名都城住宅団地の入り口 Entrance to Garden resiential area of Mandarine City
先週、業務出張で上海近郊の常州市に出かけました。その帰途、上海のホテルに宿泊しました。このホテルは、名都城(Mandarine City)と呼ばれる上海の高級住宅地の一角にありました。この住宅地には、上海の芸能人とか海外企業の駐在員など、リッチな人々が住んでいると聞きました。観光旅行では訪れることのない、この上海の知られざる顔をご紹介します。
先ず、名都城住宅団地とは、いかなる団地なのか、その概要を説明します。面積が35万㎡に及ぶ広大な敷地に、高層マンションが60棟、ヨーロッパ式別荘が25棟存在します。その中で、緑地は15万㎡もあり、緑が豊かな環境に囲まれて、高級マンションが並んでいます。この団地は、1999年に上海”新中国五十周年”の最優秀住宅として表彰されたことが、入り口の銘板に書かれていました。
この住宅地は、高さが5mほどの堅固な塀に囲まれており、出入り口となる門が3箇所しかありません。記事の冒頭に示した門は、虹許路に面する門ですが、この門をくぐってすぐ左側に、我々が泊まったホテルがあります。門には、"Private Area"(私有地)及び"No entry except resident"(住民以外入場禁止)の表示が掲示されていました。
我々が泊まったホテル
古羊路に面する門
古羊路に面する門の右側に聳えるヨーロッパ風の彫像
それぞれの門には門番がおり、入門者をチェックするシステムになっています。更に、マンションの各棟にはガードマンが配置され、マンションに入る人を見張っています。セキュリティ対策に十分な配慮を払っていることがうかがえます。
ところで、私が泊まったホテルの部屋は7階ですが、そこから隣接するマンション群が見えました。
ホテルから見えたマンション群
ホテルの近隣には、銀行、クリニック、旅行代理店、スーパー、美容院などが集中していました。ホテルを出て、団地の内部に向かって歩くと、黄金の鷲が輝く緑地に出ました。その近くには、マンションの建物が並んでしました。マンションの正面には、中央に上部まで長く延びた壁に西欧風の彫刻が彫られていました。
団地内の緑地
団地の中で見かけた典型的なマンション棟
この団地の中央には、クラブハウスがあります。内部には、和食レストラン、軽食喫茶、バーなどと共に、ジムも併設されていました、クラブのすぐ隣には、水泳プールとかテニスコートもありました。
クラブハウスの外観
クラブハウスの内部
クラブハウスの隣にあるテニスコート
クラブハウスから、さらに西門の方角に向かうと、”美しが丘幼稚園”と言う日本語名の幼稚園がありました。この幼稚園は、日本語組、英語組、中国語組の三つのクラスがありました。
団地内にある美しが丘幼稚園
ところで、マンションやクラブハウスの駐車場には、豪華な車が駐車していました。ここの住人のリッチさがうかがえます。
この団地内に駐車されていた高級車
上海には、通常の市街地とは異なり、このように小さな城塞都市の様相を呈する区域があることを知ったのは驚きです。日本には、この様に外部と遮断された住宅団地などはありませんね!
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