ピレネー山脈の最高峰、アネト山(3 404 m)
L’Anéto, sommet le plus haut de toute la chaîne des Pyrénées (3404m)
フランス南部: (2)ミディ・ピレネー地方(La region de Midi-Pyrenees)
h. リュション Luchon(オート・ガロンヌ県 Dep.de Haute-Garonne)
リュションと言っても、一般の日本人には馴染みが薄いのではないでしょうか?
この町の正式な地名はバニェール・ド・リュション(Bagnères-de-Luchon)ですが、一般的には単に“リュション”と呼ばれています。地理的には、オート・ガロンヌ県の南端、ピレネー山脈のほぼ中央に位置しており、高度は630mです。
リュション(Luchon)の位置
リュションの魅力は、何と言ってもピレネーの美しい景観を間近に眺められことです。それ故、“ピレネーの女王”(la reine des Pyrénées)と言う愛称が与えられています。
ピレネーの景観
フランスでは、トレッキング愛好家、温泉客、自転車旅行者に人気がありますが、スキー場としても有名です。又、スペイン国境とは目と鼻の先で10km足らずしか離れておりません。
さて、アクセスですが、ミディ・ピレネー地方の首府、トゥルーズ(Toulouse)からバイヨンヌ(Bayyone)行きの列車に乗り、約1時間後に停車するモントルジョー(Montrejeau)で下車します。そこから、リュションまでは鉄道も通じていますが便数が極めて少ないので、通常はSNCFが運行するバスを利用します。所用時間は1時間弱です。
私がリュションを訪れたのは2008年の事ですが、前日に泊まったルルド(Lurdes)からトゥルーズ行きの列車に乗り、モントルジョーでバスに乗り換えてリュションに向かいました。到着した場所は、鉄道駅の正面出口でした。
リュションの駅
私が予約していたのは、駅から10分ほどのCityblue Luchon Corneilleと言う一見質素ホテルでした。入り口は道路の裏側でしたが、そこには公園の様な大きな庭園があり、リゾートホテルの雰囲気を湛えていました。ロビーから客室に上がる階段には、立派なステンドグランスがはめ込まれていました。客室もゆったりしていて快適でしたが、嬉しかったのは窓を除くとピレネーの山々が望めることでした。
道路側から見たホテル ステンドグラス
この日は快晴に恵まれていましたので、昼食を終えると、テレキャビン(telecabine :小型のロープウエイ)に乗って、高度1800mのシュペールバニェール(Superbagneres)と言う山頂駅に上ることにしました。テレキャビンには、マウンテン・バイクを楽しむ客ために、自転車を積み込むこともできます。
テレキャビン乗り場 テレキャビン
山頂駅から歩いて、高度1855mの地点には展望台があり、スペイン方面の南側一面に、最高峰のアネト山(記事冒頭の写真参照)を始め、ピレネー連峰が広がっていました。
モーパ山(3109m) アネト山系をバックにしたスナップ
山頂駅を背景にしたお花畑 山頂駅から見たリュション市街
下りは、歩くことにしました。時々マウンテン・バイクに乗って猛スピードで降りてくる若者たち以外には、誰にも会いませんでした。麓のテレキャビン乗り場に到着するまでに、2時間ほどかかりました。
さて、翌日は市街地を散策しました。そこで見た街の風景をご覧下さい。
街の中から見たピレネー山脈 市内のローヌ川(l'One)に架かる橋
カフェ フランソア1世と姉マルゲリットの像
温泉施設 聖母マリア教会
リュションに滞在中は、市街地からも、テレキャビンで登った展望台からも、たっぷりとピレネー山系の景観を堪能しました。
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