台湾生活+考察

前に取った写真や考察・日常生活体験の文章

映画・クラシック音楽の話・台中のオペラハウス

2019-11-28 17:21:33 | 台湾
こんにちは。曇っている台北の午後です。今日は秋冬シーズンになってから一番寒いような気がしています。半そででも過ごせると思いきや、けっこう肌寒くなってきて、コート着てます。
薄い秋のコートね。でも台湾の方は私の地元では雪降ってるときに着るような、ダウンジャケットやマフラーをしてたりします。ファーがついてるフードとか、え!こんな南国で?と思うようなものも普通に着てますね。
あと、雪が降る地域で履くようなブーツというか、長靴も履いてらっしゃいますね・・・。

私が今思っていることは、映画の「おっさんずラブ」が近くのセカンドランムービーシアターで明日で終わるってことです。セカンドランなので昼間ならおそらく百元くらい、夜なら多分150元くらいで見られるんじゃないでしょうか(いや、もっと安いかも。百元で二本くらい見られるかな)。そこの映画館で始まったときは夜八時台に上映されていたので、数日前に行こうかなと思って、再度その映画館のFBサイトで確認すると、なんと、もう午後五時台のが最終上映で、もう夜の上映はない。そして明日あたり最後の上映みたいなので、残念。
でも他のセカンドランの映画館でやってる可能性もあるんだけど、そこまでして見なくてもいいか・・・と思ってあきらめます。
というのも、ドラマさえ私四話くらいまでしか見てないし。
勉強が足りないから映画見ても意味わからないかもしれないな、と思ったりして、なあなあにして終わりそうです。

このドラマは台湾人の友達が私に紹介してくれました。
以前、別の友人は銀魂の実写版を見よう、と誘ってくれたり。私より日本通の台湾の人は、映画情報もちゃんと把握してますね。

映画版銀魂は、けっこう面白かったですよ。
当時は台中の新しい映画館、ショータイム(秀泰)という名前のデパート兼映画館のショッピング施設で見ました。(台中の干城(ガンツェン)バス停駅の近く、バスターミナル(客運:長距離高速バス)の近くに二館あります。レストラン・書店のクオリティは高いです。)友人がチケットをカードで買ってくれて、少し割り引いた値段だったそう。
真新しい映画館で、いつも日本の地元の古い映画館でしか見ない私には、すごく高級な気分でした。座席ゆったりだし、飲み物とかポップコーンとか持ち込んで食べつつ見られるし・・(これ普通ですかね)
なんか、台湾の映画館のほうが、アメリカ風で私からすると、けっこうワクワクというか、映画ってけっこう楽しい娯楽だな、と思えたりします。(映画見てない期間は多分数年だった自分の感想)

昔に比べて映画やドラマを全然見なくなってしまったので、そんな自分には新鮮な体験でした・・・。

私はどちらかというとクラシックコンサートにたまに行くくらい。映画よりは音楽ですね・・
だって生演奏ってすごく貴重だと思うんですよ。自分も弾く側でもあるからってのも理由でしょうけどね。

この間も、オペラの鑑賞後に記事を書きましたが、ここ最近では、私は行きませんでしたが五嶋龍さんが来てたようです。ヴィヴァルディの春を演奏されたようです。

五嶋みどりさんの今年一月の演奏会は聴きに行きました。バッハ満載で満足でした。
台中の国家歌劇院、通称オペラハウスで。なんと、握手してサインももらいましたよ。まさかそんなことができるとは思わず、メモ帳にサインしたもらったんですが、私には貴重品です。
私にとっては神様みたいな人だったので、並んでるときは、心臓がどきどきして、がちがちに緊張したんですが、みどりさんは、とっても優しい雰囲気の方でした。
大昔に一度、みどりさんのコンサートに行ったことがあるのですが(1993年)、それ考えると、人生で二回目の再会。(あくまで私の中で、一方的に再会・・・)

マキシム・ベンゲーロフ(バイオリニスト。このときも、私には人生で二回目のマキシムです)が来た時も台北で聞いたのですが、とくに握手できる様子ではなかったと思います。マキシム・ベンゲーロフさんはアンコール4曲弾くという今までに見たこと無い客の盛況ぶりでした。日本の客とは違いますね・・観客は立ち上がって、拍手、そしてヒューヒュー!とやりますからね。ピアノ伴奏の方(パピアンというお名前だったと思います)のピアノもすごくて。
フランクのバイオリンソナタでしたが、最後、熱情が伝わってきて、あれは私も忘れません。あの最後の鍵盤を弾いたときのパピアンのパフォーマンスというか、もちろんわざとではないでしょうけど、最後の音を引き終わると同時に、うわっと腕を勢いよく上げるような終わり方にも感激。(いままで背中を丸めて、首が前に出て、ずっとかがむような姿勢で指だけ達者に動いてるように見えたのに、最後は、腕全体が持ち上がり、体が椅子から浮き上がるような力強さで、おお!と思いました。)視覚的アプローチもけっこう重要ですね。

台中にまた、バイオリニスト(日本人とどこかの国のご両親をもつ方のようでした)がいらしたときは、彼女の握手会やサインももらえたようです。その時は、ブラームスのコンチェルトを聞いて、アンコールでバッハの無伴奏バイオリンソナタとパルティータの中の一曲を披露してくれて、聞き応えがありました。
下の写真はオペラハウスで今年一月に撮ったもの。伊藤豊雄さんという日本人建築家の設計です。
この中はいわゆる文学青年、人文系の若者、「文青(ウンチン)」が好きそうなおしゃれ小物や古い本、洋書などがあります。もちろん、安くは無いです。一階のカフェでサンドイッチを食べたことがあります。けっこうおいしかったです。コーヒーとサンドイッチがほぼ同じ値段と言う、コーヒーが高いカフェでしたが、台北ではそんなカフェはよくあります・・。でもサンドイッチのクオリティが下がるわけではなかったです。

途中、細かいクラシックの話になりまして、知らない方は知らないでしょうから、すいません。
では今日はここまでで。






台湾では台風が来る前に「停班停課」発令が出て会社・学校・公共施設は休みに

2019-11-14 16:07:00 | 台湾
久しぶりの投稿になります。ちょくちょく書きたいとは思いつつも書いてなかった・・でも一日に数人でも見ていただいてる方がいらっしゃるようです。ありがとうございます。

台風被害や大雨など日本の各地で災害が多いですね、最近。
昨日NHKニュースを聞いていて、今後増える災害どう対処すべきか、企業の課題となる・・とのことを言ってたのですが、台湾みたく政府が学校だけではなく会社も休み発令出せばいいのに、と私は思ってます。

台湾では台風上陸前の早い段階で「停班停課」(ティンバン・ティンクァ (tinban tinke) keの発音は半開きの口で「ク」と発音するような感じ)発令が出て、会社は社員を帰宅させたり、発令が出たら休みになったりするんですけど、日本でもそれをやればいいのに・・と思いました。

「政府の対応」としてはそれもありかな、と。政府がやるんだから、会社は別にホワイト企業だろうとブラック企業だろうと、皆避難できるわけですよね。
ただし、こちらでも、雨がやんでいたり風が少ないなら、デパートや映画館、コンビニはあいてます。コンビニは、多分一番しぶとく生き残って店員さんが来てますね。
あるときは、ファーストフードもやってます。バスが通ってるのを見たこともあります。あれは私立の会社がバスを運営しているからかなとも思います。
バス会社はいつも複数あり、車体や色も少し違いますが、共通してきちんと路線番号は見えてます)市内交通もバス会社に委託されてる印象です。あれは公務員ではない「と思います」(はっきりしないので「と思います」、としましょう)

日本では移動の途中で死ぬ人、仕事に関連して死ぬ人もいたそうですからね・・気の毒です。

こないだも「米塔」(MITAG)という台風が9月末から10月に台湾に来ました(9/30が上陸日らしい・・(https://rdc28.cwb.gov.tw/TDB/public/typhoon_detail?typhoon_id=201918 )が、その時も同じく会社休みでした。同僚や友人とラインしていて「休みだよ~」とメッセージきてたり。

台湾の政府機関である「交通部中央気象局」から会社休み、学校休みの発令が出ますが、私はネットでチェックしてます。気象局のサイトに行くと、全ての県や都市の名前が表になっており、学校などあるなら、「照常上班上課」とあり、休みなら、たしか赤い文字で「停班停課」と書いてあります。

当時のニュースを見てみると、10月1日ころは、桃園が「停班停課」になったようです。台風ミータ(台風18号)が桃園のあたりにとどまってたようですね。

**
上班shangban シャンバン サンバン 出勤する
上課 shangke  登校 授業に出る 
下班xiaban シャアバン 退勤する
下課 xiake 下校、または先生がお仕事終わったときも 授業が終わる
**
日本での豪雨や台風の規模をテレビで見ていると、台湾なら絶対に会社も学校も休みですね・・日本なら学校閉鎖にはなっても会社は自主判断なので、ちょっとなあ・・・と思いました。ちょっとこの様子で出勤は鬼だな、と思いました。

ラインで台湾人の友人と話してましたが「日本人は仕事が第一だ!」というんですよね・・。本当は仕事したいわけではないけど、状況がそうさせないのだ・・と説明は特にしませんでしたが。
でも確かに、気になって会社に見に行ったり、店に自分から行った人も多くいるそうなので、確かに、日本人は仕事が第一だ、は本当ですね。
もちろん、すばらしい姿勢だが、仕事に殺されては本末転倒だなと思います。

これは過労死のニュースを見ても同じですね。仕事やめたって生きていられると思いますけど、仕事をやめたらもう道はないと、狭い道しか見えていないと無理してやり続けてしまうのでしょうかね・・・周りに迷惑をかけたくない、という自己犠牲的な性格が過労死を生む・・あるいは周囲からの圧力が過労死を生むのかな、あるいは忍耐のレベルが高すぎる日本人・・と私は台湾や欧米の人に説明しています。過労死は「Karoshi」で共通語になってますからね。海外の人も知ってます。なぜ過労死するのだ?とけっこう聞かれます。なるべくケースごとに理由を話すようにはしてますけど。

台風「米塔」(Mitag)で死者はなく、12人怪我、それでも停班停課です。
その前の八月の台風では1人亡くなったようです。

今回の日本の台風では90人近くなくなってるので、本当に大災害で、それでも政府から発令がないのは、台湾の感覚でいうと、政府は必ず批判されますね。絶対ですよ。台湾人は権利を主張するし、不満や不正に対する怒りを表しますからね・・・政治に関心も高い。
別に悪口を言うわけではないのですが、こう考えると日本人は平和的すぎる・・おとなしすぎるし、我慢しすぎ。もちろん我慢できない人間(切れやすい人、クレーマーなど)も増えていますが、それって全部下の人間に対してですよね。下の人間にはうるさく怒る・・・でも上の人間にはおとなしい。
上の人間にもっとうるさく怒り、我慢しなくていいことには、むしろ我慢すべきではない・・と思いますけどね。

<参考のサイト以下です。>

台湾英文新聞 (ミータ台風のことです)
https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3787198 
交通部中央気象局
https://www.cwb.gov.tw/V8/C/ 
台風データベース
https://rdc28.cwb.gov.tw/TDB/ 
災害関係で台風に特化してる情報らしいとこ
Central Emergency Operation Center
http://www.emic.gov.tw/25/index.php