
[男達は北へ] 風間一輝
#大人の夏休み課題図書、その1であります。
中年のちょっと真面目でないおじさんがルート4を青森を目指して走る物語。
作者は実際にこの道を自ら自転車で走ってから書いたという逸話が伝わりますが、
確かに最初慣れない自転車に徐々に慣れて行く様子や峠越えの描写など実際に
自分がペダルを漕いでいるような気になります。
ヒッチハイクの少年と出会ったり自衛隊の陰謀が絡んだり、宿の女将といい雰囲気に
なったりと色んな旅の要素がキチンと盛り込まれます。
主人公はスペンサーのようなハードボイルドな生き方と、思いを自転車にのりながら
殆どが一人称で物語ります。
自転車というものが自分の中を見つめながら独白をするのにとても適したものである
ことがわかります。
自転車を乗ること、それ自体がハードボイルドなのです。
そしてこの夏は息子とちょっくら自転車の味わいを共有してやろうと計画している
僕なのです🎵 (。-人-。)(。-人-。)

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