12月9日(日)矢野顕子さとがえるコンサート2012 〜清水ミチコとともに〜
~NHKホール~
曲目
クリームシチュー、こんなところにいてはいけない、電話線、ばらの花、誇り高く生きよう、ごはんができたよ、丘を越えて、変わるし、風のブランコ、卒業写真、WETHRING HIGHTS、YOU'VE GOT A FRIEND、恋のフーガ×老人と子供のポルカ、相合傘、いもむしごろごろ
アンコール
ラーメンたべたい、ひとつだけ
年末恒例、矢野顕子のさとがえるコンサート、今回のゲストはなんと清水ミチコ、、と言っても芸能界にホントうとい僕は、タレントだっけ・・ ぐらいでよくわからん。奥さんから、弾き語りのモノマネをやる人で矢野顕子のマネも巧い、と聞いて、半信半疑で寒いなかNHKホールへ出掛けた。
前半は矢野顕子のソロ。寒い思いしてホールに着いて最初にやってくれたのが「クリームシチュー」。聴いているうちに心も身体もあったかくなった。今夜は弾き語りオンパレード。バンドとの熱いステージもいいけど、アッコさんのピアノをじっくり聴けて、アッコワールドに浸れるのはやっぱり嬉しい。でかいNHK ホールで席は3階だったが、スボットライトを受けたアッコさんの弾き語りを聴いていると、いつものように、小さなライブハウスにいるような親密な気分になれる。
アッコさんのビアノにはいつもながら本当にホレボレ!まるでピアノが体の一部のように歌と一体化している。きっと歌と同時発生的に指が鍵盤の上を動きまわるんだろう、と思っていたら、ある曲を弾く前「ちょっとまってて、、、指が自動的に行かないのよ。。」と言って一瞬間があく場面があった。もちろんすぐに指は動き出したが、何も意識せずに指が「自動的に」動いているのが矢野彰子なんだと改めて知らされた。
アッコさんの手にかかると、どんな曲のカバーでもアッコテイストに料理され、矢野顕子カラーで染め上げられるが、2月に発売予定の忌野清志郎トリビュート・アルバムからやった「誇り高く生きよう」では、アッコテイストの中にすごくキヨシローへの思い、キヨシローのスピリッツが混ざっているのが聴こえた。そう言えば他のカバー曲でも、オリジナルのテイストが隠し味のように入っているな、と気づいた。これもアッコさんの才能!
さて「モノマネ名人」と聞いてどんなもんだろうと思っていた清水ミチコは、とにかく面白くてうまくて、楽しくて笑いの連続だった。ポンボンと交わされるアッコさんとのMCは、4000人近いお客の存在なんて忘れているかのような自然体で本音トークが聞け、清水ミチコって大物だ。
MCで一番ウケたのは、矢野顕子と森山良子のユニットの話で「森山良子さんの歌は、言葉に対して責任感がある」と言ったところ。それに比べるとアッコさんの「適当さ」が浮き彫りに・・・ いや、決して適当なわけではなく、アッコさんが発する言葉は適当を装っていながら磨かれ、輝いているし、ミッちゃんもそれをわかっての発言だろうが、アーティストの特徴を掴むのが巧いなー、と思った。そして実際に言葉に責任感を持つ森山良子のパートをミッちゃんが受け持ち、アッコさんとデュオで演奏した「風のブランコ」は、もはやお笑いの域を越えている!
「卒業写真」では荒井由実時代のユーミンをアッコさん、「アンコールを3曲ぐらい歌ったときの松任谷由実」をミッちゃんが担当。アッコさんのモノマネがコンパの巧い余興レベルだとすれば、ミッちゃんの方はホンモノ以上!キャロル・キングの英語の発音や息の使い方に至るまで徹底してコピーしてしまうのを聞いて、清水ミチコはとにかく耳がいいと思った。アッコさんが真似たケイト・ブッシュはアメリカでよく「意識してるでしょ」と言われたそうだが、これはサスガに!よく似ていた。とにかく矢野顕子のコンサートでこんなに笑ったのは初めて。
アンコールでアッコさんがソロで歌った「ラーメン食べたい」はいつにも増して熱かった。アッコさんのひたすらラーメンが食べたい!という待ったなしの思いがワンワン伝わり、熱いラーメンをハフハフいって食いたくなった。そのあとに再びミッちゃんが登場してサプライズステージが!アッコさんのピアノをバックにモノマネトーク炸裂。アグネスチャン、淡谷のり子、大竹しのぶ、岸田今日子、田中真紀子、浅野ゆう子、山田邦子、黒柳徹子、三輪明宏、井上陽水、山瀬まみ・・・ 出るわ出るわ、これでもかというほど続く。これには腹を抱えて涙の大笑い。NHKホールが笑いの渦につつまれた。そんな笑いのあとに二人で演奏した「ひとつだけ」は、矢野顕子と忌野清志郎のデュオの再現。ホンモノのデュオは聴いたことがないけれど、アッコさんとキヨシローとミッちゃんが一体となったようで、ジーンと胸に沁みて熱くなった。
帰り道、ホールに来るときより更に気温は下がって風も冷たかったが、すっかり体も心もポカポカと温かくなっていた。これを聴くと今年もあとわずかの思いが強まる。
~NHKホール~
曲目
クリームシチュー、こんなところにいてはいけない、電話線、ばらの花、誇り高く生きよう、ごはんができたよ、丘を越えて、変わるし、風のブランコ、卒業写真、WETHRING HIGHTS、YOU'VE GOT A FRIEND、恋のフーガ×老人と子供のポルカ、相合傘、いもむしごろごろ
アンコール
ラーメンたべたい、ひとつだけ
年末恒例、矢野顕子のさとがえるコンサート、今回のゲストはなんと清水ミチコ、、と言っても芸能界にホントうとい僕は、タレントだっけ・・ ぐらいでよくわからん。奥さんから、弾き語りのモノマネをやる人で矢野顕子のマネも巧い、と聞いて、半信半疑で寒いなかNHKホールへ出掛けた。
前半は矢野顕子のソロ。寒い思いしてホールに着いて最初にやってくれたのが「クリームシチュー」。聴いているうちに心も身体もあったかくなった。今夜は弾き語りオンパレード。バンドとの熱いステージもいいけど、アッコさんのピアノをじっくり聴けて、アッコワールドに浸れるのはやっぱり嬉しい。でかいNHK ホールで席は3階だったが、スボットライトを受けたアッコさんの弾き語りを聴いていると、いつものように、小さなライブハウスにいるような親密な気分になれる。
アッコさんのビアノにはいつもながら本当にホレボレ!まるでピアノが体の一部のように歌と一体化している。きっと歌と同時発生的に指が鍵盤の上を動きまわるんだろう、と思っていたら、ある曲を弾く前「ちょっとまってて、、、指が自動的に行かないのよ。。」と言って一瞬間があく場面があった。もちろんすぐに指は動き出したが、何も意識せずに指が「自動的に」動いているのが矢野彰子なんだと改めて知らされた。
アッコさんの手にかかると、どんな曲のカバーでもアッコテイストに料理され、矢野顕子カラーで染め上げられるが、2月に発売予定の忌野清志郎トリビュート・アルバムからやった「誇り高く生きよう」では、アッコテイストの中にすごくキヨシローへの思い、キヨシローのスピリッツが混ざっているのが聴こえた。そう言えば他のカバー曲でも、オリジナルのテイストが隠し味のように入っているな、と気づいた。これもアッコさんの才能!
さて「モノマネ名人」と聞いてどんなもんだろうと思っていた清水ミチコは、とにかく面白くてうまくて、楽しくて笑いの連続だった。ポンボンと交わされるアッコさんとのMCは、4000人近いお客の存在なんて忘れているかのような自然体で本音トークが聞け、清水ミチコって大物だ。
MCで一番ウケたのは、矢野顕子と森山良子のユニットの話で「森山良子さんの歌は、言葉に対して責任感がある」と言ったところ。それに比べるとアッコさんの「適当さ」が浮き彫りに・・・ いや、決して適当なわけではなく、アッコさんが発する言葉は適当を装っていながら磨かれ、輝いているし、ミッちゃんもそれをわかっての発言だろうが、アーティストの特徴を掴むのが巧いなー、と思った。そして実際に言葉に責任感を持つ森山良子のパートをミッちゃんが受け持ち、アッコさんとデュオで演奏した「風のブランコ」は、もはやお笑いの域を越えている!
「卒業写真」では荒井由実時代のユーミンをアッコさん、「アンコールを3曲ぐらい歌ったときの松任谷由実」をミッちゃんが担当。アッコさんのモノマネがコンパの巧い余興レベルだとすれば、ミッちゃんの方はホンモノ以上!キャロル・キングの英語の発音や息の使い方に至るまで徹底してコピーしてしまうのを聞いて、清水ミチコはとにかく耳がいいと思った。アッコさんが真似たケイト・ブッシュはアメリカでよく「意識してるでしょ」と言われたそうだが、これはサスガに!よく似ていた。とにかく矢野顕子のコンサートでこんなに笑ったのは初めて。
アンコールでアッコさんがソロで歌った「ラーメン食べたい」はいつにも増して熱かった。アッコさんのひたすらラーメンが食べたい!という待ったなしの思いがワンワン伝わり、熱いラーメンをハフハフいって食いたくなった。そのあとに再びミッちゃんが登場してサプライズステージが!アッコさんのピアノをバックにモノマネトーク炸裂。アグネスチャン、淡谷のり子、大竹しのぶ、岸田今日子、田中真紀子、浅野ゆう子、山田邦子、黒柳徹子、三輪明宏、井上陽水、山瀬まみ・・・ 出るわ出るわ、これでもかというほど続く。これには腹を抱えて涙の大笑い。NHKホールが笑いの渦につつまれた。そんな笑いのあとに二人で演奏した「ひとつだけ」は、矢野顕子と忌野清志郎のデュオの再現。ホンモノのデュオは聴いたことがないけれど、アッコさんとキヨシローとミッちゃんが一体となったようで、ジーンと胸に沁みて熱くなった。
帰り道、ホールに来るときより更に気温は下がって風も冷たかったが、すっかり体も心もポカポカと温かくなっていた。これを聴くと今年もあとわずかの思いが強まる。