GENOVA
8月9日(月)~8月10日(火)
「母を訪ねて三千里」のマルコの故郷、ジェノヴァは、大型客船が入港する大きな港湾都市。旧市街にはルネサンスやバロック時代の建物が並び、世界文化遺産に登録されている。
成田からアリタリア航空直行便でミラノに着いたあと、そのまま鉄道でジェノヴァへ向かった。ミラノへの直行便は、ミラノ近郊のマルペンサ空港へ降り立つため、そこからバスで約1時間かけてミラノ中央駅(Milano Centrale)まで移動しなければならない。マルペンサ空港には午後6時過ぎに着いたが、ミラノ中央駅からIC(Intercity Express)に乗ったのは8時10分、ジェノヴァのホテルに着いたのは10時過ぎだった。
ミラノ中央駅からジェノヴァへ行くICへ乗り込む。車体に亀裂が…
ジェノヴァには、ポルトヴェーネレとチンクェ・テッレ訪問(2泊)をはさんだ前後に2泊した。
泊まったホテルは、世界遺産地区のガリバルディ通り(Via Garibardi)まで徒歩数分で行ける旧市街にあるWestern Hotel Porto Antico。そこを拠点に町を歩き、バスやケーブルカーにも乗り、栄華を極めた歴史の息吹と、人情味溢れる港町情緒を味わった。
町中には、あちこちにわかりやすい標識があって、教会や博物館、有名な通りの名前と、そこまでの距離が示してあり歩きやすい。
ガリバルディ通りを目指して細い路地を抜けると、間もなくそこへ出た。
ガリバルディ通り
こんな中庭がある建物にも出くわす
堅牢な扉は争いが絶えなかった時代の名残りか…
キオッソーネ東洋美術館
ガリバルディ通りを抜けて訪れたのは、ポルテッロ広場(Piazza del Portello) から細い坂道を上り切ったところの、港と街を一望できるヴィレッタ・ディ・ネグロ公園(Villetta di Negro) 内にある、キオッソーネ東洋美術館(Museo d’Arte Orientale “E.Chiossone”)。
美術館のある公園からの眺め
ここには、キオッソーネという画家が、明治時代に日本から持ち帰った膨大な日本の古美術類のコレクションがあるということで、イタリアで日本の古美術の常設展示を見れることに興味を持った。
階段が坂の街を演出
狭い路地に入り込むと時間が止まったような錯覚が…
こうしたところでのんびり過ごしてみたいが、午後はポルトヴェーネレ(Portovenere)へ移動するため、ホテルの近くのフォカッテリアでフォカッチャや切り売りのピザを買って道端で食べ、スーツケースはホテルに預かってもらい、2泊分の荷物だけ持ってプリンチペ駅へ向かった。
フォカッチャはジェノヴァの定番でうまい!
ポルトヴェーネレ
チンクェ・テッレ
8月12日(木)のちちょっと~8月13日(金)のち
午後4時過ぎ、ジェノヴァのホテルに戻ってきた。ホテルのフロントの人が、「お帰りなさい!(Buon siete ritornati!)」と笑顔で出迎えてくれた。ホテル近くのアイス屋さんのジェラートで一息だけついて、ジェノヴァ観光の続きに出発。
赤の宮殿・白の宮殿・トゥルシ宮
まずは、有名なイタリア・ルネサンスの画家の作品がたくさんあり、民族衣装や貴族の日用品も展示してあるという、赤の宮殿(Palazzo Rosso)。おととい通ったガリバルディ通りにある。入場券は白の宮殿とトゥルシ宮も含む共通券になっていた。閉館は7時、3館みんな観るとなると、2時間足らずでは足りないかも…
展示室に入るたびに、案内人が恭しく順路を示してくれる。どうもこうした古い絵(特に宗教画)は、ラファエッロやミケランジェロなど例外を除いてどれも同じように見えてしまう。それと、サロメみたいな生首のグロい絵とかを観るのはあまり気持ちのいいものではない。
そのおかげで結構速いペースでまわれた。印象に残ったものと言えば、絵が飾ってある宮殿の豪華な広間とか、窓から見た中庭や、ジェノヴァの町並み… 陶器は日本のものもあったりして。結構おもしろかったかな。
赤の宮殿、白の宮殿と観て、白の宮殿から渡り廊下を経由してトゥルシ宮へ入る。ここにはお目当てがある。パガニーニが愛用したヴァイオリンや自筆譜が展示されているからだ。
パガニーニの自筆譜はとてもきれいだった
まだ7時前だったが、うちらが最後のお客らしく、おれたちが部屋を出るたびに、案内人が早々に施錠していった。きっとみんな早く仕事をあがって家に帰りたいんだろうな。
トゥルシ宮の壮麗な階段を下りて出口へ
リギへ!?
お次は、ジェノヴァ市街と港の素晴らしいパノラマが眺められるという、リギ(Righi)へケーブルカーで行こう! そこでパノラマを楽しみながら、イタリア最後の晩ごはんはやっぱりシーフードかな…
ケーブルカーの乗車口のあるラルゴ・ゼッカ(Largo Zecca)へ行ってみると、なんとケーブルカーはメンテナンスのため長期運休中との掲示。替わりにリギ行きのシャトルバスを運行しているということだったが、ケーブルカーに乗って行くのが楽しいのに… てっちゃんの息子もガッカリ。
そこで、バスでリギに行く前に、近くを走る別のケーブルカーに乗ってみることにした。オマケで、その乗り場までは、やっぱり息子が大いなる関心を寄せていたトロリーバスで行ったので、息子はご満悦。
乗ったケーブルカーは聖アンナ線(Funicolare di S.Anna)という短めの路線。坂の多いジェノヴァには、この坂道を市民の足代わりのようにケーブルカーがいくつも走っている。これもそのひとつ。旅行者にとってはちょっとしたアトラクションという感覚で楽しい。
ケーブルカーに乗るにはタバコ屋で売っているビリエットで
このあと、リギ行きのバスを見つけて乗り込んだつもりが、市内をいろいろ巡った揚げ句、なぜか鉄道駅のジェノヴァ・ブリニョーレ駅で終点となってしまった。
ジェノヴァのもう1つの主要駅ブリニョーレの駅舎もすごく風格がある
そこからあらためてリギ行きに乗った。バスは間もなく坂道を上り始め、町や港がよく見渡せるようになってきた。
停留所に停まる度にお客を降ろしながら、更にどんどんと高台を上り、終点はなーんにもない森の中。木が邪魔でパノラマも見れない。乗客はうちらだけになっていた。運転手さんに聞いたら、「パノラマを観るならこの道を15分ばかり更に上ったところだ」と言われた。
“Righi”とバスの表示が出ていたのでこれに乗ってきたが、どうやら、行くはずだったケーブルカーの終点のリギと、一般の路線バスの終点のリギとは離れているらしい。そこへ行きたいなら乗ってきた路線バスではなく、代替のシャトルバスに乗らなければならなかったのだ。
薄暗い森の中の道を歩いていたら、いきなりカモシカみたいな動物が大きな鼻息をたててドサドサと駆け去る音がして、娘はすっかり怖がってしまった。いったいガイドブックにあるようなパノラマのテラスはあるのだろうか?お腹も空いているし、イタリア最後の夜のシーフードはどうなる???
pocknも不安な気持ちを抱えながら歩いていたら、薄暗い中で女の人に出くわした。この先に本当にパノラマを眺める場所があるのか、そこで食事はできるのか、ということを訊ねた。どうやらそういう場所が本当にあるらしい。女の人は「イタリア語うまいねー」とえらく感心していた。誰もいない暗がりでいきなり出くわした異国人がイタリア語をしゃべったのでびっくりしたのだろう。イタリア語を一生懸命さらっておいた甲斐があった!
言われたとおり、間もなく運休中のケーブルカーの駅があり、そこにRistorante MONTALLEGROというレストランがあった。テラスに案内されると、お客もそこそこ居て、ジェノヴァの夜景が眺められた。うーん、キレイだけどちょっと遠いかな… でも、新鮮なシーフードグリルの盛り合わせも食べられた。
デザートにはイタリアならではのリキュールのしみたおいしいババが添えられたセミフレッドを食べ、仕上げはカフェ(もちろんイタリアでは、ただ「カフェ」と言えば「エスプレッソ」のこと)。
フェラーリ広場の噴水
翌日、スイスのルガーノに向けて11時過ぎにジェノヴァを発つまでのあいだ、前の日、リギに行くときにバスから見えた、大きな広場の大きな噴水を、ホテルで行き方を聞いて見に行った。
この噴水はフェラーリ広場(Piazza de Ferrari)にあり、ホテルからは徒歩10分ほどで行けた。持ち歩いていた市街地図の表紙の写真はこの噴水だった。ガイドブックには何も載っていないが、中央の大噴水を、広場の石畳からいきなり出る小噴水がぐるりと囲む大規模なもので、広場自体歴史的建造物に囲まれていて、とても見ごたえがあった。
「ジェノヴァは物騒だ」ということを事前に読んだり聞いたりしていたので警戒していたが、歩けば歩くほど、楽しい発見と感動がまだまだありそうな町だ。もう少し腰を落ち着けて過ごしてみたかった。
ルガーノ
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8月9日(月)~8月10日(火)
「母を訪ねて三千里」のマルコの故郷、ジェノヴァは、大型客船が入港する大きな港湾都市。旧市街にはルネサンスやバロック時代の建物が並び、世界文化遺産に登録されている。
成田からアリタリア航空直行便でミラノに着いたあと、そのまま鉄道でジェノヴァへ向かった。ミラノへの直行便は、ミラノ近郊のマルペンサ空港へ降り立つため、そこからバスで約1時間かけてミラノ中央駅(Milano Centrale)まで移動しなければならない。マルペンサ空港には午後6時過ぎに着いたが、ミラノ中央駅からIC(Intercity Express)に乗ったのは8時10分、ジェノヴァのホテルに着いたのは10時過ぎだった。
ミラノ中央駅からジェノヴァへ行くICへ乗り込む。車体に亀裂が…
ジェノヴァには、ポルトヴェーネレとチンクェ・テッレ訪問(2泊)をはさんだ前後に2泊した。
泊まったホテルは、世界遺産地区のガリバルディ通り(Via Garibardi)まで徒歩数分で行ける旧市街にあるWestern Hotel Porto Antico。そこを拠点に町を歩き、バスやケーブルカーにも乗り、栄華を極めた歴史の息吹と、人情味溢れる港町情緒を味わった。
ホテルのあったポンテ・カルヴィ通り(Via Ponte Calvi)は飲食店や小さなお店が並び、狭いながらもお昼近くになるとけっこう賑わってくる。 この通りからさらに狭い路地へ入り込むと落書きが目立ち、洗濯物がはためく、いかにもイタリアの下町的な風景が飛び込んでくる。 |
町中には、あちこちにわかりやすい標識があって、教会や博物館、有名な通りの名前と、そこまでの距離が示してあり歩きやすい。
ガリバルディ通りを目指して細い路地を抜けると、間もなくそこへ出た。
ガリバルディ通り
それまで歩いていた下町的な風景とは全く異なり、華やかなファサードを持つ堂々とした建築群が居並び、目を奪われた。 白の宮殿(Palazzo Bianco)、赤の宮殿(Palazzo Rosso)、トゥルシ宮(Palazzo Tursi)… ホテルでもらった市街地図を見ながら歩くと、地図上に記入された番号と建物のプレートに記された番号を照合でき、歴史的価値のある建造物が間断なく続いているのが確認できる。 |
こんな中庭がある建物にも出くわす
堅牢な扉は争いが絶えなかった時代の名残りか…
キオッソーネ東洋美術館
ガリバルディ通りを抜けて訪れたのは、ポルテッロ広場(Piazza del Portello) から細い坂道を上り切ったところの、港と街を一望できるヴィレッタ・ディ・ネグロ公園(Villetta di Negro) 内にある、キオッソーネ東洋美術館(Museo d’Arte Orientale “E.Chiossone”)。
美術館のある公園からの眺め
ここには、キオッソーネという画家が、明治時代に日本から持ち帰った膨大な日本の古美術類のコレクションがあるということで、イタリアで日本の古美術の常設展示を見れることに興味を持った。
美術館は吹き抜けの中に何層ものフロアを持つ構造で、広々とした空間に古墳時代の勾玉や鏡から、数々の仏像、漆器、陶器、武具、浮世絵、書、能面などが、とても良い保存状態で展示されていた。 見物客はまばらで、シーンとした館内で数々の日本の美術品をじっくりと鑑賞した。 |
また中心へ戻り、ルッコーリ通り(Via Luccoli)からラヴァーニァ広場 (Piazza Lavagna)を通ってホテルの方へ歩いていると、ピッツェリアやフォカッテリア(フォカッチャのお店)のテラスが並び、いい匂いが漂う通りや、教会の前の明るい広場、賑やかな商店街など、個性的で印象的な町の顔に次々と出会う。 |
お菓子屋さんもあちこちにあって、ウィンドウに好物のカンノーリを見つけて買い求めた。サクサクの生地の中にカスタードクリームが入っている。 |
階段が坂の街を演出
狭い路地に入り込むと時間が止まったような錯覚が…
こうしたところでのんびり過ごしてみたいが、午後はポルトヴェーネレ(Portovenere)へ移動するため、ホテルの近くのフォカッテリアでフォカッチャや切り売りのピザを買って道端で食べ、スーツケースはホテルに預かってもらい、2泊分の荷物だけ持ってプリンチペ駅へ向かった。
フォカッチャはジェノヴァの定番でうまい!
ポルトヴェーネレ
チンクェ・テッレ
8月12日(木)のちちょっと~8月13日(金)のち
午後4時過ぎ、ジェノヴァのホテルに戻ってきた。ホテルのフロントの人が、「お帰りなさい!(Buon siete ritornati!)」と笑顔で出迎えてくれた。ホテル近くのアイス屋さんのジェラートで一息だけついて、ジェノヴァ観光の続きに出発。
赤の宮殿・白の宮殿・トゥルシ宮
まずは、有名なイタリア・ルネサンスの画家の作品がたくさんあり、民族衣装や貴族の日用品も展示してあるという、赤の宮殿(Palazzo Rosso)。おととい通ったガリバルディ通りにある。入場券は白の宮殿とトゥルシ宮も含む共通券になっていた。閉館は7時、3館みんな観るとなると、2時間足らずでは足りないかも…
展示室に入るたびに、案内人が恭しく順路を示してくれる。どうもこうした古い絵(特に宗教画)は、ラファエッロやミケランジェロなど例外を除いてどれも同じように見えてしまう。それと、サロメみたいな生首のグロい絵とかを観るのはあまり気持ちのいいものではない。
そのおかげで結構速いペースでまわれた。印象に残ったものと言えば、絵が飾ってある宮殿の豪華な広間とか、窓から見た中庭や、ジェノヴァの町並み… 陶器は日本のものもあったりして。結構おもしろかったかな。
赤の宮殿、白の宮殿と観て、白の宮殿から渡り廊下を経由してトゥルシ宮へ入る。ここにはお目当てがある。パガニーニが愛用したヴァイオリンや自筆譜が展示されているからだ。
パガニーニの部屋 案内人がもったいぶったように扉を開けてくれた部屋が、パガニーニに関する展示だけのこじんまりとした部屋だった。ヴァイオリンは2丁あり、パガニーニの愛用品なんかも飾られていた。 パガニーニは特に好きな作曲家というわけではないが、やっぱりこの町でかつて活躍したパガニーニのコレクションに現地で接するのは感慨深い。じっくりと眺めた。 |
パガニーニの自筆譜はとてもきれいだった
まだ7時前だったが、うちらが最後のお客らしく、おれたちが部屋を出るたびに、案内人が早々に施錠していった。きっとみんな早く仕事をあがって家に帰りたいんだろうな。
トゥルシ宮の壮麗な階段を下りて出口へ
リギへ!?
お次は、ジェノヴァ市街と港の素晴らしいパノラマが眺められるという、リギ(Righi)へケーブルカーで行こう! そこでパノラマを楽しみながら、イタリア最後の晩ごはんはやっぱりシーフードかな…
ケーブルカーの乗車口のあるラルゴ・ゼッカ(Largo Zecca)へ行ってみると、なんとケーブルカーはメンテナンスのため長期運休中との掲示。替わりにリギ行きのシャトルバスを運行しているということだったが、ケーブルカーに乗って行くのが楽しいのに… てっちゃんの息子もガッカリ。
そこで、バスでリギに行く前に、近くを走る別のケーブルカーに乗ってみることにした。オマケで、その乗り場までは、やっぱり息子が大いなる関心を寄せていたトロリーバスで行ったので、息子はご満悦。
乗ったケーブルカーは聖アンナ線(Funicolare di S.Anna)という短めの路線。坂の多いジェノヴァには、この坂道を市民の足代わりのようにケーブルカーがいくつも走っている。これもそのひとつ。旅行者にとってはちょっとしたアトラクションという感覚で楽しい。
ケーブルカーに乗るにはタバコ屋で売っているビリエットで
このあと、リギ行きのバスを見つけて乗り込んだつもりが、市内をいろいろ巡った揚げ句、なぜか鉄道駅のジェノヴァ・ブリニョーレ駅で終点となってしまった。
ジェノヴァのもう1つの主要駅ブリニョーレの駅舎もすごく風格がある
そこからあらためてリギ行きに乗った。バスは間もなく坂道を上り始め、町や港がよく見渡せるようになってきた。
停留所に停まる度にお客を降ろしながら、更にどんどんと高台を上り、終点はなーんにもない森の中。木が邪魔でパノラマも見れない。乗客はうちらだけになっていた。運転手さんに聞いたら、「パノラマを観るならこの道を15分ばかり更に上ったところだ」と言われた。
“Righi”とバスの表示が出ていたのでこれに乗ってきたが、どうやら、行くはずだったケーブルカーの終点のリギと、一般の路線バスの終点のリギとは離れているらしい。そこへ行きたいなら乗ってきた路線バスではなく、代替のシャトルバスに乗らなければならなかったのだ。
薄暗い森の中の道を歩いていたら、いきなりカモシカみたいな動物が大きな鼻息をたててドサドサと駆け去る音がして、娘はすっかり怖がってしまった。いったいガイドブックにあるようなパノラマのテラスはあるのだろうか?お腹も空いているし、イタリア最後の夜のシーフードはどうなる???
pocknも不安な気持ちを抱えながら歩いていたら、薄暗い中で女の人に出くわした。この先に本当にパノラマを眺める場所があるのか、そこで食事はできるのか、ということを訊ねた。どうやらそういう場所が本当にあるらしい。女の人は「イタリア語うまいねー」とえらく感心していた。誰もいない暗がりでいきなり出くわした異国人がイタリア語をしゃべったのでびっくりしたのだろう。イタリア語を一生懸命さらっておいた甲斐があった!
言われたとおり、間もなく運休中のケーブルカーの駅があり、そこにRistorante MONTALLEGROというレストランがあった。テラスに案内されると、お客もそこそこ居て、ジェノヴァの夜景が眺められた。うーん、キレイだけどちょっと遠いかな… でも、新鮮なシーフードグリルの盛り合わせも食べられた。
デザートにはイタリアならではのリキュールのしみたおいしいババが添えられたセミフレッドを食べ、仕上げはカフェ(もちろんイタリアでは、ただ「カフェ」と言えば「エスプレッソ」のこと)。
かなり遅くなってしまったが、帰りは、レストランのすぐ前から出るシャトルバスであっという間に町中まで戻ることができた。 「計画通り」というわけには行かなかったが、とりあえず目的は果たせたかな… | ガリバルディ通りはきれいにライトアップされていた |
フェラーリ広場の噴水
翌日、スイスのルガーノに向けて11時過ぎにジェノヴァを発つまでのあいだ、前の日、リギに行くときにバスから見えた、大きな広場の大きな噴水を、ホテルで行き方を聞いて見に行った。
この噴水はフェラーリ広場(Piazza de Ferrari)にあり、ホテルからは徒歩10分ほどで行けた。持ち歩いていた市街地図の表紙の写真はこの噴水だった。ガイドブックには何も載っていないが、中央の大噴水を、広場の石畳からいきなり出る小噴水がぐるりと囲む大規模なもので、広場自体歴史的建造物に囲まれていて、とても見ごたえがあった。
「ジェノヴァは物騒だ」ということを事前に読んだり聞いたりしていたので警戒していたが、歩けば歩くほど、楽しい発見と感動がまだまだありそうな町だ。もう少し腰を落ち着けて過ごしてみたかった。
ルガーノ
夏のヨーロッパ家族旅行2010メニューへ