*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

ル・ピュイ巡礼路:歴史的建造物(1)Chemin du Puy :Monuments Historiques (1)

2014-01-12 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay

 ル・ピュイ司教座聖堂(5世紀創建、その後増改築)Cathedrale Notre-Dame-de-l’Annonciation

 

ル・ピュイ巡礼路の歴史的建造物(Monuments Historiques

    フランスの歴史的建造物を示すマーク

(1)  オーベルニュ地方、オ-ト・ロアール県(RegionAuvergne, Haute-Loire)

  歴史的建造物については、歴史的、美術的、並びに建築的に価値のある文化遺産で、フランスの法律で規定されています。水準としては2種類のタイプがあります。一つは、全国的水準で価値を認めれる指定歴史的建造物(immeubles classés au titre des monuments historiques)、もう一つは、地域圏の水準で価値が認めらる登録歴史的記念物(immeubles inscris au titre des monuments historiques)です。本記事では、どちらも一括して”歴史的建造物”として取り扱います。

  尚、歴史的建造物に認定されてはいませんが、コンミューン(市町村)レベルで歴史的遺産と保護される建造物として、郷土遺産 (patrimoine rural、patrimoine de pays、monument de la communeなどと呼ばれています)とかプチ遺産(petit patrimoine)がありますが、以下両者をまとめて”郷土遺産”と称します。

  2013年に歩いたル・ピュイの道は、ル・ピュイ・アン・ヴェレイからフィジャックまででした。このコースを県別に区分すると、次の通りです。 

No.

巡礼日

巡礼区間

地方/県

9/25-27

ル・ピュイ・アン・ヴェレイからシャナレイユまで

オーベルニュ地方、オ-ト・ロアール県

9/28-29

シャナレイユからナスビナルまで

ラングドック・ルーション地方、ロゼール県

9/30-10/2

ナスビナルからゴリナックまで

ミディ・ピレネー地方、アヴェイロン県

10/3-5

ゴリナックからフィジャックまで

ミディ・ピレネー地方、アヴェイロン県及びロット県

  今後4回に分けて、道中で目にした歴史的建造物の記事を投稿します。ところで、

1)出発地::2013年9月25日、ル・ピュイ・アン・ヴレイ(Le Puy-en-Velay)にて

  この都市はは歴史が古く、フランスの聖地のひとつにも数えられており、歴史的建造物が多数存在します。ここでは、代表的な建造物を取り上げます。 

         サン・ミシェル・デギュイーユ礼拝堂 Rocher Chapelle St-Micheld’Aiguilhe (962年建造)

   

パンヌサックの塔 Tour Pannessac  (13世紀建造)

 

  

 プロ広場 Place du Plot(この広場の中央にある噴水は13世紀に建造された)

    17世紀に建造された建物 Maison construit au 17 siecle 

 

 

サン・ジョルジュ教会 Eglise Saint Georges (17世紀建造)

 

 

フランスの聖母像 Statue Notre- Dame de France(1850年建造)

 2)第1日目:2013年9月25日 、ル・ピュイ・アン・ヴレイからサン・プリヴァ・ダリエへ

   この日の行程は、ル・ピュイを出発後は高低差が550mに及ぶ山岳地をどんどんと登る山道でした。したがって人里が少なく、歴史的建造物は、サン・クリストフ・シュル・ドレゾン St Christophe sur Dolaizonの村で1件見かけただけでした。 

 

サン・クリストフ・シュル・ドレゾン教会 Eglise St Christophe sur Dolaizon (12世紀の建造)

3)第2日目:2013年9月26日、サン・プリヴァ・ダリエからソグへ

  第2日目は、サン・プリヴァ・ダリエ St Privat d’Allierを出発すると間もなく、歴史的建造物である教会が見えました。その後1時間ほど歩くと、ロッシュギュド Rochegudeの丘の上に、古城の砦と礼拝堂が立っていました。目的地のソグ Sauguesに到着したのは17時頃だったので、村の市街地を散策しました。すると、12-13西紀に建造された教会や城塞がありました。 南側正面は、初期ロマネスクの様式。西側の正面はネオゴシック様式。その扉の上にはタンパンの彫刻があり、この町の守護聖人、聖メダール司教(l’eveque St Medard) の像が飾られている。 

      サン・プリヴァ・ダリエ教会 Eglise de St Privat   d’Allier (11世紀建造)

     ロッシュギュドの聖ヤコブ礼拝堂 Chapelle St Jacques a Rochegude (12世紀建造)

  (南側正面)

 (西側正面)  サン・メダール・ア・ソグ教会 Eglise St-Medard a Saugues  (12世紀に建造) 

        イギリス人の塔 La tour des Anglais (12-13世紀の頃に建造)

 

 

4)第3日目:2013年9月26日、ソグからシャナレーユ(ル・ソヴァージュ)へ

  この日は、どんどんと山深い山地を登って行く行程だったので、歴史的建造物に出会う機会がありませんでした。しかし、ソグから2時間ほど歩いたところにあるグレーズ Grezesには、12世紀に建造された城塞の遺跡に、郷土遺産となっているラ・クローズの塔が残っていました。

                        

  ラ・クローズの塔 (La tour de Clauze a Grezes)

 


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