巨大な立像の大仏
インド仏跡巡礼第6日目(1) サルナートにて
第6日目、2017年11月7日 この日は、釈尊が初めて仏教の教義(法輪)を説いた“初転法輪の地”、サルナートを訪れました。
私は、サルナートはヴァラナシの北方約10kmに位置しています。私はヴァラナシのホテルに投宿していましたので、オートリックショーに乗ってサルナートに向かいました。
サルナートに到着して最初に訪れたのは、考古学博物館 (Sarnath Museum) でした。
考古学博物館
ここにはサルナートの仏跡から出土した品々が展示されていました。代表的な展示品である“初転法輪像”とかインドの国宝となっているアショーカ王石柱の“4頭獅子柱頭”などを見学しました。
4 体の獅子が背中合わせになって立っている4頭獅子柱頭”このデザインは、インドの紙幣に採用されています。
10ルピーの右端に描かれている4頭獅子柱頭
その後、実際に初転法輪が行われた場所、ダメーク・ストゥーパ(Dhamekh Stupa)のある“遺跡公園”(Excavation sites)に入園しました。ここは、以前は鹿野苑(Deer Park)と呼ばれていたところです。
サルナート遺跡公園の入口
この遺跡公園は、大きく分けて3つのエリアから構成されていました。
(1) 大仏エリア (Area of huge standing Buddha statue )
(2) 遺跡のエリア (Excavation area)
(3) ダメーク ストゥーパのエリア (Area of Dhamekh Stupa)
本稿では、最初に見学した “大仏エリア”の光景をご紹介します。
(1) 大仏エリア
入園すると先ず目に前には真っすぐ長く伸びている池があり、その奥に立った姿の大仏像(standing big Buddha statue)が見えました。
池の遥か向うに見える立ち姿の大仏
日本人になじみが深い奈良とか鎌倉の大仏は坐像ですので、意外な印象です。調べてみると、坐像はお釈迦様が瞑想している修行中の状態であり、立像は説法に赴く姿だそうです。
大仏に近づいて行くと、途中には法輪をバックにして椅子に座っている仏像がありました。
更に進むと、水面に浮かぶ水連を前にした釈尊の坐像が飾られていました。
池の上に設置されたお釈尊の像
池の先端には、右手に蓮の花を持っている等身大の釈尊の立像がありました。
池の向こうはテラスになっており、そこには右手を上にあげ、左手を下に向けた立ち姿の巨大な大仏が立っていました。この立像は80フィートの高さを有しており、破壊されたバーミヤンの大仏に次いで、世界第2の高さを持っているそうです。建設には10年以上の歳月を要し、インドとタイの共同プロジェクトとして2010年頃に完成したと言われていますので、まだ出来立ての新しい大仏です。
正面から見た大仏
背後から見た大仏
大仏の台座の4つの側面には、夫々小さな金の仏像が置かれていました。
この大仏の右隣には、通称タイ寺院と呼ばれるヒナヤナ仏教寺院 (Hinayana Buddha temple) がありました。
この寺院の前方には、布袋さんの様な仏像がありましたが、それは微笑みを讃えたお釈迦様だそうです。
その右隣には、インドのシンボルともなっている4頭獅子柱頭がありました。
4頭獅子柱頭
タイ寺院の近所には、弟子たちに説教をしているお釈迦様の坐像が安置されたお堂もありました。
その他にも、お釈迦様の仏像があちこちに設置されていました。
菩提樹をバックにした仏像
お堂の中に安置された仏像
このエリアは、多種多様なサイズとポーズの仏像があちこちに飾られた庭園でした。
(2) 遺跡エリア以降の記事は、本記事の続編として投稿します。
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