11月1日の午前2時頃、ヒップホップ・トリオ、ミーゴスのテイクオフが銃撃され死亡する事件が起きました。
詳細は省きますが...、
まず、ゾッとしましたね...。
ジュース・ワールドの時と同じで、顔が青ざめた感じです。
ストリート・ラッパーの生命は、こんなに脆いのかと。
確かに過酷な環境で育ってきたという話はよく聞くというか、ラップ・ソングの歌詞や度重なるラッパー銃撃事件からもその過酷さを(異国民なりに)いろいろ学んできたつもりなのですが、まさかテイクオフが...と。
売れているか売れていないか、さらには若いか否かも関係ない。
ストリートで活躍するラッパーには、何が起こるか分からないということですね...。
次に、喪失感。
もちろん、ミーゴスをたくさん聴いてきたゆえにです。
ミーゴスは、3人で1組、といった形でウェイトの偏りはありませんでした。
クエヴォ、テイクオフ、オフセットの全員が参加してこそミーゴスで、楽しい掛け合いを聴くことができます。
他の2人に比べテイクオフは声の特徴があまりなく、話題やコラボも少なかったのでミーゴスの中では一番地味なイメージでした。
それでもソロ・デビュー作『ザ・ラスト・ロケット』(2018) は全米4位を記録するほどで、また先月リリースされたクエヴォとの共作『オンリー・ビルト・フォー・インフィニティ・リンクス』も全米7位の大成功でした。
ちょっと、厳しいですね...。
メインストリームを維持していたアーティストだった、というのも大きいです。
確かに特徴は弱かったのですが、逆に他の2人はかなり特徴あったので、彼がいなかったらミーゴスのバランスはうまくとれていなかったように思います。その意味で、ミーゴスの中でとても重要な役割を担っていたわけですね。
未発表曲等いくつかあるかもしれないけど、ミーゴスの活動は止まってしまった。
特定の3人でなければ成立しないトリオです、今後2人体制で続ける、代役を入れるとなっても実質的にはミーゴスは活動終了でしょう。
受け入れがたいです...、残念。
最後に、こんなことを言うのはもしかしたら良くないのかもしれませんが、
事件が起きた現場で、当時彼と一緒にいたクエヴォが無事でよかったです。
とにかく、これ以上悲劇が続かないでほしいと願うばかりですね。
PnBロックの事件やこの事件で、銃規制をめぐる議論がさらに活発になるかもしれません。
規制ができたとしてストリート・ラッパーやギャングがそれを守るかどうかは分かりませんが、
このような事件が減ることに繋がる可能性があるのなら、ある程度の規制は制定されてほしいです。
口論の末に銃撃事件となった、という報道でした。
クエヴォや、クエヴォとテイクオフの同行者は、まだ何が起こるか分かりません。
とりあえずここ数ヶ月は、ボディガード等雇って身の安全を確保してほしいと思ってます。勝手ながら。
テイクオフの他にもけが人がいるとのことでした...回復を願います。
目下でチャートにすごいことが起こっているようですが、このニュースの衝撃はそれ以上です。
もう、少なくとも今年中は、これ以上悲劇的な訃報を聞きませんように...。