10月8日(火)グザヴィエ・ドゥ・メストレ(ハープ)/ルセロ・テナ(カスタネット) 

紀尾井ホール
【曲目】
♪アルベニス/ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.13*
♪グリーディ/古いソルチコ
♪アルベニス/12の性格的な小品集Op.92~第12曲「朱色の塔」*
♪アルベニス/スペイン組曲第1集 Op.47~第1番「グラナダ」
♪アルベニス/スペイン組曲第2集 Op.97~「サラゴサ」
♪アルベニス/スペイン組曲第1集 Op.47~「アストゥリアス」*
♪ ♪ ♪
♪ソレール/ハープ・ソナタ ニ長調*
♪グラナドス/詩的なワルツ集
♪グラナドス/スペイン舞曲集Op.37~第5番「アンダルーサ」*
♪タレガ/アルハンブラの思い出
♪ファリャ/グランジャニー編/歌劇《はかなき人生》~スペイン舞曲第1番*
【アンコール】
♪ヒメネス/サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚」第4曲「間奏曲」*
♪マラツ/スペインの印象~第2曲「スペインのセレナータ」*
ハーピストの名前をあげろと言われてダントツに来そうなハープ界の貴公子、グザヴィエ・ドゥ・メストレを初めて聴いた、と思って帰宅して確かめたら、10年前にウィーン・フィルとの共演でプレヴィンのハープ協奏曲を聴いていた。そのときは「あのメストレ」という認識がなかったと思う。これを知ったら、その時の優美で洗練された演奏を思い出した。
けれど、10年ぶりに聴いたメストレの演奏で最初に心にビーンと響いたのはハープらしい柔らかな調べではなく、キリッとしてしなやかな強さとくっきりとした明るさ。ハープという楽器では、たった一人が音楽の全てのパートを受け持ち構築する。メストレは持ち前の強さや明晰さで音楽全体を聴き手にくっきりと印象付ける。カッチリした枠に支えられ、他のパートが実に多彩で華やかな表情を聴かせる。宝石箱を開けたような光彩と色彩を放っているようだ。
メストレのハープを聴いていると、ハープの存在感の大きさ、雄弁さ、大胆さなどが強く印象付けられる。曲目はスペイン系の小品が続き、もう少し規模の大きな作品を腰を据えてじっくり聴きたいと思っていた頃、グラナドスの「詩的なワルツ集」で、様々に表情を変えながら優美で感傷的な深い表現にたっぷり浸ることもできた。
今夜の曲目の多くはカスタネット奏者のルセロ・テナとの共演で演奏された。テナはメストレが一目ぼれして以来、世界中でデュオ活動をしているという共演者。テナがステージに上がるとき、下がるとき、メストレは常に恭しくテナの手を取りステージと袖との間をエスコートする紳士ぶり。ご婦人たちはため息交じりに拍手を送る。
テナのカスタネットは確かにすごいテクニックと抜群のセンスを持ち合わせている。颯爽とリズムが決まり、空へ抜けるような粋な響きが清々しい。トンボの羽のように小刻みに震えるトレモロはマジックのよう。メストレのハープに寸分もズレずにピタッと音を合わせる技は神ってるレベルに思えた。両手のたった2つのカスタネットから驚くほど多彩な音が出る。メストレが奏でるスペインものの曲に合わせるテナのカスタネットは、フラメンコの世界を思わせた。終わりのポーズも決まっていてお客は大喜び。ホールは大いに盛り上がった。
けれどテナのカスタネットが、フラメンコカスタネットの名手と比べてどのぐらい凄いのか、知識も経験も乏しい僕にはよくわからない。カスタネットはハープにパラレルに動いてリズムを刻むパターンほぼ一色。カスタネットが入らないメストレのソロにもカスタネットの音が空耳のように聴こえてきた。何かもう少し違うこと、例えばソロ同士で掛け合いをやるとかがあればもっと変化が出たのでは?とか思ってしまった。カスタネットの音はインパクトが強く、ハープの音のインパクトを弱めてしまうのではとも。メストレの別の魅力、現代曲なんかも聴いてみたかった。
ガッティ指揮ウィーン・フィル&ドゥ・メステレ(2009.5.18 ウィーン・コンツェルトハウス)
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」~チェロとピアノのための~
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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紀尾井ホール
【曲目】
♪アルベニス/ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.13*
♪グリーディ/古いソルチコ
♪アルベニス/12の性格的な小品集Op.92~第12曲「朱色の塔」*
♪アルベニス/スペイン組曲第1集 Op.47~第1番「グラナダ」
♪アルベニス/スペイン組曲第2集 Op.97~「サラゴサ」
♪アルベニス/スペイン組曲第1集 Op.47~「アストゥリアス」*
♪ソレール/ハープ・ソナタ ニ長調*
♪グラナドス/詩的なワルツ集

♪グラナドス/スペイン舞曲集Op.37~第5番「アンダルーサ」*
♪タレガ/アルハンブラの思い出
♪ファリャ/グランジャニー編/歌劇《はかなき人生》~スペイン舞曲第1番*
【アンコール】
♪ヒメネス/サルスエラ「ルイス・アロンソの結婚」第4曲「間奏曲」*
♪マラツ/スペインの印象~第2曲「スペインのセレナータ」*
ハーピストの名前をあげろと言われてダントツに来そうなハープ界の貴公子、グザヴィエ・ドゥ・メストレを初めて聴いた、と思って帰宅して確かめたら、10年前にウィーン・フィルとの共演でプレヴィンのハープ協奏曲を聴いていた。そのときは「あのメストレ」という認識がなかったと思う。これを知ったら、その時の優美で洗練された演奏を思い出した。
けれど、10年ぶりに聴いたメストレの演奏で最初に心にビーンと響いたのはハープらしい柔らかな調べではなく、キリッとしてしなやかな強さとくっきりとした明るさ。ハープという楽器では、たった一人が音楽の全てのパートを受け持ち構築する。メストレは持ち前の強さや明晰さで音楽全体を聴き手にくっきりと印象付ける。カッチリした枠に支えられ、他のパートが実に多彩で華やかな表情を聴かせる。宝石箱を開けたような光彩と色彩を放っているようだ。
メストレのハープを聴いていると、ハープの存在感の大きさ、雄弁さ、大胆さなどが強く印象付けられる。曲目はスペイン系の小品が続き、もう少し規模の大きな作品を腰を据えてじっくり聴きたいと思っていた頃、グラナドスの「詩的なワルツ集」で、様々に表情を変えながら優美で感傷的な深い表現にたっぷり浸ることもできた。
今夜の曲目の多くはカスタネット奏者のルセロ・テナとの共演で演奏された。テナはメストレが一目ぼれして以来、世界中でデュオ活動をしているという共演者。テナがステージに上がるとき、下がるとき、メストレは常に恭しくテナの手を取りステージと袖との間をエスコートする紳士ぶり。ご婦人たちはため息交じりに拍手を送る。
テナのカスタネットは確かにすごいテクニックと抜群のセンスを持ち合わせている。颯爽とリズムが決まり、空へ抜けるような粋な響きが清々しい。トンボの羽のように小刻みに震えるトレモロはマジックのよう。メストレのハープに寸分もズレずにピタッと音を合わせる技は神ってるレベルに思えた。両手のたった2つのカスタネットから驚くほど多彩な音が出る。メストレが奏でるスペインものの曲に合わせるテナのカスタネットは、フラメンコの世界を思わせた。終わりのポーズも決まっていてお客は大喜び。ホールは大いに盛り上がった。
けれどテナのカスタネットが、フラメンコカスタネットの名手と比べてどのぐらい凄いのか、知識も経験も乏しい僕にはよくわからない。カスタネットはハープにパラレルに動いてリズムを刻むパターンほぼ一色。カスタネットが入らないメストレのソロにもカスタネットの音が空耳のように聴こえてきた。何かもう少し違うこと、例えばソロ同士で掛け合いをやるとかがあればもっと変化が出たのでは?とか思ってしまった。カスタネットの音はインパクトが強く、ハープの音のインパクトを弱めてしまうのではとも。メストレの別の魅力、現代曲なんかも聴いてみたかった。
ガッティ指揮ウィーン・フィル&ドゥ・メステレ(2009.5.18 ウィーン・コンツェルトハウス)
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」~チェロとピアノのための~
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」~ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ~
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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