夏光を含む6編の短編集です。
そしてこの作品がオール読物新人賞を受賞しています。6作品の内「風、檸檬、冬の終わり」がオール読物に掲載され、後の作品は書き下ろしです。
私だけの感じ方でしょうが、オール読物に掲載された二作品は特に優れていたように思われました。賞を取った作品は当然素晴らしいと思いましたが、私はもう一つの方が良いと思いました。と言うよりは凄味を感じました。
「風、檸檬、冬の終わり」は話の内容があまりにも凄まじく残酷で救いようのないものでした。そして、その現実は救いのない切ない終わり方をします。これだけでしたら、読後は後味の悪いものになったでしょう。しかし、氏の作品は必ず救いを残してくれています。それでも最悪の結果にどうやって救いの手を差し伸べることが出来るのだろうかとはたしてそれを用意していてくれるのだろうかと不安でした。しかし、氏はそれを現実を変えないで救ってくれました。これが本当の救いかどうかは分からないが、どうにもならない現実に対する一つの救い方なのだろうと納得しました。
「Outo Of This World」出てくる町がどうも私の住んでいる町のような気がします。この詳しさからは以前に住んでいた様な気がします。
例えば「ピヤシリ岳」と言う山が出てきますし、オホーツク海へ海水浴に出かけるのに1:30分と書いてありました。隣町がS町で舞台になる町がN町です。
どなたか、乾氏のお知り合いでもいましたら氏の昔話を教えて欲しい思いまして。
そしてこの作品がオール読物新人賞を受賞しています。6作品の内「風、檸檬、冬の終わり」がオール読物に掲載され、後の作品は書き下ろしです。
私だけの感じ方でしょうが、オール読物に掲載された二作品は特に優れていたように思われました。賞を取った作品は当然素晴らしいと思いましたが、私はもう一つの方が良いと思いました。と言うよりは凄味を感じました。
「風、檸檬、冬の終わり」は話の内容があまりにも凄まじく残酷で救いようのないものでした。そして、その現実は救いのない切ない終わり方をします。これだけでしたら、読後は後味の悪いものになったでしょう。しかし、氏の作品は必ず救いを残してくれています。それでも最悪の結果にどうやって救いの手を差し伸べることが出来るのだろうかとはたしてそれを用意していてくれるのだろうかと不安でした。しかし、氏はそれを現実を変えないで救ってくれました。これが本当の救いかどうかは分からないが、どうにもならない現実に対する一つの救い方なのだろうと納得しました。
「Outo Of This World」出てくる町がどうも私の住んでいる町のような気がします。この詳しさからは以前に住んでいた様な気がします。
例えば「ピヤシリ岳」と言う山が出てきますし、オホーツク海へ海水浴に出かけるのに1:30分と書いてありました。隣町がS町で舞台になる町がN町です。
どなたか、乾氏のお知り合いでもいましたら氏の昔話を教えて欲しい思いまして。