9月26日にエンサイの水挿しを開始して発根を観察して来ました。
この写真は開始から16日後である10月12日の様子です。上の写真に写っている4本の試料を順に説明しますね。
- 一番左:茎を節の上下で切ったもの
- 左から2番目:節の上下で切り、さらに脇芽を深く欠いたもの
- 左から3番目:脇芽が入らないように節の位置で切り取ったもの(節の一部を含む)
- 一番右:節に近い葉柄で切ったもの
結果は・・・
3番が翌日9月27日に発根、節全体を含む1番と2番は28日に発根を確認しました。節全体でなくとも発根することがわかりました。
一方、節を含まない葉柄で切断したものは発根しませんでした。そして1番では3番に比べて根の量が少ないのにも関わらず脇芽がすくすく成長していきました。
次に2番を拡大して撮ったのが・・
節より上部が枯れた以外は無事。これは脇芽を深く欠いた試料ですが開始から5日後の10月1日には節と葉柄が接続するあたりに小さな突起が現れ成長点(芽)の兆しが現れ、10月7日には はっきり芽とわかる状態になりました。その後、通常の脇芽よりはだいぶ成長が遅いものの、12日には小さな葉が観察できるほどになりました。
次に3番の試料を拡大した写真が・・
10月8日には突起が現れ成長点の兆しと判断しました。中央の突起部分をさらに拡大したのが右の写真です。カルス状のようであり はっきり脇芽とは言えないものでした。その成長は極めて遅く、本日17日に観察してもこの写真とあまり大差ないように感じました。この後どうなるのでしょう、芽として成長できるのかどうか。試料の中で一番発根量が多いのですがね。成長点が作れないとこのまま枯れちゃうんでしょうね。・・・養分足りないのかな?どうなるか知るために土に植えてみることにします。・・と思ったのですが土に植えると微細な変化も見られなくなるのでしばらくこのまま続けて観察していたところ・・変化があったので10月29日に続報「ビオラの水挿し エンサイの続報」を書きました。
1番と2番と4番は行末がはっきりしたのでここで観察中止です。
さらに・・葉柄からは発根しなかったので、切断面が中空になっているのが良く無いのかも・・・ということで葉の付け根(中空でない)で切って水に浸けておいたものも観察したところ・・
水挿し13日後の写真です。葉柄の切断面がカルス状にはなりましたが発根はしませんでした。その後間もなく葉は黄色くなり力尽きました。カルス状になったから もうちょっと条件良ければひょっとすると葉から直に発根するのか!?。今年はこれから寒くなっていくのでどうやってもうまくいかないと思うので追加実験はしませんけれども。
以上、まとめると、
- 成長点の有無に関わらず発根には節が含まれることが重要とわかりました。
- 脇芽(成長点)が欠けていた場合でも一つの節全体が含まれていれば新たに成長点が作られました。
- 節組織の一部が含まれていた場合、発根はします。しかし新たな成長点ができるかは微妙なところ。この後、もう少しだけ継続して観察したいと思います。
- 葉から直接根が出るという可能性?。何の役にも立たないゲテモノ見たさ。
今回の実験、家庭菜園に役立つ情報はというと・・一株入手できれば、脇芽を傷つけないように節の上下で切って挿し芽、あるいは水挿しでたくさん増やせます。まぁ、そうするまでもなく数株分の種まきすればいいことだし、成長がものすごく速いので少数でも食べきれないくらい採れますよ。
実験とは別の情報・・エンサイはヒルガオ科であり茎の先端が細くつる状になることがあります。その場合アサガオと同じく右巻きに巻きついていきます。アサガオのような白っぽい花が咲きます。害虫は少ないですが、現在、葉っぱに穴が。。何かに食べられています。芋虫とか見つからないのでバッタかな?