#田辺聖子作 新着一覧
3、姥日和 ②
・といって、私は、べつにこの年になって、現役の采配をふりたいわけではない浮世の苦労は、もうしつくしたあとは課外の自習時間であるそのため、長男にも次男三男にも分け
3、姥日和 ①
・一人暮らしの私が、もっとも注意していることは、犯罪に対する用心であるもちろん、健康に...
2、姥捨の月 ⑤
・掛川氏はそういう私を見て、にこにこして、「涼やかないでたちですないいですな」とほめた...
2、姥捨の月 ④
・朝食を終えて片づけていると、電話がかかり出す最初は竹下夫人であるこの間の知人の娘さん...
2、姥捨の月 ③
・ヒヨコおまわりは更にまた、「さいなら、おばあちゃん、気ぃつけてや、何かあったらいうて...
2、夕顔 ⑩
・「なぜ、私に隠し続けたのだろう、あの人は。誰の娘、どんな身分と、打ち明けてくれてもよ...
2、夕顔 ⑨
・灯を向けてあるが、死んだ夕顔は、生きているようにふっくらとして見えた。源氏は手を取り...
2、夕顔 ⑧
・源氏は動転して、考える力も失った。右近はなおのこと、声を放って泣き、女あるじの変わり...
2、夕顔 ⑦
・五條の女は、思いのほか美しくて、素直な女だった。「私は、あなたが何ものか知らない。あ...
2、夕顔 ⑥
・伊予の介は、日頃、左大臣家一門の恩顧を受けているので、上洛すると源氏の二條邸へ、まず...
2、夕顔 ⑤
・随身が花を折って出て来ると、遣戸口から、愛らしい少女が出てきて、随身を手招きし、「こ...