◆◆◆ 質 問 ◆◆◆
Ce n’est rien.
という文は、「大丈夫ですよ」という意味になりますよね。でも、単語の意味みたら「rien」は「何も無い」と書いてあります。n’estが否定形(かも怪しいけど、、)なので二重否定でなんか変なことになりませんか
◆◆◆ 回 答 ◆◆◆
フランス語の否定は、否定の副詞 ne を用いて、ne + pas で通常否定文を作ります。
副詞NEは、NONの非強制形です。昔のフランス語は、NEだけで否定文を作っていましたが、NEの発音がNEネーから、次第にヌと短くなり、聞き取れなくなり、PASを付けるようになったと言われています。
Ne ~ pas だけではなく、副詞 NE と併用して色々な否定の形があります。
副詞や不定形容詞や不定代名詞、NI, QUEなどとの併用で様々な否定のニュアンスを作ることができます。
Ne~pas ... ない 一般的な否定の表現。
Ne~ guère ほとんど ~ない
Ne~ que ~ ~しか ~ない
Ne ~ nullement 全然~ない
Ne~ jamais 絶対に(決して)~ ない 強調。
Ne~ point まったく~ ない 強調。
Ne~ plus もはや ~ ない
Ne ~ nul だれも~ない
ne ~ nullement 全く~ない
ne ~ aucunement 全然~ない
Ne~ plus que ~ もはや ~しか
Ne~ rien 何も ... ない Rienは主語にもなりえる
Ne~personne 誰も ... ない Personneは主語にもなりえます
Ne~pas un ~ ひとつの~も ... ない
aucun ~ ne... いかなる~も ... ない
ni A ni B ne... A も B も ... ない
常にNE+副詞や不定形容詞や不定代名詞、NI, QUEとの併用で否定を作るのではなく、NEだけで否定分を作る事も出来ます。
Savoirが関節疑問節を伴う場合は、PASを省略できます。
Je ne sais (pas) qu’elle viendra.
彼女が来るかどうかしらないよ。
Savoir + 不定詞の文では、savoirが語気緩和の条件法の場合は、常にNEだけで否定されるという文法ルールがあります。
Cesser, oser, pouvoirが不定詞を伴うときはpasを省いても良いし、そのた、PASを省いても良いルールがかなりありますが、これくらいにしておきましょう。
因みに、
ちょっと、へんてこなNEが存在します。副詞のNEではなく、NE Explétifとフランス語では言いますが、これは虚辞のNEと言われる代物です。否定の副詞NEとは全く関係の無いものですが、見分けられない人がいるかもしれません。
Je crains qu’il ne neige.
雪が降るのではないかと心配だよ。
このNEはNE Explétif虚辞のNEです。
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