オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

【緊急】テイクオフの事件について

2022-11-02 | その他

 

11月1日の午前2時頃、ヒップホップ・トリオ、ミーゴスのテイクオフが銃撃され死亡する事件が起きました。

詳細は省きますが...、

まず、ゾッとしましたね...。

ジュース・ワールドの時と同じで、顔が青ざめた感じです。

ストリート・ラッパーの生命は、こんなに脆いのかと。

確かに過酷な環境で育ってきたという話はよく聞くというか、ラップ・ソングの歌詞や度重なるラッパー銃撃事件からもその過酷さを(異国民なりに)いろいろ学んできたつもりなのですが、まさかテイクオフが...と。

売れているか売れていないか、さらには若いか否かも関係ない。

ストリートで活躍するラッパーには、何が起こるか分からないということですね...。

次に、喪失感。

もちろん、ミーゴスをたくさん聴いてきたゆえにです。

ミーゴスは、3人で1組、といった形でウェイトの偏りはありませんでした。

クエヴォ、テイクオフ、オフセットの全員が参加してこそミーゴスで、楽しい掛け合いを聴くことができます。

他の2人に比べテイクオフは声の特徴があまりなく、話題やコラボも少なかったのでミーゴスの中では一番地味なイメージでした。

それでもソロ・デビュー作『ザ・ラスト・ロケット』(2018) は全米4位を記録するほどで、また先月リリースされたクエヴォとの共作『オンリー・ビルト・フォー・インフィニティ・リンクス』も全米7位の大成功でした。

ちょっと、厳しいですね...。

メインストリームを維持していたアーティストだった、というのも大きいです。

確かに特徴は弱かったのですが、逆に他の2人はかなり特徴あったので、彼がいなかったらミーゴスのバランスはうまくとれていなかったように思います。その意味で、ミーゴスの中でとても重要な役割を担っていたわけですね。

未発表曲等いくつかあるかもしれないけど、ミーゴスの活動は止まってしまった。

特定の3人でなければ成立しないトリオです、今後2人体制で続ける、代役を入れるとなっても実質的にはミーゴスは活動終了でしょう。

受け入れがたいです...、残念。

最後に、こんなことを言うのはもしかしたら良くないのかもしれませんが、

事件が起きた現場で、当時彼と一緒にいたクエヴォが無事でよかったです。

とにかく、これ以上悲劇が続かないでほしいと願うばかりですね。

PnBロックの事件やこの事件で、銃規制をめぐる議論がさらに活発になるかもしれません。

規制ができたとしてストリート・ラッパーやギャングがそれを守るかどうかは分かりませんが、

このような事件が減ることに繋がる可能性があるのなら、ある程度の規制は制定されてほしいです。

口論の末に銃撃事件となった、という報道でした。

クエヴォや、クエヴォとテイクオフの同行者は、まだ何が起こるか分かりません。

とりあえずここ数ヶ月は、ボディガード等雇って身の安全を確保してほしいと思ってます。勝手ながら。

テイクオフの他にもけが人がいるとのことでした...回復を願います。

目下でチャートにすごいことが起こっているようですが、このニュースの衝撃はそれ以上です。

もう、少なくとも今年中は、これ以上悲劇的な訃報を聞きませんように...。

 



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