@映画のお部屋 より@
[炎のランナー] 1981年 監督ヒューハドソン
1980年のモスクワオリンピックのころ撮られた名作です。当時の僕は高校生、映画にはハナも引っ掻けてなかったがバンゲリスのサントラはカセットテープが千切れて絡まるまで聴き込んでました。
今見返すと実に丁寧に丁寧に作られてます。登場人物達のそれぞれの走る為の動機の違い、境遇や人生への視点の違い、。。。そう、この話は当然の様に違う生き方をしてきた様々なアスリートと、そしてその家族達がオリンピックという一つの場所に集い、それぞれが持つものをぶつけあって闘って、闘い終わるまでが描かれています。
映画の最初と最後のに海岸を走るイギリスのランナー達が映されます。泥んこで無邪気に走るアンドリュー、天を向いて苦しげに楽しそうに走るリデル、険しい顔で何かに挑んでいるように走るエーブラハムズ。。既にこの各人の走るシーンだけでこのドラマを語り尽くしています。傑作の所以。傑作は開幕と終幕だけで傑作なのでした。
立ち止まって昨年を振り返って見れば 我が国の五輪とその準備スキャンダルでの嘆かわしいまでの迷走ぶりだったこと!!
偉そうなオバさんオッサン達よ、この映画見て初心を思い出すべし。
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