#グレイテストショーマン
台風10号の情報を見ながら自宅で鑑賞
批評家に酷評されつつ大ヒットし、劇中歌も何百万回も流された、という作品。
アメリカ南北戦争時代。黒人差別さえ全盛でましてや障害者、マイノリティへの偏見も福祉も現代とは全く違う頃の物語。
作品自体の面白さとは別に、LGBT という言葉ブームがこの映画と共に生まれて認知、浸透していった。
その便乗した社会運動とか人権団体とかポリティカルコレクトネスとかは鼻持ちならなくて好きになれないが、映画とは本筋とは別に観るものの心に刺さり
深く鮮烈に刷り込み、刻みつけられるシーンがほんの3カ所でも発見できて出逢えることができれば、その映画は自分にとって大成功であり大収穫だ。
そういう意味で、この作品は僕の胸にも大いに刺さり、シーンが鮮烈にリフレインしている。他の皆さんにもそんな位置付けの、いい映画だったのだと思う。
気に入ったので色々な関連情報や評論を聴いてみたがなかなか興味深く、底が深い。
映画評論家の町山智浩やオタキング岡田斗司夫の解説は実に役にたった。
興行師ピーターバーナムの史実、当時の社会状勢。ヘイトの圧力。
障害者や見世物フリークスとして彼に関わった団員たちの意外に幸福だった生涯。
実際の映画のアクターたちの造られた部分と実の部分。
エレファントマンやダンボなど他のメジャーな作品世界とリンクし共有される豊饒な作品背景・・。
そんな雑多でメタな情報を知った、というか理解したうえでこの映画を再見すると更に二度美味しく楽しむことができる。
いい本といい映画は、同じ良さと、違う楽しみ方があるものだ。どちらも自分には欠かせない人生の必須栄養素である(笑)
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