2017年の韓国映画
CJ文化財団が主管し、女性家族部の後援でおこなわれた「元慰安婦シナリオ企画案公募展」で
75倍の競争率の中から選ばれたもので、国民請願を出しまくる高齢女性を通じて怒りや悲しみを
前提にした慰安婦問題についてハツラツと描かれている点が評価されて映画化された作品。
主人公ナ・オクプンを「怪しい彼女」「マイ・ディア・フレンズ」のナ・ムニ、
公務員パク・ミンジェを「シグナル」のイ・ジェフンが演じる。
■韓国映画「アイ・キャン・スピーク」
ナ・ムニさんは前回観た「ルームシェアリング」もそうでしたが、
「ナビレラ それでも蝶は舞う」や「怪しい彼女」「レッスル!」など
こういった破天荒なおばあちゃんを演じるとホント個性的で面白いです。
元気のよい普段の姿の裏側にある、長い間秘めていた出来事がまた胸を打たれました。
慰安婦問題がストーリーの根底にあるので、日本人が観ると心が痛い部分もあるのですが、
本人たちが経験した想いを思うと、日本人にも多く観てほしい作品でした。
イ・ジェフンさんの「金子文子と朴烈」や「パパロッティ」「高地戦」も実話ですが、
この映画も実話を映画化しているので、俳優としての誠実さを感じてしまいます。
弟と一緒にオクプンの家で三人で食卓を囲む姿は微笑ましいシーンでした。
家庭の味に飢えていた兄弟と独り暮らしのオクプンが、なんやかんや言いながらも
本当に家族のような温かさでした。
自分の想いを自分の言葉て伝えたい一心で勉強するオクプンが良い映画でした。
■STORY
村中を回り、約8000件に達する請願をしてきた“鬼ババ”と呼ばれるオクプン(ナ・ムニ)。
20年間、誰も止められなかった彼女の前に、
原則主義の9級公務員ミンジェ(イ・ジェフン)が現れる。
国民請願受付ぐらい一生懸命に勉強した英語がなかなか上達せず意気消沈したオクプンは、
ネイティブ並みの英語を駆使するミンジェを見てから、
先生になってほしいと時間と場所を問わず頼む。
二人だけの特別な取引を通じ、決して合うはずがなさそうな二人の英語の授業が始まり、
共にする時間が長くなるほど理解し合い、コミュニケーションを取りながら友人にも家族にもなっていく。
オクプンが英語にこだわる理由がずっと気になっていたミンジェは
ある日、彼女が英語で伝えたい内容を知り…。
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