しずきッス

ネコと趣味

ひとりだなって思う

2017年07月30日 | 日記
生きてくれてるだけでよかった。
「家に帰ったら一人ぼっちで逝ってしまってるかも」と考えるだけで電車のなかで泣いていたのに
帰ってロコがまだ生きていたら安心していられた
ロコの姿が変わっていくのに死んでしまう気がしなかった
なんだろね。ロコはどう思ってたんやろ

前の週からドックフードは全然受け付けなくなって
ササミとか水煮した野菜とかをなんとか口に入れても下痢
最後に食べたのは甘味と水分があるリンゴを手でつぶしながら
それも水みたいなウンチにそのまま出てきた

体力がまだあった時は汚れるのを嫌がり夜中は
必ず私のことを呼んでいたけど
下痢するようになってから私が帰るまでにガマンできなくて
ウンチまみれの部屋でぐったり横たわってる姿が忘れられない
汚れの跡を追っていくとトイレに行こうとしてたとわかった
動かない後ろ足を引きずって必死にトイレでしようとしたんやんな。
オムツのせいでお尻が汚れて気持ち悪いし
ロコなりに何とかしようとしたんやと想像できた
あのときオムツなんかせんほうがよかったな。ゴメンな。

元気だった時はつながって落ちないウンチを取ってと
泣きそうな顔で走ってきたもんな。
あわててティッシュで引っ張って取ってあげてた

歩けなくなってから何度となく風呂場でおしりや足を洗った
ロコの気持ちがわかるからできるだけ優しく
親にこんな風に接することできるかなぁとも思った。

抱き上げるたびに軽くなっていく体重。
ミニチュアダックスの8キロは太りすぎと
先生からダイエットを薦められるほどだったけど
2ヶ月後には5キロ台に

肝臓の腫瘍が大きくなり胃を圧迫していたそう。
点滴で楽になって食べれても吐いたのはそのせいで。
ほんまにしんどかったと思う

先生が言ってくださった選択肢、私は「見守る」にした。
2日に一度の点滴をすればもう少し生きられたと思う。
でもそれは人間のエゴの気がして。
ロコのつらい時間が長くなるだけならやめようと。
会社行かずについててやりたかった

数日間は夜もリビングでいっしょに寝た。
トイレしたくなると顔の前まできて
私が気付くのを見ていた
照明ごしに私を見るロコの顔
そう、いつもロコは私のことを待っててくれた。
大阪に転勤してからはますます帰りが遅くなり
過ごす時間も数時間しかなくて
散歩もろくに行けず。
それでもロコには私しかおらへんもんな。
こんな飼い主でゴメンな。

私はロコがいてくれたおかげで
不倫して借金いっぱい作る旦那と別れたときもそんなに辛くなかった
友達と思ってた人がそうでもなかったとわかった時も
元旦那が逮捕されても誰も教えてくれなかった時も
そのせいで私も盗みの疑いかけられた時も
ロコだけ味方やった。ロコだけ見てくれた。

やっと言える。
ロコ、今までありがとうね。ほんとありがとう。

ロコ、今までいっしょにいてくれたロコがいなくなっても
これからも私がんばるわ。
ひとりだなってすごく思うけど
あなたも自由にならなきゃね。
もう違う姿でこの世にいるのかな

いい子いい子。ダメ子。甘えたちゃん。
いろんな呼び名で呼んでいたロコの名前を
今は声に出して言うことはなくなったけど
忘れないように書いとくわ


もっと抱きしめたかった
もっと抱きしめとけばよかった

ロコがいないこの家に
住み続ける価値さえも見いだせなくなってきてるけどね
イヤイヤ、あかんなもうやめとこう
しずきに悪いな