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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

礁渓温泉「温泉魚」、宜蘭街歩き1「石敢当巡り」

2018年02月17日 | おもしろすぎる台湾
2月6日、台湾の花蓮で大地震が発生し、大きな被害をもたらし、多くの犠牲者、負傷者が出てしまいました。花蓮は4年前に訪れた思い出の町で、心が痛みます。
台湾旅行のブログを新規に投稿するに当たり、花蓮の皆さま、台湾の皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。加油台湾!
2018.2.11
がんばれ台湾 花蓮加油 ~旅々台北.com緊急特集より~
花蓮 ~「日本」が残るパワーストーンの町をチャリで巡る~

2016年3月24日(木)

毎年の台湾旅行では、必ず訪れる台北の他に、もう一つどこかを拠点にして「知らない台湾」を旅するのだが、今回は、台湾の東北部に位置する宜蘭(イーラン/ぎらん)とその周辺を訪れることにした。宜蘭は台北から電車で1時間半ほど東海岸を下ったところにある客家人が開いた歴史のある町。ガイドブックに紹介されている見どころも多く、週末などは台北から大勢の人が訪れる人気の町らしい。

「地球の歩き方」を見ていて、宜蘭のすぐ隣には礁渓(ジャオシー/しょうけい)温泉という台湾でも屈指の温泉地があることを知り、今回はここの温泉旅館を拠点にして、宜蘭や、冷泉とシーフードで有名な蘇澳(スアオ/そおう)などを訪ねることにした。

礁渓温泉へは、台北中央駅(台北車站)から乗り換えなしで行ける。最新型の急行「普悠瑪」(プユマ)に乗りたかったが満席だったので、オンボロ急行「莒光号」(ジュゴン)に乗る。台北駅で買った駅弁を食べて旅気分を盛り上げる。この弁当、鶏肉、湯葉、高菜、煮卵などが入っていてとってもうまい!


礁渓温泉
台北から1時間40分で礁渓駅に到着。天気は生憎の雨で肌寒い。



ホテルへ向かう途中、道端に水路が… 実はこれ、あったか~い天然温泉が流れていて、足湯を楽しめるところだった。こういう足湯場が街中の至るところにあった。


泊る予定のホテルはまだチェックイン時刻前なので、荷物だけ置かせてもらって、すぐ近くの湯囲溝(タンウェイゴウ)公園へ向かった。

公園の入口にはこんなヘンテコなオブジェが並んでいた。台湾は日本以上にいろいろなゆるキャラがいて、街中に立っていたり、商品のパッケージやらに使われていたりする。

その中には妙なものも少なくないが、
←これもゆるキャラというより妙なキャラ!青鬼のようにも見えるが、カボチャかなにか、瓜の仲間のようだ。

↓こっちは赤カボチャ?よく見ると下のベンチも野菜だ。写真を見るまで気づかなかった…


湯囲溝公園
公園は湯けむりの上がる温泉の流れる小川に沿って奥にずっと続いている。日本人デザイナーによる日本風庭園ということで、緑が多く、風情のある眺めを楽しめる。


公園内には足湯や「温泉魚」と書かれた釣り掘りのようなところ、簡易マッサージスポット、和風の木造建築の公衆浴場などがあり、まずは無料で楽しめる足湯をやってみた。湯加減はちょっと熱めだけど気持ちいい~!


足湯をやりながら、こんな鳥(サギ?)を見れるのもいい。


地元の子供たちもこんな風に足湯を楽しんでいる。温泉の効用か、調子悪そうにしていた息子も元気になってきた。


日本風な景観とは云ってもここはやっぱり台湾。植物から南国風な情緒も感じられる。


体験!温泉魚
「温泉魚」の看板が出ている釣り堀のような場所では、足湯の中に魚がいっぱいいて、足の角質を食べにくる、日本では「ドクターフィッシュセラピー」と呼ばれている体験ができる。これは是非体験してみたい。「温泉魚」の看板は公園内のあちこちにあって、70元のところと80元のところがあり、70元の方に入った。

受付でお金を払うとペーパータオルと水のペットボトルを渡される。水分補給しながらゆっくりフィッシュセラピーを楽しんでくださいってわけだな。温泉槽はいくつかあって、金魚みたいな小さいのが泳いでいるところと、もっとデカい灰色の魚がいるところがある。

まず金魚っぽいお魚の水槽に足を入れると… お魚たちが一斉に足に集まってきて、足をツンツンし始めた。「くすぐったい!」と顔が歪んだが、刺激は弱めで心地いい気分! ずっとこのままお魚に足を食べられてもいい感じ。


次に灰色のデカい魚の水槽に足を突っ込むと… たくさんの魚が猛然と両足に集まってきて、貪欲にガリガリかじってきた!

「イタタッ‼!」

と思わず足を上げてしまうほど。奥さんや子供たちも大騒ぎ! そのうち慣れてきて「イタ気持ちいい」感触を楽しんだが、こちらは長時間はムリ! オレの足、そんなに美味しいのかなぁ…?

刺激的な初体験。好きなだけ楽しめて70元は安い!

娘は進んで激しい魚を求め、息子は大人しく小さいお魚と戯れていた。


ホテルに戻りチェックインしてから、今度は電車で宜蘭へ。礁渓から宜蘭は2駅、8分で着いてしまった。宜蘭には見どころが沢山あるので、今日と明日、2日に分けて見て歩くことにした。

宜蘭
宜蘭駅とその周辺はファンタジー溢れる空間だ。それは、著名な台湾の絵本作家、幾米(ジミー)の夢いっぱいの野外作品で彩られているため。

駅自体がとても楽しくメルヘンチックで、その駅前の幾米公園(ジミー公園)には、丟丟噹森林(鉄の森)という巨大な鉄骨アートが聳え、そこにこれまたテーマパークのアトラクションのような「星空列車」がぶら下がっていた。これは「アート」なので乗車はできないが…


石敢當巡り
「地球の歩き方」で宜蘭の見どころとして紹介されている石敢當(石敢当/シーガンダン)。「魔除けの意味で路地などに置かれた石碑」で、現在は2つ残っているという。町を散策しつつ、石敢當を訪ねることにした。雨の中、「地球の歩き方」の小さい地図を頼りに探し歩くが見つからない。警察署があったので警察官に尋ねてみたが、お巡りさんも知らないようで「わからない」と言われ、地図に示された場所の行き方だけ訊いてウロウロ…

目のいい娘が地図を凝視してやっとのことで1つ目の石敢當に行きついた。なんだかとっても味のある姿。お線香が上がっていて、人々の信心深い思いが沁み込んでいるよう。安曇野にある道祖神の雰囲気に似てるかも…




さあ、もう一つも近くにあるはず、と探したがどうしても見つからない。作業中のお兄さんに尋ねたら、「石敢當?すぐそこにあるよ!」と教えてくれた石敢當は、作業場の片隅にある言われなければ絶対に気づかないただの石。

でもお線香からは煙が静かに立ち昇っていた。これぞ民間信仰の元祖のようなご神体だ。

写真を撮っていたら、作業場の人が珍しい顔で眺めて、「もう一つある!」と、雨の中、傘もささずに案内してくれたその石敢當は、彫刻と「石敢當」の金文字も入っていた。地味ながら人々の篤い信仰心が感じられる味わい深さがあった。


「あっちにももう一つあるよ!」とお兄ちゃんが行き方を教えてくれた。「地球の歩き方」には「2つ残るのみ」とあったが、見つかれば4つ目だ。だけどこれがまた見つからない。別のおじさんに尋ねたら、そのおじさんも傘もささず当たり前のように案内してくれた。早速「優しい台湾」を体験。

細い路地に入ったところにあった4つ目の石敢當は、立派な祭壇に祀られていた。花も飾られ、こちらはナポリの下町の片隅に祀られているマリア像って感じ。


お線香があったので、みんなでお線香を供えてお参りした。「いい旅になりますように!」


街を散策しつつ昭應宮へ。ここは、台湾にたくさんある航海を守る女神、媽祖様を祀ったお寺。改修を繰り返してはいるが、創建は1808年という歴史を持つ。白い柱や夥しい提灯が見事だった。




街中を控え目にぐるりと一周して駅に近いところに、また「地球の歩き方」で紹介されている老舗のお菓子屋さん「老增壽蜜餞舖」を発見。ここで、宜蘭名物の牛舌餅や羊羹などを買って駅に戻った。

来るときに見た星空列車がライトアップされ、まさに星空を駆け抜ける汽車という趣き。


そしてこれも幾米(ジミー)さんがデザインしたという宜蘭の駅舎もライトアップ。メルヘンチック感を高めていた。


羅東観光夜市
たくさん歩いて腹が減った。「台北ナビ」や「旅々台北」で、「美味しい屋台が並ぶローカル色が強い夜市」と紹介されている羅東観光夜市へGO! 羅東は宜蘭から電車で更に南下して3つ目の駅。「駅から徒歩10分」ということだったが、わかりにくくて何度も尋ねながらやって来た。


夜市は雨にもかかわらず聞きしに勝る賑わいで、狭い通路は人で溢れかえり、おいしそうな屋台が並び、あちこちで行列が出来ていた。

中でも引かれたのは、「三星葱」という宜蘭特産のネギを使った焼餅や揚げ物。青いネギの束が自動ネギ切り機でたちまち大きな刻みネギの山になり、これをふんだんに投入して、香ばしそうな餅が焼きあがっていく。



アツアツの葱油餅は、真好吃~

こちらは三星葱に卵、カキなどが入った饅頭。三星葱は見た目は小ネギ。色が濃くて香りが高くてとても美味しい。ネギ料理を3種類食べた。


この他にチャーハンも食べた。一緒に頼んだスープがとびきり美味しかった~‼ 〆には珍珠奶茶(タピオカミルクティー)を飲んで羅東駅に戻った。


裸はNG?~宿の大浴場~
礁渓温泉の宿へ帰り、さあ今度は温泉だ! 宿泊した城市商旅礁溪楓葉館(現在は礁溪鳳凰德陽川泉旅と改称)は、礁溪駅から歩いて10分もかからない温泉街にある大きくてキレイなホテル。楽しみだったのは露天風呂をはじめ、いくつもの大浴場があるということ。

予約したサイト(Agoda)の口コミでは、男女別の大浴場は裸で入れる、と書かれていたのでそのつもりで行ってみると、みんなしっかり水着を着けている。さすがにそこへ素っ裸で登場するのははばかられ、フロントに行って尋ねたら、「水着は着てください。裸ではいったら他の人が困っちゃいますよ…」。

あの口コミは、書き込んだ人の思い込みだったのか… それにしては何人もの口コミにそう書いてあった。日本人が設計したという大浴場は、当初は裸で入ることを想定して作られたけれど、台湾人の習慣から水着着用は暗黙の了解事項になったのかも知れない。仕方ないので僕も海パンはいて入った。柔らかなお湯でとても気持ちよかった。

その後、部屋の温泉へ。広い部屋には洗い場付きの石作りの温泉浴室があり、日本の旅館の部屋にある風呂より断然いい。湯上りはお肌が明らかにスベスベサラサラに。いい湯だった!


宜蘭街歩き2、炭酸泉の湧く蘇澳
五峰旗瀑布 ~礁渓温泉から3つの滝を訪ねる~
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おもしろすぎる台湾

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