ここではドイツ留学(オーストリア、スイスのドイツ語圏を含む)をした獨協大学の学生の体験記を中心に紹介しています。体験記には、現地での手続き、授業の様子や寮生活、街の様子、これから留学する方々へのアドバイスなどが記されています。情報としては新しくありませんが、いつになっても決して色あせることない先輩達からの貴重なメッセージがたくさん綴られています。ご自身の留学に是非役立ててください。そして、あなた自身の留学体験をお寄せください。 このページでは、獨協大学のサーバー上で公開していた体験記のうち、著作者からこちらのサイトへの掲載に許諾を頂いた方の体験記のみ掲載しています。新たに体験記を掲載したい方(ドイツ語圏の大学で正規の授業の受講で留学した方であればどなたでも)、旧サイトに掲載されていた体験記をこちらでも掲載して構わないという方は、是非お知らせください。この記事下の「コメントを投稿する」から連絡ください。投稿されたコメントは公開せず、個別にお返事を差し上げます。 |
バーゼル大学
ベルリン自由大学
ドレスデン工科大学
フライブルク大学
ハノーファー大学
イエーナ大学
マインツ大学
バーゼル大学
WS 2008/09 bis SS 2009 (匿名希望)さんからの体験記 |
Basel バーゼルにきて早1年が経ちました。最初の印象は暗くて小さい街。でもちょっとずつこの街を愛せるようになりました。国際都市、とまでは言えませんがバーゼルは世界でも重要な位置にあるのだとこの1年で気付かされます。世界でも大きなメッセがあるなかで、そのうち2つはバーゼルで行われています。1つは中間報告でもご紹介したBASELWORLD、時計とジュエリーのメッセです。 もう1つはArt Basel、アートの祭典です。どちらも世界中から人が押し寄せ、またこの会場になるところにあるビルはスイスで1番高く、バーゼル人からするとかなり誇れるものみたいです。 最近では5年に1度行われるスイス26州を対象とした企業立地の魅力調査で、公共交通網の充実度が幸いしてバーゼルは前回の7位から3位に上昇。ビジネスの可能性がある街として勢いが増してきています。確かにトラムやバスは田舎から中心地までしっかり通っているので、これだけ細かく網羅している街はなかなかないんじゃないかと、このニュースをうけて改めて感じます。
またここでもう1つ良いところはフランスとドイツが近いということ。スイスは物価が高いです。でもバーゼルだとちょっとドイツに行って買い物ができるんです。そこではおつりはユーロで返ってきますがスイスフランも通じます。税関はありますが、自転車で行けるのでひっかかることはありません。ドイツビールやお肉が安いのはやっぱり魅力的で、スイスにいながらすぐにドイツにもフランスにも行けてしまうのはバーゼルならではだと思います。 またここでもう1つ良いところはフランスとドイツが近いということ。スイスは物価が高いです。でもバーゼルだとちょっとドイツに行って買い物ができるんです。そこではおつりはユーロで返ってきますがスイスフランも通じます。税関はありますが、自転車で行けるのでひっかかることはありません。ドイツビールやお肉が安いのはやっぱり魅力的で、スイスにいながらすぐにドイツにもフランスにも行けてしまうのはバーゼルならではだと思います。
大学 講義以外にもUni Sportという大学主催のスポーツがあります。これは一般の方も参加できます。 ダンス、ヨガ、ウィンタースポーツ、バスケなどなど。単位は出ませんが気分リフレッシュできて良いと思います。 あと私は今学期からデザイン学校の写真のオープンクラスに通っています。大学以外で好きなことができるのもバーゼルの魅力の1つだと思います。
WG 私を含め男女3人ずつの6人で、私以外全員スイス人。最初ドイツ語で話してくれていた友人が急にスイスドイツ語になったのには内心、え?と思いましたが、そのおかげでまた大分スイスドイツ語がもどってきました。大学で勉強するうえで必要ありませんが、かわいくて大好きな言語なので今はスイスジャーマンとミックスで話しています。やはり現地人と暮らすことは大きいと思いました。
スイスドイツ語 スイスではギムナジウムの時から授業はドイツ語で行われていて、大学でも同様です。生徒たちの発言もドイツ語なので安心です。スイスドイツ語はスーパーや日常会話で使われるだけなので、勉強するにはさしつかえありません。 昔からそう育っているのでドイツ語をしゃべることに抵抗はないし、もともとフランス語やトルコ語が入り乱れている国なのでスイスドイツ語がしゃべれないからといって、スイス人は嫌な顔はしないので大丈夫です。
延長 大学で勉強することがまず第1の目的。そうじゃなくても私は良いと思います。何をここでやりたいかってことは重要だと思いますが、行ったら講義は受けなきゃいけないし、ドイツ語も話さなきゃいけない。状況に追い込まれると人間、力を発揮できるものです。 ただハイジがいて、空気が良くて、山に囲まれていて、チョコレートとフォンデュがおいしい。 確かにどれもあってます。水道水もそのまま飲めるほどキレイ。でも来たらそんなクリーンなイメージが一新されると思います。 バーゼル大学との協定がきっかけでドイツ語圏でドイツやオーストリアだけでなく、「スイス」に興味をもつ方たちが増えてくれれば、こんなに嬉しいことはないです。この体験記が少しでも役に立つことを願っています。 最後に、この1年を支えてくれた家族、友達、Werner先生、高島さん、そして立澤さんに感謝をこめて。
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(匿名希望)さんからの中間報告 |
Baselという街 スイス、ドイツ、フランス3ヶ国の国境が接している街がバーゼルです。街では中心地のチューリヒよりもフランス語が飛び交っているという印象をうけました。それも国境近くだからかと思います。スイス、といえば時計ですが、その世界最大のメッセBASELWORLDが開催されるのもこの場所です。 ライン川が流れていて、晴れた日はほとりでのんびりできるところが、スイスの中でも特別かなと思って気に入っています。
寮 大学直属の寮ではなく学生寮で、美術学校に通っている学生もいますが、ほとんどがバーゼル大学の学生です。庭、TV(地下にあるのでほとんど見ていません。)が付いて、キッチン、トイレ、シャワールームは共同で、光熱費込み、インターネット環境がついて1ヶ月460フランなので、スイスの中では割と安いほうだと思います。中心街、Basel Hbfにも近くTram(Strassenbahn)を使ってどちらにも10分ほどで行けるので、とても便利です。
大学 最初、大学の情報が少なく、履修登録、ドイツ語講座の申し込みなど、行ってからすべてやらなければいけなく、最初のスタートから出遅れたと思いました。ドイツ語講座は大学に2つあるのですが、レベルはC1以上の人のレベルでもはや留学生用のドイツ語ではありませんでした。 他にSprachzentrumという大学併設の語学学校があり、そこでは初級コースから扱っているのですが、私が行った時には取りたい講座はすでに定員が埋まっていたので、次のSemesterに受講することにしました。 大学の講義ではVorlesungとProseminarをいくつか受講しましたが、まずは大学の講義スタイルに慣れるようにしました。専門知識が必要となってくるので、もっと知識を詰め込んでおくべきだったと思います。中には取りたい講義があっても、すでに定員オーバーで取れないものもあり、すごく残念でした。
まとめ |
ベルリン自由大学
SS 2003 bis WS 2003/04 永田洋平さんからの体験記 |
ベルリンという街 ベルリンという街はドイツの中でも少し特殊な雰囲気があります。壁によって東西を分離されていたけれど、統一後は首都としてめざましい発展を遂げ、今ではドイツの、またヨーロッパの中心になりつつあります。今では旧西、旧東と目に見える差はほとんどないけれど、人々の中にはまだ多少のメンタリティーの差があります。そういう人たちが入り混じり、統一後はドイツ国内からの移住も多く、さらに外国人居住者の数も多いです。とにかくいろんな人が暮らしています。 この街に留学するメリットは、まず生活をする中で自然と歴史、文化を感じることです。壁の跡地はもちろん、第二次大戦で屋根を爆撃された教会もそのままの形で残されていて、今では普通の教会として使われています。どちらも大げさに飾られているわけではなく街の背景に、人々の生活にすっかり溶け込んでいます。 時間さえあれば文化的な活動もいくらでもできます。オペラハウスは3つあるし、劇場、コンサートハウス、博物館は山ほどあります。 交通の便はとても便利です。バス、電車、地下鉄がうまい具合に接続されていますし、夜遅い時間(明け方)にも深夜バスを乗り継げばどうにか家まで帰ることができます。学生にはSemesterticketという切符が支給されるので、それでほとんどの範囲のバス、電車に乗ることができます。
大学について ベルリン自由大学は同じくベルリンにあるフンボルト大学との乗り入れが可能になり、 ベルリン自由大学で開講されていない授業をフンボルト大学で、またその逆の場合を、お互いに補うことができます。例えば僕は、興味のあった「日本法」という授業をフンボルト大学で受講し、その単位をベルリン自由大学で換算しました。
2度目の留学 (留学のススメ) お互いに遠く離れた国なので、ドイツにおける日本の、日本におけるドイツの偏見はすさまじいものです。ドイツ人は決して毎日ソーセージとじゃがいもを食べてビールを飲んでるわけではないし(笑)、日本もすしと侍とハイテクとアニメだけの国ではありません。ドイツ人にも環境問題に関心の薄い人はたくさんいます。リサイクルの割合がいいのはリサイクルしやすい制度があるからなのであって、日本のように市民にだけ「環境保護」を訴えるような行政ではドイツ人はリサイクルなんてしなくなるでしょう。日本はドイツの環境保護政策を見習っているようでも、個人主義と全体主義という人々の生活の基盤にあるメンタリティーの違いを理解しない限りこのような誤解は常に生じてしまうものです。 また、留学は高くつく、と考えている人も多いと思いますが、留学中は獨協大学の授業料は免除されますし、ドイツの大学には今のところまだ授業料がありませんので、日本で学ぶより安くつきます。住まいもそれほど高いわけではありません。特にベルリンの家賃はドイツの中でも意外に安いです。交換留学生には奨学金の給付や事前研修費の補助といった支援もあります。修得した単位も獨協の履修科目に合わせて換算することもできます。4年次に留学をしてもがんばれば留学中に卒業単位を修得することができます。つまり、留学はいいことづくしです。 留学に興味のある人は是非実行に移してみてください。全く違ったものの見方や考え方に触れることで自分の視野も広がります。 |
ドレスデン工科大学
WS 2003/04 bis SS 2004 近藤雅子さんからの体験記 |
私は2年生終了後、まずは一年間休学してドイツに留学しました。半年間は語学学校に通い、ドイツ語の勉強だけをしていました。その期間、学校が合わなかったこともあり、正直語学力がそれほど身に付いたようには思えません。もちろん、私自信甘えていたところもあったと思います。 そこで環境を変えようと、大学に入ることにしました。私は歴史に興味があったので、歴史の授業を中心に講義を聴いていました。けれども、語学力の不足もあり、なかなか思うように理解できず、苦労しました。ドイツ語の勉強に関しては、大学が外国人学生のために用意している週2回のコースに参加していました。コースも充実しており、自分の語学力に合わせて参加できるので、大変満足できました。 半年間大学で勉強し、一年間の留学生活を終えた後、このまま帰るのではまだやり残していることが多い様に感じ、半年間延長しました。最後の半年間は、勉強面、生活面でも大変充実しました。この時期に、より多くの友達ができました。やはり留学生ということもあり、他の外国人の友達は多くできますが、現地の人と付き合う機会はやや少ないです。けれども最後の半年間は、本当に多くの人と知り合いました。悩むことや戸惑う事も多くありましたが、それ以上に得たことも多く、本当に大満足の留学生活でした。 |
フライブルク大学
WS 2006/2007 bis SS 2007 (匿名希望)さんからの体験記 |
私は2006年の冬学期から2007年の夏学期にAlbert-Ludwigs-Universität FreiburgでMusikwissenschaft(音楽学)とGermanistik(ドイツ文学)を勉強していました。
留学先の決定 ドイツで勉強したいということをゼミの先生に相談し、ある教授を紹介していただきました。その教授がFreiburg大学でW. A. Mozartの研究をしていらっしゃったので、留学先をこの大学に決めました。
町
学生生活・勉強 単位取得という勉強への強制力がなかった分、自分で好奇心を抱き志を高める必要がありました。まさに自分のために、自分の知識のために勉強するということです。「ただ好きだから、知りたい。知識を深めたい。」今、振り返ると、とても贅沢な知的探索だったと思います。 この大学のMusikwissenschaft学部の授業の特徴の一つとして、実践的であるということが挙げられます。ただ紙の上で無味乾燥な理論に浸かるのではなく、実際に見て聴いて触れて勉強する体制は収穫が多かったです。 和声学では、授業でまず理論を学びました。そして宿題で自ら作曲しました。聴音の授業では、リズムや音の書き取りやインターヴァルや楽器構成の聴き取りをやりました。まさに耳に意識と神経の全てを集中させたひとときでした。グレゴリオ聖歌の授業では、実際に昔の楽譜を読み、声を合わせて歌いました。参加した学生で修道院へ行き、本物の教会の聖歌にも触れてきました。
ゼミでは、大学内にある実際に演奏することのできるパイプオルガンを参考資料としてとったり、教会へ行ったりしました。この五感を総動員して勉強するやり方はとても良かったです。学生の学習意欲を上げ理論が実を結ぶ、授業の良い組織の仕方だと思います。
これからドイツで勉強なさる方々へ それから、自分の持っている知識に磨きをかけて下さい。外国語ができても知識がないと、言葉は耳から入りすり抜けていってしまいます。言葉を頭にとどめる鍵は、知識です。
最後に |
ハノーファー大学
WS 2002/2003 bis SS 2003 小宮朋子さんからの体験記 |
2002年10月から1年間、ハノーファー大学に留学していました。ハノーファー
は、ニーダーザクセン州の州都だけあって、欲しいものは日本食から何からすべて手
に入るし、意外と多くの緑に囲まれており、交通の便も整っている、本当に住みやす
い町でした。ただ、便利すぎるせいか、町が広すぎるせいか、または歴史的な建物が
第二次大戦で破壊されてないせいか、少し物足りないなという贅沢な悩みも抱えられ
る町だったようにも思えます。 留学当初は、見ず知らずの土地で、自分の語学力のなさを痛感することもあったり、 毎日、生活に必要な手続きに追われて焦っていたような気もします。自分で動かなけ れば何も始まらないし何もできないこともわかりました。本当に自分との戦いでした。 ただその中で、ドイツ語を学ぶだけでなく、精神的な面や、自分自身の知らない部分 や、広い視野も留学生活を通じて学ぶことができました。そんな生活も、まわりの人 たちが支えてくれて、笑顔を分けてくれたからこそできたのかなと感じます。小さな 出会いも大切にしてください。
学習面では、前半は外国人向けのドイツ語の授業と講義の聴講を中心に、後半は、ド イツ語の授業やゼミ以外に、自分の専門である歴史学のゼミを1つ取りました。ドイ ツ人しかいない空間で、ドイツの歴史について発表するのは大きなプレッシャーでし たが、私の拙い発表を一生懸命に聞いてくれ、発表後にはひたすら「よかったよ、あ りがとう」と繰り返し言ってくれた先生や受講生たちの姿は、いろんな意味で今でも 忘れられません。このゼミやドイツ語コースのドイツ文学のゼミでの発表は、獨協で 所属したゼミで学んできたものが役立ちました。大学への留学希望であれば、日本語 でもいいから自分の専攻分野の知識を多少でも詰め込んでおくことをオススメします。 1年間というのは、本当にあっという間です。そして、いつ何が起きるか本当にわか りません。何かのアクシデントに見舞われて、突然帰ることになるかもしれません。 そんなとき、あんなこともこんなこともやっておけばよかったという後悔が残らない よう、やりたいことは思ったその場でやるようにしてみてください。次にと思うと、 そのチャンスを逃してしまう可能性だってあります。そうすると、帰国時の満足感や 充実感をより多く感じることができるのではと思います。 |
イエナ大学
SS 2005 bis WS 2005/06 Y.W.さんからの体験記 |
2005年の4月から一年間、Jena大学に認定留学をしていました。
Jenaの町
授業・キャンパスライフ
後期は中国語の授業もとっていました。また学生向けに安く受けられるスポーツのコースがあり、さまざまなコースが設けられています。 DaFの授業は、他の学生は皆積極的に発言するしディスカッションなどでも自分の意見を言うのがうまく、そういった意味ですごく刺激されました。
住居
Mentor これから留学を考えている皆さん、迷っていうなら思い切って留学してみるべきだと思います!大変なこともありますが、今思い返すと凄くいい思い出です。もう一回留学したいな~って思います(^^; 私は留学してよかったと思います。 |
マインツ大学
SS 2007 bis WS 2007/2008 齋藤 舞さんからの体験記 |
私は2007年の夏学期から2008年の冬学期まで、Johannes-Gutenberg-Universität Mainz に認定留学していました。
・大学や町の様子
・授業や生活について 私は学生寮の2人用WGにフランス人と住んでいましたが、留学前から大学側とメールのやり取りで既に住居は決まっており、寮については全く問題ありませんでした。大学では、留学生の為のチューター制度がきちんと整っていて、到着当日から手続きをはじめ色々と手伝ってもらうことが出来たので心強かったです。 留学前から、夏休みを有意義に過ごすためにインターンシップをしたいという思いが強くありました。7月初め頃、フランクフルトにある旅行代理店や語学学校など計6社ほど履歴書と手紙を送り、8月の1ヶ月間、日系の旅行代理店にお世話になりました。日本人の旅行手配や、ドイツ人向け日本旅行のホームページ作成の準備など興味深いものでした。
・アドバイス 1年という限られた時間の中で、目的意識を忘れず自分をしっかり持って日々過ごすことで留学の意義が見出せると思います。また、人それぞれ様々な困難に直面することもあるかと思いますが、その全てが貴重な経験になることでしょう。 留学を終え、視野が広がり柔軟性が身についたこと。学生達の授業に対する積極的な姿勢に刺激を受けたことなど、人との出会いと触れ合いの中経験したこと全てが、私にとって大きな収穫であり心の糧でもあります。多くの出会いを大切にし、自分にしか出来ない留学生活を送れることを願っています。 最後に、国際交流センターのお力添えと、留学生活を支えて下さった方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 |
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