ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

2011-04-19 06:41:47 | 鳥獣戯画
雀A「何だって何時も起きるのが遅いんだ?」
雀B「腹減ったよ~」
雀C「此処飛ばして三浦さん家にいこうか」

松の木の枝に止った三羽の雀達が頻りに文句を言い合っている。

雀C「何でも先々週から帯状疱疹に罹って寝てばっかりいたそうよ」
雀A「何でそんなこと知ってるんだ?」
雀C「だって、先日、隣の奥さんに話してたもの」
雀A「そんなこと他人に話す奴の気が知れんな。同情でもして貰おうとでも考えいるのか ね。大人じゃないね。」
雀B「怠情放心ってなんだい?」
雀C「怠け者が罹る病気さ」
雀A「言えてる」
雀B「普段から寝てばっかりだから、病気で寝ていても変らないしょ」
雀C「だから姉達にも全然心配してもらないのよ」
雀A「参ったね、姉からも見捨てられたか」

散々、主の悪口を言った彼らも飽きたのか三浦さん家に行ってしまった。
やがて、目覚めた主は覚めない頭を振り振り表に出てくる。

主「あれ、居ないな。なんでご主人が起きてくるまで待っていられないんだ。薄情な雀ども目」

雀達を自分が飼っていると勘違いしている主であった。