GANDRIA
8月14日(土)のち
ルガーノ湖畔にある、ちょっとエキゾチックな名前のこの村は、JTBの「自由自在」というガイドブックでこんな風に紹介されていた。
「絶壁にへばりつくようなかっこうの村で、村の中の通りはほとんどが階段と細い石畳の路地。バロック様式の教会をはじめ、古いたたずまいを残している。明るい太陽の光のもと、花にうめつくされたテラスは、地中海的な雰囲気に満ちている…」
これを読んで、是非ガンドリアへ行ってみたくなった。ルガーノの町はだいたい見た気になっていたので、ドイツへ発つ今日の午前中を利用して行けないものか。宿泊したパラディーゾのホテルで、ガンドリアの行き方を訊いたら、ホテルのすぐ近くにある港から船が出ていて、20分もかからないで行けるという。これは行くしかない。
ホテルから歩いて数分のパラディーソの船着場から、9時40分発のガンドリア行きの船に乗った。生憎の曇り空で、遠くの山は雲に隠れていたが、それでも縦に長いルガーノ湖の奥へと入り込んで行く航路は、山に囲まれたスイス的な風景を楽しむことができる。間もなく遠くの斜面に集落が見えてきた。ガンドリアだ。
だんだんと近づいてきた集落は、建物が湖の水面間際に建ち、壁の色を水面に映した家々の佇まいはとても風情がある。
下の船着場の近くにあった陶器屋さんと同じ陶器を売っている店があったので中に入ってみた。下のお店より品揃えもいいし、ここには陶器を製作したご主人がいて、作品の説明をしてくれた。
更に先まで歩いて行くと、間もなく集落の反対の端まで来た。湖の眺めがいい。
村はしっとりと落ち着いた印象があるが、太陽が照っていれば、もっと明るい印象になるのだろう。
船着場近くのレストランの前を通ると、お店のシェフがお店に誘うように「Buon Giorno!」と声を掛けてきた。とてもいい匂いがしている。メニューを見ると、ルガーノ市内のレストランよりずっとリーズナブル。静かな湖畔でランチと行きたいところだが、今日はこれからドイツのドナウエッシンゲンまで行かなければならない。残念だが、到着した船に乗り込み、パラディーソへ戻った。
ルガーノ
ドナウエッシンゲン&黒い森のSL
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8月14日(土)のち
ルガーノ湖畔にある、ちょっとエキゾチックな名前のこの村は、JTBの「自由自在」というガイドブックでこんな風に紹介されていた。
「絶壁にへばりつくようなかっこうの村で、村の中の通りはほとんどが階段と細い石畳の路地。バロック様式の教会をはじめ、古いたたずまいを残している。明るい太陽の光のもと、花にうめつくされたテラスは、地中海的な雰囲気に満ちている…」
これを読んで、是非ガンドリアへ行ってみたくなった。ルガーノの町はだいたい見た気になっていたので、ドイツへ発つ今日の午前中を利用して行けないものか。宿泊したパラディーゾのホテルで、ガンドリアの行き方を訊いたら、ホテルのすぐ近くにある港から船が出ていて、20分もかからないで行けるという。これは行くしかない。
ホテルから歩いて数分のパラディーソの船着場から、9時40分発のガンドリア行きの船に乗った。生憎の曇り空で、遠くの山は雲に隠れていたが、それでも縦に長いルガーノ湖の奥へと入り込んで行く航路は、山に囲まれたスイス的な風景を楽しむことができる。間もなく遠くの斜面に集落が見えてきた。ガンドリアだ。
だんだんと近づいてきた集落は、建物が湖の水面間際に建ち、壁の色を水面に映した家々の佇まいはとても風情がある。
小さな船着場にゆっくりと船をつける。窓辺に飾られた花々がいかにもスイスっぽい。 湖畔に面した家々の裏にはどんな風景だろうか。わくわくする。なんだかおとぎ話の村へ入っていく感覚だ。 |
船着場の周辺は、天候のせいかどことなく寂しい雰囲気。今回の旅で訪れたチンクェ・テッレとか、4年前に訪れた、マジョーレ湖に浮かぶイゾラ・ベッラとかペスカトーリ島のような、小さいながらもお店が並び、観光客で賑わうところを想像していたのだが、観光客はまばらで、通りも閑散としている。 レストランが数軒あり、陶器を売るお店があったが、その先は民家が中心。この静かな通りが、この村のメインストリートのようだ。 |
古い佇まいを残す石畳の狭い通りは、絵になる風景を作っていた。道は建物の中をトンネルで通り抜け、迷路のように上の方や、下の湖畔の方に行く階段に分かれている。 集落が途切れるあたりで狭い階段を登り、湖面から一段高いところにある通りに出た。この通りを、船着場の方向へ戻る感じで歩いた。教会があり、お土産屋もあった。 |
下の船着場の近くにあった陶器屋さんと同じ陶器を売っている店があったので中に入ってみた。下のお店より品揃えもいいし、ここには陶器を製作したご主人がいて、作品の説明をしてくれた。
柔らかな色調とセンスのいいデザインの花瓶や食器、ふくろうやネコなどの置物が並んでいる。大きな作品もあって、眺めているだけでも楽しい。 フクロウの置き物は、下の店で見たときから気に入っていたので、いろいろな色合いの中から一つ買った。両親へのおみやげに小さな花瓶も選んだ。いいお土産が買えた。 |
更に先まで歩いて行くと、間もなく集落の反対の端まで来た。湖の眺めがいい。
村の端から端まで、10分足らずで歩けてしまうほど小さな村だが、この中は細い道が何本も入り組んでいて、同じ道を戻ったつもりが違うところに出てしまったりして迷路のよう。 湖畔に出ようと思ったら、道はどこかの家の舟小屋に通じていた。 |
ネコに出会ったり、エサをついばんでいる小鳥を見たり、窓辺に飾ってあったり庭に咲く花を楽しみながら、細い道をいろいろ歩いてみる。 どこを歩いても静かでのどかな雰囲気。土曜日のお昼前ということもあるのだろうか。 |
村はしっとりと落ち着いた印象があるが、太陽が照っていれば、もっと明るい印象になるのだろう。
湖畔の近くで腰を落ち着かせて、スケッチを始めたら雨がポツポツと落ちてきた。傘をさしてのお絵かきはちょっと厳しかったが、何とか一枚仕上げた。 スケッチを描き終えたらそろそろ帰りの船の時間が来た。 |
船着場近くのレストランの前を通ると、お店のシェフがお店に誘うように「Buon Giorno!」と声を掛けてきた。とてもいい匂いがしている。メニューを見ると、ルガーノ市内のレストランよりずっとリーズナブル。静かな湖畔でランチと行きたいところだが、今日はこれからドイツのドナウエッシンゲンまで行かなければならない。残念だが、到着した船に乗り込み、パラディーソへ戻った。
ルガーノ
ドナウエッシンゲン&黒い森のSL
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