ一人でルーシー(ダコタファニング 当時7歳)を頑張って育てているが、やはり世間は厳しく施設に保護され離れ離れに・・・
でもサムはあきらめずにミシェルファイファーの女弁護士を何とか味方につけ法廷で闘います。
ミシェルは本当に頼もしいが、サムも証人の友人たちもサム同様に障害者や対人恐怖症だったりして、どうみても勝ち目はないが、、、、

とってもハートウオーミングな作品で 寒い季節にはぴったりです。
子供を持っていると泣かせられたり、ジーンと考えさせられるエピソードが随所に・・・ 知能が子供並みだってサムには親として一番大切なものがちゃんとあることが、よーくわかります:法廷の分からず屋たちはちっともわかりませんが・・・

何気無いけどお奨めのところは、サムと友達がルーシーに新しい靴を買ってあげるシーンとセリフ、
ルーシーにいろんなへんてこな、でも自分が一番いいと思う靴を勧めるところや、
お金が足りなくてみんなが少しずつお金を出し合ってあげたり、
靴屋に風船をみんなでもらってアビーロードのように横断歩道を渡る場面。

全編にビートルズのカバー曲が流れる中をこのような温かいエピソードが重なってゆきます。ネタばれですが あえて書かねばならないのは、このラストはアンハッピーエンドではないってことです。
気取った映画だとせっかくのラストをアンハッピーで終わらせてドヨーンとさせることがありますが、この話だけはハッピーエンドにしかしてはいけないだろうって気になります。






ダコタちゃんが最後のサッカーのシーンまで可愛く締めてくれますので安心して観てください。

長文失礼 なにぶん好きな映画でしたのでついつい・・・でした

2022年11月に読んだ本

2022-11-30 15:31:00 | 書評 読書忘備録









アートレビュー ハマスホイ沈黙の絵画 と コロナ愚策について

2022-11-30 07:40:00 | アートコラム
ヴィルヘルム・ハマスホイ沈黙の絵画 監修佐藤直樹

2020年のコロナウィルス・バカヤロー事件(コイケ・バカヤロー事件ともいう)
の中の一つがこの東京都美術館の会期途中で閉幕に追い込まれたヴィルヘルム・ハマスホイ展である。
1/21から3/26という長い会期だったのにも関わらず3/13に何の事前告知もなく打ち切られたのだった。 あのコロナと緊急事態宣言とかの愚行の結果である。

行こうとして行けなかった私を含めた多くのアートファンにとっては、あの絵画の後ろ姿の女性のように、永遠に(永久ではないが、しばらくは再来日の見通しもなく、永遠のようなものだ)去ってしまった失われた宝玉のような存在である。

全く、今となって思い返せば、一部の激混み人気展を除く閑散とした美術館での鑑賞などという行為は、
飛沫まき散らすおしゃべりな客もおらず、皆が礼儀正しく黙って絵画を静かに鑑賞しているだけであって、感染予防に閉幕や自粛するなんて愚の骨頂、過敏過剰対応であったことがわかる。
逆におそらくは、コロナ下における最も安全で、推奨されるべき文化体験行事が美術鑑賞であったといえるぐらいだ。
泣く泣く中止してしまった卒業式や入学式と同じくらい、文化的、人生的愚行を為政者たちはしたものだし、それを許した我々も同じく同罪だ。
本当に忘却の彼方にしまい込むことなく、今年の記憶すべき愚行は、これらにとどまらず、きちんと残さねばならない。






前置き長いのは自分の常だが、本書は、その胸の痛みを繰り返しえぐるような、いい絵が沢山掲載されている。
有名な後ろ姿の女性だけでなく、その前の絵、そのあとの絵、もきちんと掲載されている。
ハマスホイや彼のモデルの歩んだ人生もまた失意と諦念と、その先に見つけたかすかな希望や幸福がしっかりと感じられる。
絵の変遷や生い立ちを知るとより鮮やかに実感できるのだ。

返す返すも、本物を見てこの感慨をより深いものにしたかった。
そして、その会では自分はきっと、序から、幕まで順序通り観たあとで、きっと中期の後ろ姿の絵の群に戻ることだろう。
そして時を忘れて絵の中の世界と一体化するのだ。至福と共に。

後ろ姿を描くということは、その画題の表情を隠すことにより、読者の想像を誘発するとともに、その読者の為だけのオンリーワンの絵画を、読者の手による
想像の絵筆を加えることにより生み出すことが出来る。
そのメカニズムにより、一群の絵は完成品でありながら未完成であり、普遍性を保ちながら唯一性を持つという、見事な価値のバランスと同在性を成立させる。 

つまり、後ろ姿の肖像画というハマスホイの発明であり、発明を完成形にさせた、というド偉い画家がハマスホイなのだと私は思っている。

ううう ホンモノが見たかった   
ああぁ 叶うのなら、一枚所有したい・・・・
そんな画家なのでる、ハマスホイは

トークイベント 諸星大二郎 星野之宣

2022-11-25 08:41:00 | 書評 読書忘備録
レポート提出(≧▽≦)



諸星大二郎先生と星野之宣先生のトークイベント



司会は夏目房之助さんです作品も互いに読み合ってたりして
リスペクトしあってるお二人。
というわけで示し合わせた訳でも無いのだがよく似たテイストのファッションで登場(≧▽≦)
 1時間の予定が延長して1時間半に!
話ベタな御二人を夏目教授が上手いことイジって
時折会場が爆笑(≧▽≦)(≧▽≦)
よくわかった事は御二人とも奇々怪々なところは
全然なくて人のイイおじいちゃんだということと
チェックのシャツが好きだということとですね(≧▽≦)