オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

個人的に、まだ「新章」を見ていない大物

2022-07-24 | その他

 

パーソナルな話で、たぶん短めになります。

「新章」=「新しいアルバム」みたいな感じで、

自分がチャートを見始めた2017年から今に至るまで、一度もスタジオ・アルバムのリリースがなかった大物の話です。

パーソナルな話ではありますが、「長く音源のリリースから離れているアーティストまとめ」にもなるかもしれません。

こういった大物の復活はチャートを賑わせるので、復活してくれると嬉しいですね。

 


 

ビヨンセの復帰を機に、まだチャートで「新章」を見ていない大物アーティストのことを考えてみました。

「大物」の細かい定義は面倒なのでしませんが、復帰作を出したら確実にアルバム・チャートTop10入りが見込めるような方々です。

主観的な記事ですが、暇つぶしに読んでくだされば幸いです。

 

1.アラバマ・シェイクス

 アメリカのブルース・ロック・バンドです。ブルース・ロックという言葉は聞いたことがありましたが、それが主なサウンドになっているロック・バンドは、なかなか聞きません。いるにはいるのでしょうが、アラバマ・シェイクスのようにメインストリームに上がってこれるのはごくわずか、ということでしょう。最後にリリースされたアルバムが2015年の『サウンド & カラー』で、全米アルバム・チャートでは1位を獲得したそうです。それからもう7年ほど経ちますが、その間にバンドのフロントマン、ブリタニー・ハワードは単独でソロ・アルバム『ジェイミー』(2019) を出していて、アルバムはグラミー賞にノミネートされました。また、セカンド・シングル "Stay High" は2021年のグラミー賞で「最優秀ロック・ソング」賞を受賞しています。このようにソロのキャリアが充実しているので、ブリタニーさんは今後バンド離れしてしまう可能性がありますが、アラバマ・シェイクスは特徴的で好きな曲もあるアーティストなので、一度は新アルバムのリリースを見たいですね。🏆 

 

2.ザ・フレイ

 フレイは総合で好きなアーティストを挙げたときに確実にTop3入りするくらい好きなロック・バンドですが、残念ながら2014年以降新しいアルバムがリリースされていません。2000年代後半から2010年代前半に大成功したバンドで、最も新しいアルバム『へ―リオス』(2014) は3作連続の全米アルバム・チャートTop10入り。シングルのヒットはどんどん減っていきましたが、アルバム・チャートでの成績から次作が出ればそれはある程度ヒットしそうです。フレイがこわいのは、Facebook等SNSもほとんど更新していないことで、そういう性格なんだと言われればそうだとも思うのですが、本当に音楽活動をしているのか不安になります。2016年にベスト・アルバムがリリースされたようですが、それで終わりではないことを祈るばかり...。

 

3.リアーナ

 長く音源のリリースがない人で一番有名なのはやはりこの人でしょう。ファンからはしきりに新曲を要望されているイメージがありますが、本当に、アルバムどころか曲のリリースもありません。『R9』と呼ばれる、リアーナの予測されるニュー・アルバムについては何年か前に本人が「ラテンの要素が強いアルバムになる」と言及していましたが、それ以降大きなヒントはなかった気がしますね。ちなみに、リアーナはこれまでにアルバムを8枚リリースしていて、予測される次作は9作目となるため、『R9』と訳されています。また、本人のシングルのリリースはありませんが、ゲストとして参加した曲が新たにいくつかリリースされていて、そのほとんどがヒットしています。最も新しいのが、パーティーネクストドア "BELIEVE IT with リアーナ" (2020)。パーティーネクストドアもリアーナと同じR&Bシンガーです。"BELIEVE IT"、いい曲だとは思うんだけど、こんな曲ヒットしてたな~!となかなか思い出せない...。でも、今記事に書いたからこれ以降は思い出せるかも。🔵

 

4.アッシャー

 同じく伝説的なR&Bシンガー、アッシャーもアルバムのリリースがありません。2016年の『ハードⅡラヴ』が最後です。ただ、彼はシングルのリリースは行っており、2019~2020年に "Don't Waste My Time feat. エラ・メイ" と "Bad Habits" という曲がR&Bチャートでヒットしていました。流れに乗って大ブレイクしていたエラ・メイをコラボ相手に迎えるあたり、音楽でまた商業的に成功しようとしているのかと思われましたが、アルバムの発売は伴わなかったようですね。2020年の中盤にジョン・レジェンドとアリシア・キーズがアルバムを出していたので、この流れでアッシャーも...?という感じはありましたが、結局 "Don't Waste My Time" や "Bad Habits" を収録すると思われるニュー・アルバムは出ませんでした。でも、なんとなく彼はそろそろサプライズで何かを起こしてくれそうな気がします。🎊

 

5.マックルモア & ライアン・ルイス

 2013年に大ブレイクしたラッパーとプロデューサーのラップ・デュオ。実は細かく調べていないのですが、新しくアルバムがリリースされたらそれは絶対にニュースになる or チャートの上位で見るはずなので、未だ新作がリリースされていないというのは確かだと思います。なお、ラッパーのマックルモアは2017年にソロ・アルバム『ジェミナイ』を出していて、それは全米アルバム・チャート2位を記録しました。シングル "Good Old Days feat. ケシャ" と "Glorious feat. スカイラー・グレイ" がシングル・チャートでヒットして、私は確か両方聴いたのですが、特に前者が大好きです。マックルモアさんの心地よいラップに改めて聴き入ることができるし、ケシャさんのエモーショナルな歌も最高。タイトルの直訳は「古き良き日々」で、昔を懐かしむというこのテーマ自体がもうすでに好きなのに、お二方が才能を全開にして曲を作るから大好きになってしまったわけです。彼もアラバマ・シェイクス同様デュオ活動を離れてしまう可能性がありますが、ソロでも好きな曲があるため、心境は複雑ですね...。

 

6.シーア

 "Chandelier" や "Cheap Thrills feat. ショーン・ポール" が有名なシーアに至っては、クリスマス・アルバムがリリースされるなど音源のリリースが止まっているということはまったくなく、ただ新しいスタジオ・アルバム(通常のアルバム)がリリースされていないというだけです。詳しくは忘れましたが自身が監督を務めた映画のサントラもリリースされていて、もちろんそのサントラには彼女の新曲(映画用だけど)が含まれています。また、5年前の話ですがラブリンスとディプロと3人で「LSD(それぞれの頭文字)」というユニットも組んでいましたね。2017年、しっかりチャートを見始めたころにはもう2016年のヒット "The Greatest feat. ケンドリック・ラマー" は下位で、そのために「シーアの時代」を経験したことがありません。最近ではなぜか2016年の曲 "Unstoppable" がチャートを上昇していますが、いろいろ調べても理由は出てこず。新しいアルバムの予告とともに彼女が音楽をリリースすれば、それが話題になってどさくさに紛れて気になる "Unstoppable" のチャート上昇要因が分かるかもしれないので、シーアのニュースにはそれもこっそり期待しています。📰

 


 

前に一度「ランクアップ(ダウン)要因」をまとめてみたけど、

実際チャートに影響を与えるものなんていくらでもある。

例えば、「ロー対ウェイド」判決が後々チャートに大きな影響をもたらす可能性も指摘できると思う。

そして、そういう大きな出来事がチャートに影響を与えていると知るたびに、自分勝手ながら面白いと思ってしまう。

 そんな観察者の記事ですが、読んでくださった方がいらっしゃいましたら、感謝申し上げます。 



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