夏の花壇を彩る植物は多種多様、今日はそのうちの一つ、メランポジュームを紹介したいと思います。
メランポジューム(キク科メランポジウム属)メキシコ〜中央アメリカ原産の一年草です。花径は2〜3cmで黄色い花が次から次へと咲き続けて6月下旬から11月上旬頃まで長期間楽しめます(長野県)。さらに私が気に入っているのは花がら摘みをしなくても全然汚くならないという点。夏の定番ジニアは花柄つみしないと存在感のある花柄が残ってしまって見栄えを損なうのに比べて優秀です。さらに暑さにも強くて盛夏も休まず咲きます。サンビタリアは同じような花を咲かせますけれど、高温多湿に弱くてメランポジュームの方が全然扱いが楽です。
そして特別手をかけなくても自然にこんもりとした草姿になるのも素敵です。
上の写真でちょっと見える紫の花はアゲラタム。メランポジュームとアゲラタムは花色が補色の関係で相性がいいんです。
花が終わる時の様子は、というと・・・
上記写真の右下の花のように、中央にある筒状花はまとまってぽろっと落ち、周りの舌状花も順次自然に落ちていってきれいに片付きますよ。舌状花の根元にはタネが一周並ぶのですが、これも熟せば自然に落ちていきます。庭植えであれば翌年も自然に発芽します。雑草と間違って抜かないようにこぼれ種で増えることは覚えておきましょう。特徴的な葉の黄緑色は他の雑草にはないので区別つけやすいです。そしてメランポジュームの種は・・・
こんな感じ、バームクーヘンを切ったような形をしています。大体1mm x 2mm x 3mmの大きさです。
苗床にばら撒きしてポリポットやセルトレイに鉢上げして花壇に植えるといいです。キク科で好光性種子のため覆土は薄めに。私は、今年4月29日に種まきして花壇に6月21日に定植しました。たくさん蒔いたので庭中が黄色の花でいっぱい!!
増やすのに挿し芽を試したことがあるのですが、茎が傷みやすく溶けるようになってうまくいきませんでした。種で増やした方が簡単です。種は売っているのを見たことないです。1年目は花苗を購入するのがいいと思います。