ジトーミル(キエフの西に約130kmの都市)でロシア軍に爆破された住宅の残骸
(出典:2022.3.8付Yahoo News UK)
ウクライナに関する基礎知識(続)
3.主要な都市とそのあらまし(参考までに英語名も付記)
ウクライナの軍事侵攻に関するニュースで頻繁に引用される都市名を中心に解説します。
キエフKyiv:ウクライナの首都。ウクライナ最大の河川であるドニエプル川に面しており、人口は約300万人で同国最大の都市です。東ヨーロッパにおける最古の都市でもあり、11世紀初めに建てられた聖ソフィア大聖堂はキリスト教の聖地の一つでもあります。
放射能汚染事故が起こったチェルノブイリ原発は首都キエフから北方の約110キロの距離にあります。
ハルキウKharkivo:ウクライナ北東部の都市で、ハルキウ州の州都です。人口は約144万人です。ウクライナの工業の中心で、特に、兵器(戦車等)、航空機、トラクターなの機械工業が盛んとのことです。
オデッサOdesa: ウクライナ南部に位置し、黒海に面しているので、ウクライナでは最大の国際貿易港です。人口100万人超で、首都キエフからは約440km離れています。
ヘルソンKherson:南ウクライナに位置する人口が約36万人の都市で、ヘルソン州の州庁所在地です。ドニエプル川の河口に位置していますが,クリミア半島の付け根に近く、常に大国の係争の地となってきました。
マリウポリMariupol:ウクライナ東部のドネツィク州にある交通輸送の中心地で、アゾフ海に面した港湾都市です。人口は、約50万人です。工業都市として発展し、2つの大きな鉄鋼製造企業があります。
ドネツィクDonetsk:人口は2010年現在で約100万人の都市で、ウクライナでは5番目に大きな都市です。ドネツィクはロシアと国境を接するドネツィク州の州都であるが、2014年以降、市域は親ロシア派の勢力圏にあります。
ルハーンスクLuhansk:南東ウクライナに位置する都市です。ドネツィク州の東隣でロシアと国境を接するルハーンシク州の州都で、人口は約45万人です。2014年以降、親ロシア派の支配下に置かれています。
リヴィウLviv:ウクライナ西部の都市で、リヴィウ州の州庁所在地。人口は約83万人で、ポーランドとの国境から70kmです。歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されています。リヴィウ州は中欧の中心地且つカルパティア山脈への入口などの関係で、州の帰属は歴史的変遷が多かった様です。
2022年3月6日現在のロシア軍の侵攻状況
(注)薄紫色で塗りつぶした地域は、既にロシア軍に制圧された地区。薄紫の斜線で示された地域は、ロシア軍が侵攻している地区。尚、Crimea(クリミア)は2014年以降ロシアに併合さています。
(出典:BBCのウエブサイト)
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