*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンティアゴ巡礼・ルピュイの道(第7日目)Pelerinage sur le Chemin du Puy (7em jour)

2013-11-29 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay
ロット川右岸のエスパリオンの光景
La vue d'Esaplion sur la rive doite du Lot



ル・ピュイ巡礼路の旅

第7日目:2013年10月1日(火)
行程:サン・シェリー・ドブラック (St-Chely-d’Aubrac):標高825m → エスパリオン(Espalion)
歩行距離:22km


  サン・シェリ・ドブラックを出発すると、すぐにボラルド川(la Boralde)に架かる石造二連のアーチ橋を渡って行きます。この橋は中世に造られた古い橋で、巡礼者の橋(pont des perlins)と名付けられており、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。



  橋を渡ると、山道を登って行きます。その途中に墓地があり、ここからサン・シェリ・ドブラックの街を見渡すことができました。



  野辺に咲く花を眺めたり、ブッシュに挟まれた小道を歩いたりしながら進んで行きます。





  山道を登りきると、高原の風景が広がっています。



「巡礼路 右も左も 放牧地」
  "Chemin du pelerin pasturages etendus toutes directions"

  10時少々過ぎた頃に、入り口の上に木彫りのホタテガイを掲げた無人の休憩小屋がありました。地元のヴォランティアが巡礼者のために飲み物とかスナック菓子などを備えた休憩所です。ここでコーヒーすすりながら、一休みしました。


休憩をした無人小屋

  それから2時間ほど過ぎて昼食を済ませた後は、森の中を歩く巡礼道が1時間ほど続きました。次いで、放牧地を歩くと、14時頃にサン・コム・ドルト(Saint Come d’Olt)に着きました。このサン・コム・ドルトから、エスパリオンを経由して、エスタン(Estaing)に至る巡礼道は、道自体が世界遺産に登録されています。

ここからは、ロット川(le Lot)が見え隠れする道を歩き、17時にエスパリオンに到着しました。エスパリオンは、ロット河畔にある村ですが、右岸に沿った街並みは、見惚れるような美しさです。

  河畔には、16世紀に建てられたヴュー・パレイ(Vieux-Palais) と呼ばれるルネサンス様式のお城があり、景観を引き立てています。


ヴュー・パレイ

  また、バルコニーが川に張り出して建てられた美しい家も並んでいますが、かっての皮なめし工場だったとのことです。皮産業は、20世紀初めころまではエスパリオン主要な産業だったのです。


かっての皮なめし工場の家並み

  さらに、ロット川には11世紀に建造された赤っぽい石造の4連アーチ橋、ヴュー橋 (le Pont Vieux)が架かっていますが、この橋も世界遺産に登録されています。


ヴュー橋

  一方、左岸側の中世街には、14世紀に建てられたネオゴシック様式パロアシアル教会(l'eglise Paroissiale)もありました。


パロアシアル教会

  この日の宿は、ロット川右岸の一角にある”Gite d'etape La Halte St Jacques”と言うジットでした。宿泊者は、仲間のジャン・マリと初めて出会うシルケと言う名前の若いドイツ人女性の3人だけでした。

  ところで、このジットで思いがけないことが起こりました。問題は、チェックインが終わった後、管理人室に鍵をかけて、管理人がいなくなってしまったのです。そして、翌朝も管理人は戻って来ないのです。私は、次の目的地まで荷物の宅配を依頼することもできず、ジャン・マリは管理人室に置いていたステッキを取り出すこともできず、非常に不愉快な経験をしました。これまでに数々のジットに泊まりましたが、この様な事態は始めてです。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆フランスのクリマスソング(4... | TOP | サンティアゴ巡礼・ルピュイ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay