ナスビナルのサント・マリー教会 Eglise Ste Marie de Nasbinals
ル・ピュイ巡礼路の歴史的建造物(Monuments Historiques)
(2)ラングドック・ルーション地方、ロゼール県 (Languedoc Roussillon)
1) 第4日目:2013年9月28日、シャナレイユ(ル・ソヴァージュ)からオモン・オーブラックへ
この日は、標高1,000m前後の山地を延々と歩く行程でした。出発後2時間半ほど歩いた頃、サン・タルバン・リマニョルSt Alban sur Limagnoleの村に差しかかると、中世に建造された歴史的建造物がありました。それは、巡礼路に面しているサン・タルバン・リマニョル教会で、建造時期は11世紀、建築様式はロマネスク様式でした。鐘楼はフランス革命の折に破壊されましたが、19世紀末に復元されたそうです。
サン・タルバン・リマニョル教会 Eglise St Alban sur Limagnole
尚、目的地のオモン・オーブラックAumon Aubracには、郷土遺産 (patrimoine rural)となっているサン・エチエンヌ教会と言う建物がありました。11世紀に建てられたベネディクト派の元修道院で、基本的な建築様式はロマネスク様式です。
サン・エチエンヌ教会 Eglise St Etienne a Aumon Aubrac
2)第5日目:2013年9月29日、オモン・オーブラックからナスビナルへ
この日の行程は、前日よりもさらに高度が増して、標高が1,200m前後の広大な山岳地帯でした。果てしなく牧場が続き、ブランド牛であるオーブラック牛が放し飼いにされていました。道中では、人影は殆ど見かけませんでした。宿泊地のナスビナル Nasbinalsには500人ほどの住民が住む村がありますが、そこには11世紀に建てられたロマネスク様式の堂々とした教会(歴史的建造物)がありました。
ナスビナルのサント・マリー教会 Eglise Ste Marie de Nasbinals
ところで、オモン・オーブラックから1時間ほど歩いたラ・シャーズ・ド・ペール la Chaze de Peyreには、歴史的建造物に該当しないものの、郷土遺産 (monument de la Commune)となっている建造物がありました。それは、12世紀の建造された教会で、ほっそりとした花崗岩造りの鐘楼を持っています。
ラ・シャーズ・ド・ペール教会 Eglise de la Chaze de Peyre
ロゼール県ではトータルで55kmの山地を歩きましたが、山深い土地柄だったため歴史的遺産も郷土遺産もは少なく、それもすべて教会でした。
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