マリウポリMariupolでロシア軍の爆撃を受けたビル。
(出典:3月7日付けBBCウエブサイト)
ロシアのウクライナ侵攻について(1)
2月24日にロシアが突然ウクライナに軍事侵攻をしました。
でも、「ウクライナ」の国名は知っていても、具体的にどのような国なのかを知っている日本人は少ないと思います。
そこで、ウクライナに関する理解を深めるために基礎知識を纏めてみました。
1.ウクライナの位置(下図参照)
ウクライナは、東でロシアに接し、北にはベラルーシュがあり、南では黒海に面しています。
一方で西ではポーランド、スロバキア、ハンガリー、南ではルーマニア、モルドバなどに接しています。
尚、黒海を介して、ブルガリア、トルコ、ジョージアと接しています。つまり、色々な多くの国に囲まれています。
この中で、NATO加盟国は、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、トルコなどです。
2.国土の特徴、産業など(記述はネットで調べた記事を要約)
面積は603,628 km2 (日本の約1.6倍)、人口は4,130万人で、ヨーロッパで7番目に人口の多い国です。
国土のほとんどは、肥沃な平原、ステップ(草原)、高原で占められています。ドニエプル川、ドネツ川、ドニエステル川が横切っており、南のブーフ川とともに、黒海、アゾフ海に注ぎ込んでいます。
山岳地帯は、ウクライナの最南端のクリミア山脈と西部のカルパティア山脈だけで、カルパティア山脈には標高2,061メートルのホヴェールラ山があります。
ウクライナは気候が厳しく、夏は暑く冬は寒いのが特徴です。南部の夏は乾燥し、気温は25度程度です。冬は非常に寒く、1月2月は最高気温が氷点下になります。
主要産業は、卸売・小売業など(14.0%)、製造業(10.1%)、農林水産業(9.3%)などです。
貿易品目とトップは、輸出が穀物(19.1%)、輸入は鉱物性燃料(14.7%)となっています。相手国は、輸入、輸出のいずれも中国がトップを占めています。
ウクライナのGDPは1,555億ドル(2020年:世銀)、一人当たりのGDPは3,726ドル(2020年:世銀)であり、西隣にあるポーランドの約30%で、欧州最貧国のひとつです。
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