フルヴィエールの丘に聳えるノートルダム大聖堂 Vue de la basilique Notre-Dame de Fourvière
フランス中部: 4)ローヌーアルプ地方(La Region de Rhone-Alpes)
- a. リヨンLyon (2) ( ローヌ県Dep de Rhone)
前回は、ローヌ川とソーヌ川に挟まれた市街地を観光でした。今回は、ソーヌ川の西岸に位置する旧市街からフルヴィエールの丘に至る界隈を散策した時の観光スポットをご紹介します。
現在の中心街からソーヌ川を渡ると、旧市街に入ります。旧市街の中心地、サン・ジャン広場を通り、ケーブルカー乗り場に向かいました。そこでケーブルを利用して、フルヴィエールの丘に登りました。丘の上の広場から見えるリヨン市街の景観は見事です。
広場のすぐ前には、ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ大聖堂(Basilique Notre-Dame de Fourvière)が立っていました。建てられたのは19世紀末なので歴史の古い寺院ではありませんが、リヨンのシンボル的心材なので、歴史地区の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。
市街地から眺めると、聖母マリア像を頂く鐘楼や数基のタワーを備えた聖堂全体が、美しい景観を見せてくれます。(記事冒頭の写真参照)
大聖堂の正面 大聖堂の内部
歴史画が描かれたタペストリー
この大聖堂を見学後、再びケーブルに乗って、麓の旧市街に降りました。そして、見学したのはサン・ジャン大聖堂 (Primatiale Saint-Jean又はCathedrale St Jean)でした。この大聖堂は別名司教座聖堂と呼ばれ、12世紀から15世紀にかけて建設されたロマネスク様式とゴシック様式が混在している建物です。ここで、1600年にフランス王アンリ4世が結婚式を挙げたと言う歴史が残っています。
大聖堂正面 正門の扉
大聖堂の内部
この大聖堂の内部は美しいステンドグラスで飾られていますが、その他に、14世紀に製作されたと言う貴重な天文時計('horloge astronomique)が展示されています。
ステンドグラス 天文時計
この後は、旧市街をぶらぶらしました。この旧市街は、ルネサンス期に形成されたようです。
旧市街の街路
旧市街には、トラブール(Traboule)と呼ばれる秘密の通路網が存在します。本来は、地元の住人専用の通路ですが、一部は観光客にも開放されています。私は、リヨンに住んでいる友人の後ろを追って、街路に立つ建物の扉の中に入ると中庭がありました。中庭の奥に立っている建物には小さな通路につながる抜け道があるとのことでしたが、一目見ただけではよく分りません。修道院の回廊の様な構造なので、抜け道がどこかよそ者には分りにくいのです。起源を紐解くと、最初にトラブールが造られたのは、4世紀と言いますから、古い歴史を持っています。
旧市街の散策を終えると、夕方に発車するTGVでパリに向かうことになっていたので、今回のリヨン観光はおしまいにすることにしました。
現地に住むフランス人の友人のお蔭で、中身の濃い観光を楽しむことができたので、深いお礼の言葉を述べて、リヨン駅で別れを告げました。
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